レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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モニタリング技術の知識は,これまで個々の研究開発者への依存性が高くその習得に多数の研究論文を必要としてきた。本書は土木・建築分野と情報分野の知識を体系的にまとめ,各技術の到達点と課題を大まかに理解できるよう解説した。
- 発行年月日
- 2020/11/20
- 定価
- 4,950円(本体4,500円+税)
- ISBN
- 978-4-339-05272-5
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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「土木学会誌」2021年3月号
掲載日:2021/04/06
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「建築技術」2021年3月号
掲載日:2021/02/24
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JSSC会誌 No.43,2020年10月(日本鋼構造協会)
掲載日:2020/12/18
監修者の藤野陽三先生の書籍紹介を掲載いただきました。
誌面PDFをこちらからご覧いただけます。
出典元:日本鋼構造協会『JSSC会誌』No.43,2020.10,p.42
【以下,出典元より転載】
藤野 陽三 一般社団法人 日本鋼構造協会会長
(城西大学学長 東京大学名誉教授 横浜国立大学名誉教授)
建築物、道路、鉄道、橋梁などの社会インフラ、船などの構造物の製作、施工の段階では計測という形で従来からもモニタリングが行われてきた。建築物や社会インフラにおける機能性、耐久性、レジリエンスなど要求性能がますます増大する中で、供用中の構造物やその周辺環境をセンシングし、状態監視を行う必要が高まり、現実になってきている。
センサー、通信、演算、情報の蓄積など、いわゆるICT 関連の技術革新に加えて、画像情報や人工知能AIの活用など新しい展開とのマッチングの中で、この分野は急速に進展し、イノベーションが期待される分野でもある。
逆に言えば、これからの構造技術者はICT 技術とも深く絡むモニタリング技術の基礎知識を修得し、電子、通信、情報などの専門家にすべてを委ねるのではなく、自らの発想で新しいシステムの構築が創造できるようになることが望まれるのだと思う。
急速に発展している分野だけにおびただしい数の論文は発表されているが、基礎から学ぼうとしたときの入門教科書のような本が無い状況にある。2017 年の春、コロナ社から出版の勧めがあったとき、鋼構造物を横断的に扱う日本鋼構造協会(JSSC)の場で、学際的な分野である、構造物のモニタリング技術を建築、土木以外の分野の方にも集まっていただき、議論し、本としてまとめるのが望ましいと考えて、建築系の池田芳樹先生、土木系の阿部雅人博士にお願いし、また、造船の方にも、無線センサーを専門とする電子工学の方にも加わっていただき、理想の陣容の中で、JSSC の委員会として活動し、2 年という短い期間にまとめていただいた。いわゆるセンシング技術に加えて情報、AI、画像など新しいテーマも触れており、先を見た内容となっている。執筆者の方々に深くお礼を申し上げたい。
この本が「構造物のモニタリング技術」の分野に関心のある多くの方々に読んでいただき、この分野必読の本として皆さんの本棚に並び、分野の発展に寄与することを心から望むものである。会員の皆さま方に、是非、購読くださいますようお願い申し上げます。
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光ファイバセンシング振興協会ウェブサイト
掲載日:2020/11/13
ウェブサイトインフォメーションにてご紹介いただきました。