バイオミメティクス概論

バイオテクノロジー教科書シリーズ 15

バイオミメティクス概論

生体の分子が持つ機能を有機化学・無機化学の手法を用いて再現しようとするバイオミメティクスについて,「分子認識」,「人工酵素」,「人工膜」などの実例を挙げながら,その考え方,分子設計の手法,応用について説明した。

ジャンル
発行年月日
1994/02/15
判型
A5 上製
ページ数
222ページ
ISBN
978-4-339-06715-6
バイオミメティクス概論
在庫あり
2営業日以内に出荷致します。

定価

3,300(本体3,000円+税)

カートに入れる

電子版を購入

購入案内

  • 内容紹介
  • 目次
  • 著者紹介

生体の分子が持つ機能を有機化学・無機化学の手法を用いて再現しようとするバイオミメティクスについて,「分子認識」,「人工酵素」,「人工膜」などの実例を挙げながら,その考え方,分子設計の手法,応用について説明した。

1 バイオミメティクス序論
1.1 生命現象と化学
1.2 化学合成と生命現象
1.3 生命現象の化学的理解
1.4 化学とバイオミメティクス
2 分子認識
2.1 生体系における分子認識の必要性
2.2 分子認識の平衡
2.3 分子認識の平衡と速度
2.4 多重分子認識
2.5 分子認識に関与する相互作用
  2.5.1 静電力
  2.5.2 点電荷-双極子間相互作用
  2.5.3 双極子-双極子間相互作用
  2.5.4 電荷移動相互作用
  2.5.5 ファンデルワールス力
  2.5.6 水素結合
  2.5.7 配位結合
  2.5.8 疎水結合
2.6 分子認識と局所環境
3 人工レセプター
3.1 レセプターの働き
3.2 分子認識の平衡定数
3.3 人工レセプターの設計と合成
  3.3.1 クラウン・クリプタンド型レセプター
  3.3.2 ヘミスフェランド,スフェランド,カルセランド
  3.3.3 シクロデキストリン
  3.3.4 シクロファン
  3.3.5 分子溝
3.4 人工レセプターの機能
  3.4.1 不斉認識
  3.4.2 膜輸送
  3.4.3 酸素レセプター
  3.4.4 自己組織化による大規模構造の形成
  3.4.5 分子運動・反応の制御
3.5 人工レセプターの課題
4 人工酵素
4.1 酵素
4.2 酵素反応の機構
4.3 人工酵素の設計
4.4 人工酵素の実際
  4.4.1 加水分解酵素
  4.4.2 酸化還元酵素
  4.4.3 その他の人工酵素
  4.4.4 天然酵素の改変
4.5 人工酵素における分子認識とダイナミックス
4.6 遷移状態類縁体
5 バイオミメティック膜
5.1 生命現象と膜の機能
5.2 膜モデル
  5.2.1 ミセル
  5.2.2 単分子膜
  5.2.3 2分子膜
  5.2.4 リポソーム
5.3 バイオミメティック膜の応用
  5.3.1 モデル膜における酵素および酵素モデル
  5.3.2 反応の場としての応用
  5.3.3 医薬への応用
索引

黒田 裕久(クロダ ヤスヒサ)

西谷 孝子(ニシヤ タカコ)