機械材料学
機械系工学に携わる方々が設計の際必要とする構造材料について,新素材も含め基礎的事項について記述した。
- 発行年月日
- 1985/02/05
- 判型
- A5 上製
- ページ数
- 198ページ
- ISBN
- 978-4-339-04040-1
- 内容紹介
- 目次
機械系工学に携わる方々が設計の際必要とする構造材料について,新素材も含め基礎的事項について記述した。
1 開講にあたって
1.1 機械工学と材料工学
1.2 材料の本性を研究する手法
2 機械材料科学の基礎的事項
2.1 2元系平衡状態図の見方
2.2 金属の結晶構造
2.3 結晶塑性
2.4 強さと延性
2.5 結晶内原子の拡散
演習問題
3 純金属
演習問題
4 固溶体の性質と銅,貴金属の合金
4.1 固溶体の性質
4.2 銅および銅合金
4.2.1 純銅
4.2.2 実用銅合金
4.3 貴金属およびその合金
演習問題
5 鋳造性と鋳物用非鉄合金-特に共晶および低融点合金
5.1 可鋳性
5.2 鋳物用非鉄合金
5.2.1 鋳物用アルミニウム合金
5.2.2 マグネシウムおよび亜鉛の合金
5.2.3 鉛,すず,アンチモンなどの低融点合金
演習問題
6 析出硬化とアルミニウム合金
6.1 過飽和固溶体からの析出
6.2 Al-Cu合金における析出現象と時効硬化
6.3 実用アルミニウム合金
演習問題
7 チタンおよび高融点金属とそれらの合金
7.1 チタンおよびチタン合金
7.2 高融点金属とその合金
7.2.1 ジルコニウムとその合金
7.2.2 クロムおよびクロム合金
7.2.3 モリブデンおよびモリブデン合金
7.2.4 タングステンおよびタングステン合金
演習問題
8 マルテンサイト変態を利用しない鉄鋼材料
8.1 Fe-C系状態図と標準組織
8.2 純鉄および極軟鋼
8.2.1 純鉄および極軟鋼の性質
8.2.2 プレス成形用鋼板
8.3 非調質圧延鋼材
8.4 鋳鉄
演習問題
9 マルテンサイト変態を利用する鉄鋼材料
9.1 熱処理による組織と性質の変化
9.1.1 TTT図とCCT図
9.1.2 マルテンサイト
9.1.3 深冷処理およびマルテンサイトの焼もどし
9.2 機械構造用鋼とその熱処理
9.2.1 焼入性
9.2.2 焼もどし軟化抵抗
9.2.3 焼もどし脆性
9.2.4 機械構造用鋼
9.2.5 特殊な機械構造用鋼
9.3 表面硬化法
9.3.1 浸炭焼入法
9.3.2 窒化法
9.3.3 表面焼入れ
9.4 ばね用鋼
9.5 工具鋼その他の高炭素合金鋼
9.5.1 工具鋼
9.5.2 高速度鋼
9.5.3 軸受鋼
9.6 高炭素鋼の熱処理
9.6.1 焼入れひずみおよび焼割れ
9.6.2 焼入液
9.6.3 高炭素鋼の焼入れ
演習問題
10 金属の腐食とステンレス鋼
10.1 腐食現象と鉄鋼の腐食
10.2 ステンレス鋼
10.3 水素侵食と水素脆性
演習問題
11 耐熱鋼および耐熱合金
11.1 高温酸化
11.2 クリープおよびラプチャー
11.3 耐熱鋼および耐熱合金
演習問題
12 焼結合金
12.1 焼結
12.2 焼結合金
演習問題
13 構造用ニューセラミックス
13.1 簡単な構造のセラミックス
13.2 セラミックスの物理的性質
13.3 セラミックスの機械的性質
13.4 構造用ニューセラミックス
13.5 無機繊維
演習問題
14 高分子材料
14.1 高分子材料の一般的性質
14.1.1 合成高分子材料の分類
14.1.2 高分子材料の基本構造
14.1.3 高分子材料の基本的性質
14.2 高性能高分子材料
14.3 繊維強化複合材料
演習問題
15 材料設計
15.1 材料設計
15.2 合金設計の例
15.3 材料の複合化
15.3.1 金属の表面被覆
15.3.2 セラミックスと金属の接合
演習問題
演習問題略解
索引