金属バイオマテリアル

バイオマテリアルシリーズ 1

金属バイオマテリアル

材料工学を専門とする学生や技術者などで,金属バイオマテリアルに関する知識を必要としている方々や,工学系の他の分野や医歯学系で金属材料を学んでいない方々を対象に,金属材料工学や医歯学の知識がなくても通読できるよう執筆。

ジャンル
発行年月日
2007/09/28
判型
A5
ページ数
168ページ
ISBN
978-4-339-07094-1
金属バイオマテリアル
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定価

2,640(本体2,400円+税)

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材料工学を専門とする学生や技術者などで,金属バイオマテリアルに関する知識を必要としている方々や,工学系の他の分野や医歯学系で金属材料を学んでいない方々を対象に,金属材料工学や医歯学の知識がなくても通読できるよう執筆。

目     次
1. バイオマテリアルとしての金属
1.1 バイオマテリアルとはなにか 
1.2 バイオマテリアルの種類 
1.2.1 セラミック材料 
1.2.2 高分子材料 
1.3 なぜ金属が使われるのか─金属材料の長所─ 
1.4 合金とはなにか 
1.5 合金の結晶構造 

2. どこに使われるのか─臨床応用例と問題点─
2.1 整形外科 
2.1.1 人工関節 
2.1.2 骨固定材 
2.1.3 脊椎固定器具 
2.2 循環器科 
2.2.1 ステント・ステントグラフト 
2.2.2 塞栓コイル 
2.3 歯科 
2.3.1 歯冠修復 
2.3.2 欠損補綴 
2.3.3 歯科矯正 
2.3.4 歯内療法 
2.3.5 口腔外科 

3. どんな材料が使われているのか─金属バイオマテリアルの種類と性質─
3.1 金属バイオマテリアルの諸特性 
3.2 ステンレス鋼 
3.3 コバルトクロム合金 
3.4 チタン・チタン合金 
3.5 チタン-ニッケル合金 
3.6 タンタル 
3.7 貴金属合金 
3.7.1 歯科鋳造用金合金 
3.7.2 歯科鋳造用銀合金 
3.7.3 陶材焼付用合金 

4. 人体内での劣化の原因─耐久性とのその評価─
4.1 生体環境因子 
4.2 疲労とフレッティング 
4.3 摩擦摩耗とトライボロジー 
4.4 腐食 
4.4.1 腐食とはなにか 
4.4.2 不動態皮膜─腐食から金属をまもる─ 
4.4.3 摩耗による腐食促進 
4.4.4 耐食性評価─腐食をはかる─ 
4.4.5 人体中での腐食 
4.5 生体適合性 

5. 金属と生体とのかかわり─金属バイオマテリアルの表面反応─
5.1 金属材料の表面 
5.2 表面水酸基と零電荷点 
5.3 表面酸化物(不動態皮膜)の組成変化 
5.4 タンパク質の吸着 
5.5 細胞の接着 
5.6 細菌の付着・抗菌性 
5.7 骨組織-材料界面 
5.8 軟組織との界面 
6. 金属材料は人体に安全か─毒性と安全性─
6.1 毒性の考え方 
6.2 生命元素(生体必須元素)と毒性 
6.3 毒性評価方法 
6.4 金属アレルギー 
6.5 発がん性 

7. 人体になじむ金属・人体に働きかける金属─生体適合化・生体機能化─
7.1 新しい生体用合金 
7.1.1 チタン合金 
7.1.2 ニッケルフリー合金 
7.1.3 アモルファス合金 
7.1.4 マグネシウム合金 
7.2 金属を生体適合化・生体機能化する─表面処理・表面改質─ 
7.2.1 骨形成促進処理 
7.2.2 骨形成防止処理 
7.2.3 耐食性・耐摩耗性改善処理 
7.2.4 高分子・生体機能分子による金属の生体機能化 
7.3 表面形態制御─表面の形をつくる─ 
7.4 いかにして創られるか─金属バイオマテリアルの研究開発─ 

8. いかにして製品となるか─許認可制度─
8.1 医療機器承認制度 
8.2 申請内容と規格 

付録
A.1 金属材料の組織と機械的性質 
A.1.1 相変態と組織 
A.1.2 金属材料の強度と変形 
A.1.3 結晶構造の欠陥 
A.1.4 すべりと双晶 
A.1.5 塑性変形と転位の基礎 
A.1.6 金属の強化 
A.2 腐食の形態 
A.2.1 腐食反応の基礎 
A.2.2 電位-pH線図 
A.2.3 局部腐食 
A.2.4 局部腐食の進行 
A.2.5 異種金属間腐食(ガルバニー腐食:Galvanic corrosion) 
A.3 金属バイオマテリアルの規格,金属製医療デバイスおよびこれらの試験法の規格 
引用・参考文献 
索引 

塙 隆夫()

米山 隆之(ヨネヤマ タカユキ)