レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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本書は,スパースモデリングの基本的な考え方から最新の研究成果である動的スパースモデリングの計算までをわかりやすく解説した本邦初の専門書。スパースモデリングを実際に試すMATLABコードを掲載しているのが特徴。
- 発行年月日
- 2017/10/31
- 定価
- 3,300円(本体3,000円+税)
- ISBN
- 978-4-339-03222-2
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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amazonレビュー 978-4-339-03222-2 スパースモデリング
掲載日:2019/10/01
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読者モニターレビュー(@hiro5585様)
掲載日:2017/10/25
Qiitaに各章のポイントを掲載したので、興味ある方は見てください。
https://qiita.com/hiro5585/items/7ab5ca32321a58410f30
スパースモデリングとは、データを複数のベクトルで表現するときに、できるだけそのベクトルの要素が小さくなるようにする手法のことです。
機械学習の手法の1つでもありますが、色んな分野で利用されています。
・データを圧縮できることにより、帯域の狭いネットワークで通信が可能になる
・ノイズに対して過剰適合するような学習を回避することができ、精度を向上できる
・最小の燃料で、動的システムを目的地まで輸送する制御方法を得ることができる
この本の特徴は、一般的なスパースモデリングを、自動車や航空機などの動的システムへ応用する方法について説明していることです。実際にMatlabなどで試すことができるソースコードが掲載されています。
スパースモデリングと聞くと難しいイメージをされるかもしれませんが、数学に関して高度な知識がなくても読めるように丁寧な説明になっています。
スパースモデリングがどういった問題を解こうとしているのか、普通に解こうとするとどういった問題が生じるのかを説明しているので、物語感覚で読むことができると思います。
スパースモデリングは、厳密解を求めることをやめて、それに近い解を見つける手法です。そのため、どのような考え方で近似しようとしているかの考え方が重要で、その点に関して、詳しく説明してあります。
また、動的システムにスパースモデリングを応用する話が書いてあり、最小の燃料で物体を目的地にたどり着かせるにはといった問題に興味ある方は、参考になると思います。