固定化酵素反応のコンピュータ解析法 - 反応速度論から反応器設計法まで -

固定化酵素反応のコンピュータ解析法 - 反応速度論から反応器設計法まで -

様々な条件で起こる固定化酵素反応のコンピュータ解析法について記述した。基本方程式や解析手順の説明だけでなく,多くの具体的な計算例を含めた。本書により,固定化酵素反応の基礎から応用までの幅広い知識を得ることができる。

ジャンル
発行年月日
1997/01/10
判型
A5 上製
ページ数
214ページ
ISBN
978-4-339-06586-2
固定化酵素反応のコンピュータ解析法 - 反応速度論から反応器設計法まで -
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様々な条件で起こる固定化酵素反応のコンピュータ解析法について記述した。基本方程式や解析手順の説明だけでなく,多くの具体的な計算例を含めた。本書により,固定化酵素反応の基礎から応用までの幅広い知識を得ることができる。

1. 解析の基礎
1.1 Michaelis-Menten式
  1.1.1 背景
  1.1.2 反応速度式の誘導法
  1.1.3 Michaelis-Menten式の性質
  1.1.4 反応速度パラメータの決定法
  1.1.5 反応次数
1.2 無次元化の意義
1.3 固定化酵素反応系の分類
  1.3.1 分類
  1.3.2 各項目の詳細
1.4 触媒有効有効係数の定義
1.5 固定化酵素の反応速度の表し方と単位
  1.5.1 表面固定化酵素反応系
  1.5.2 細孔内固定化酵素反応系
1.6 濃度に対する使用記号の説明
2. 表面固定化酵素反応の解析
2.1 反応系のモデル化
2.2 触媒有効係数
  2.2.1 静電効果を考慮した反応速度を基準とする場合
  2.2.2 拡散効果と静電効果がないときの反応速度を基準とする場合
2.3 S■/■■■-S■プロットの特性
3. 細孔内固定化酵素反応の解析
3.1 担体内基質濃度分布
  3.1.1 微分物質収支式
  3.1.2 1次反応に対する解析解
  3.1.3 0次反応に対する解析解
  3.1.4 Michaelis-Menten型反応に対する数値解
3.2 触媒有効係数
  3.2.1 各担体形状に対する式
  3.2.2 1次反応
  3.2.3 0次反応
  3.2.4 Michaelis-Menten型反応
3.3 S■/■■-S■プロットの特性
3.4 静電場の影響に対するモデル
3.5 酵素活性分布の影響に対するモデル
4. 直交選点法による2点境界値問題の数値解法
4.1 直交選点法の導入の意義
4.2 基礎理論
4.3 直交選点
  4.3.1 漸化式
  4.3.2 計算の手順と結果
4.4 選点定数
  4.4.1 従来の計算法
  4.4.2 高精度計算法
  4.4.3 計算精度の比較
  4.4.4 z■を含めた選点定数
4.5 数値解法の手順
4.6 直交選点法の適用例
  4.6.1 固定化酵素反応
  4.6.2 混合拡散モデル
5. 固定化酵素反応器
5.1 固定化酵素反応器の種類と特徴
  5.1.1 種類
  5.1.2 操作方式
  5.1.3 液流れの状態
5.2 回分式攪拌槽型固定化酵素反応器
5.3 流通式攪拌槽型固定化酵素反応器
5.4 充填層型固定化酵素反応器
  5.4.1 混合拡散モデル
  5.4.2 押出し流れ反応器モデル
  5.4.3 物質移動係数
5.5 流動層型固定化酵素反応器
6. みかけの速度パラメータの特性
6.1 歴史的背景
6.2 みかけの速度パラメータの定義と基礎式
6.3 表面固定化酵素反応系への適用
  6.3.1 式の誘導および計算法
  6.3.2 他の式の検証
  6.3.3 拡散抵抗の影響
  6.3.4 拡散抵抗存在下の静電場の影響
6.4 細孔内固定化酵素反応系への適用
  6.4.1 計算法
  6.4.2 みかけの速度パラメータの基質濃度依存性
  6.4.3 拡散抵抗のみの影響
  6.4.4 静電場の影響
  6.4.5 酵素活性分布の影響
  6.4.6 みかけのMichaelis定数に対する実測値の評価
7. みかけの速度パラメータの式の応用
7.1 反応器設計の手順
7.2 回分式反応データに基づく真の速度パラメータの決定法
  7.2.1 従来の方法とその問題点
  7.2.2 表面固定化系
  7.2.3 細孔内固定化系
  7.2.4 決定法の評価
7.3 充填層型反応器データに基づくk■aまたはk■の決定法
  7.3.1 背景
  7.3.2 理論
  7.3.3 適用例
  7.3.4 収束計算法の利点
7.4 充填層型固定化酵素反応器のみかけの速度パラメータ
  7.4.1 背景
  7.4.2 従来の解析法
  7.4.3 みかけの速度パラメータを使った設計方程式の表現
  7.4.4 表面固定化系
  7.4.5 細孔内固定化系
  7.4.6 計算法の特長
付録
引用文献
参考書
索引

白石 文秀(シライシ フミヒデ)