構造系の座屈と分岐

構造系の座屈と分岐

本書は,特定の構造系に特化した手法は極力避け,構造物の崩壊にかかわる座屈と,座屈を誘発する分岐を表す非線形の支配方程式や釣合い式を解く一般的な理論と有限要素法による解析を体系的に解説した。

ジャンル
発行年月日
2001/11/25
判型
A5
ページ数
210ページ
ISBN
978-4-339-05210-7
構造系の座屈と分岐
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定価

2,970(本体2,700円+税)

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本書は,特定の構造系に特化した手法は極力避け,構造物の崩壊にかかわる座屈と,座屈を誘発する分岐を表す非線形の支配方程式や釣合い式を解く一般的な理論と有限要素法による解析を体系的に解説した。

1.序論

2.理論的準備
 2.1 支配方程式と解曲線
 2.2 全ポテンシャルエネルギー
  2.2.1 停留原理
  2.2.2 重ね合わせ
  2.2.3 存在条件
 2.3 特異点
 2.4 安定性
 2.5 連立1次方程式
 2.6 線形微分方程式
   問題

3.1自由度系の座屈と分岐
 3.1 理論的基礎
 3.2 座屈・分岐現象の構造例
  3.2.1 荷重の極大点
  3.2.2 分岐点
 3.3 初期不整をもつ構造例
   問題

4.多自由度系の座屈解析
 4.1 理論的基礎
 4.2 構造例
  4.2.1 2自由度系
  4.2.2 多自由度系
   問題

5.柱
 5.1 梁-柱の微分方程式と境界条件
 5.2 軸力のみを受ける柱
  5.2.1 代表的な境界条件に対する座屈
  5.2.2 有効座屈長
  5.2.3 柱の断面形状と座屈応力
 5.3 弾性床上の梁
 5.4 軸力と等分布荷重を受ける梁-柱
 5.5 初期たわみ
 5.6 非弾性座屈
  5.6.1 完全弾塑性体
  5.6.2 一般の非弾性体
 5.7 ねじれによる座屈
  5.7.1 柱のねじれと断面定数
  5.7.2 ねじれ座屈
  5.7.3 横倒れ座屈
 5.8 構造系の部材の座屈
   問題

6.フレーム
 6.1 線形座屈解析法1(軸方向変形無し)
  6.1.1 部材剛性方程式
  6.1.2 構造例
 6.2 線形座屈解析法2(軸方向変形あり)
  6.2.1 部材剛性方程式
  6.2.2 構造例
 6.3 有限変位解析
   問題

7.トラス
 7.1 部材の有限変位釣合い式
 7.2 微小変位解析
  7.2.1 定式化
  7.2.2 構造例
 7.3 線形座屈解析
  7.3.1 定式化
  7.3.2 構造例
 7.4 有限変位解析
  7.4.1 定式化
  7.4.2 構造例
   問題

8.板
 8.1 線形座屈解析
  8.1.1 支配方程式
  8.1.2 単純支持板
 8.2 有限変位分岐解析
   問題

9.経路追跡法
 9.1 理論的基礎
 9.2 経路追跡法
  9.2.1 荷重制御法
  9.2.2 変位制御法
  9.2.3 弧長制御法
 9.3 構造例
  9.3.1 トラスアーチ
  9.3.2 トラス屋根
   問題

10.分岐解析法
 10.1 理論的基礎
  10.1.1 分岐経路の方向
  10.1.2 分岐解析の手順
 10.2 構造例
  10.2.1 2自由度系
  10.2.2 トラスドーム
   問題

11.完全系の分岐理論
 11.1 1自由度系の分岐方程式の例
 11.2 分岐方程式の誘導
 11.3 単純特異点の分類
  11.3.1 荷重の極大・極小点
  11.3.2 非対称分岐点
  11.3.3 対称分岐点
 11.4 釣合い経路の方向
 11.5 構造例
   問題

12.不完全系の分岐理論
 12.1 理論的基礎
  12.1.1 荷重の極大・極小点
  12.1.2 対称分岐点
  12.1.3 構造例
 12.2 臨界初期不整
  12.2.1 定式化
  12.2.2 構造例
 12.3 座屈荷重変動の統計理論
  12.3.1 定式化
  12.3.2 構造例
   問題

13.対称性と分岐
 13.1 対称性と分岐のかかわり
 13.2 群による対称性の記述
 13.3 構造例
  13.3.1 左右対称な構造例
  13.3.2 正3角形状の構造例

参考文献
問題の解答
索引

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室田 一雄(ムロタ カズオ)