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システム信頼性の数理

シリーズ 情報科学における確率モデル 7

システム信頼性の数理

信頼性工学の基盤をなす2状態単調システムから多状態システムに至るまでの議論を,システムの順序構造と確率的なエージング性との関係を基軸にしながら概観する。また,システムの構成要素の重要度について計算の観点から解説する。

発行年月日
2019/12/05
定価
4,400(本体4,000円+税)
ISBN
978-4-339-02837-9
在庫あり

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読者モニターレビュー【Y.N.様(大学生)】

掲載日:2019/11/22

オムニバス形式で,モデリングとアルゴリズムを主体に理論展開がされるので,要求される知識も大きい分,広い視野から今まで知らなかった内容を学べる良書です。
研究者及び大学院の学生を読者の対象と明記があるように,学部生にとって本書は,『シリーズ 情報科学における確率モデル』の他の本と大学での数学の授業をしっかり理解しておかないと難しい内容だと思いました。コロナ社から出版されている信頼性工学の本も参考になるので,そちらで研究領域の外観をつかみ,本書でより数学的に学ぶのも良いと思います。
文章だと抽象的で難解になる分野ですが,定義・定理・証明が丁寧に説明されているので,読むだけではなく「実際に手で計算をノートに書いてみること」が理解する時に役に立ちました。