伝送回路

大学講義シリーズ

伝送回路

  • 古賀 利郎 九大名誉教授・久留米工大教授 工博

〔内容〕時間的に不変な線形回路の一般的扱い・電気回路の基本的性質・回路網の諸表現・イミタンスと反射係数の性質・リアクタンス1・2端子対網と2種素子1端子対網の合成・2端子対網の諸伝送係数ほか

ジャンル
発行年月日
1978/05/20
判型
A5 上製
ページ数
216ページ
ISBN
978-4-339-00112-9
伝送回路
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〔内容〕時間的に不変な線形回路の一般的扱い・電気回路の基本的性質・回路網の諸表現・イミタンスと反射係数の性質・リアクタンス1・2端子対網と2種素子1端子対網の合成・2端子対網の諸伝送係数ほか

1. 時間的に不変な線形回路の一般的取り扱い
1.1 線形回路における励振と応答
1.2 正弦波交流励振に対する定常的応答
1.3 インピーダンスおよびアドミタンス
1.4 複素周波数領域における表示
演習問題
2. 電気回路
2.1 回路素子
  2.1.1 電流,電圧および瞬時電力
  2.1.2 2端子素子
  2.1.3 変成器
  2.1.4 密結合変成器と理想変成器
  2.1.5 素子における電力と受動性
  2.1.6 電圧源および電流源
2.2 回路の構造とキルヒホッフの法則
  2.2.1 回路のグラフによる表現
  2.2.2 枝電流と枝電圧
  2.2.3 キルヒホッフの法則
2.3 グラフの行列による表現
  2.3.1 接続行列
  2.3.2 基本閉路行列
  2.3.3 基本カットセット行列
2.4 キルヒホッフの法則の行列による表現
  2.4.1 第1法則の表現
  2.4.2 第2法則の表現
2.5 回路の方程式
  2.5.1 閉路方程式
  2.5.2 節点方程式
演習問題
3. 電気回路の基本的性質
3.1 回路網のインピーダンスおよびアドミタンス
  3.1.1 1端子対網
  3.1.2 2端子対網
3.2 回路における双対性
3.3 直並列回路および逆回路
  3.3.1 直列および並列接続
  3.3.2 はしご形回路
  3.3.3 逆回路
3.4 2端子対網の直列および並列接続
3.5 テレヘンの定理と相反定理
3.6 回路の受動性
3.7 テブナンの定理と電源の等価性
3.8 補償定理
3.9 二等分定理
演習問題
4. 回路網の諸表現
4.1 線形関係の表現について
4.2 電圧,電流による2端子対網の表現
  4.2.1 縦続行列
  4.2.2 ハイブリッド行列
4.3 波の概念による回路の表現
  4.3.1 無損失一様分布定数線路上の電圧,電流について
  4.3.2 入射波,反射波による回路の表現
  4.3.3 反射係数
  4.3.4 2端子対網のS行列
  4.3.5 回路における電力
演習問題
5. イミタンスおよび反射係数の性質
5.1 正実関数とその基本的性質
  5.1.1 正実関数の定義
  5.1.2 正実関数の性質
5.2 UBR関数とその性質
  5.2.1 UBR関数の定義
  5.2.2 UBR関数の性質
  5.2.3 正実関数に対する必要十分条件
演習問題
6. リアクタンス1端子対網および2種素子1端子対網の合成
6.1 リアクタンス1端子対網の合成
  6.1.1 正実奇関数
  6.1.2 部分分数形合成
  6.1.3 正実奇関数の極と零点との関係
  6.1.4 連分数形合成
6.2 2種素子回路の合成
演習問題
7. リアクタンス2端子対網の合成
7.1 正実行列とリアクタンス行列
7.2 リアクタンス2端子対網の合成
7.3 リアクタンス2端子対網のS行列による取り扱い
  7.3.1 UBR行列およびパラユニタリ行列
  7.3.2 リアクタンス2端子対網に対する実現条件
7.4 全域通過回路網
  7.4.1 定入力インピーダンス回路
  7.4.2 全域通過回路網
7.5 リアクタンス2端子対網のS行列の標準形とイミタンス行列
  7.5.1 パラユニタリ行列の標準形
  7.5.2 標準形の導出
  7.5.3 イミタンス行列
7.6 非相反素子を含むリアクタンス2端子対網
  7.6.1 理想ジャイレータ
  7.6.2 非相反無損失2端子対網のイミタンス行列
演習問題
8. 受動1端子対網およびリアクタンス2端子対網の縦続形合成
8.1 相反リアクタンス2端子対網の抵抗終端による受動1端子対網の合成
8.2 リアクタンス2端子対網の伝送零点
  8.2.1 伝送零点の定義
  8.2.2 伝送零点の分類
  8.2.3 入力インピーダンスと伝送零点との関係
8.3 受動1端子対網の縦続形合成
8.4 擬正実関数
  8.4.1 定義および基本的性質
  8.4.2 擬正実関数の基本的性質
  8.4.3 擬正実関数の分解
8.5 ブルーン区間の導出
  8.5.1 虚軸上に伝送零点をもつ場合
  8.5.2 実軸上に伝送零点をもつ場合
8.6 ダーリントン区間の導出
8.7 ブルーンの合成方法
演習問題
9. 2端子対網の諸伝送係数
9.1 2端子対網の伝送係数
9.2 諸伝送係数
  9.2.1 電流伝送係数Ti
  9.2.2 短絡伝送係数Ti
  9.2.3 電圧伝送係数Tv
  9.2.4 開放伝送係数Tvf
  9.2.5 動作伝送係数TB
  9.2.6 反響伝送係数TE
9.3 ヒルベルト変換およびボードの関係
  9.3.1 ヒルベルト変換
  9.3.2 ボードの関係式
演習問題
10. 与えられた伝送係数あるいは減衰特性の実現
10.1 電流および電圧伝送係数
  10.1.1 伝送係数に対する実現条件
  10.1.2 減衰特性に対する実現条件
10.2 動作伝送係数
  10.2.1 動作伝送係数に対する実現条件
  10.2.2 動作減衰特性に対する実現条件
演習問題
11. リアクタンスフィルタの設計概論
11.1 フィルタとその分類
11.2 フィルタの設計
  11.2.1 フィルタ設計上の問題
  11.2.2 周波数変換
11.3 関数の近似について
11.4 フィルタの特性近似の例
  11.4.1 バタワース特性
  11.4.2 チェビシェフ近似
  11.4.3 無極形通過域チェビシェフ特性
  11.4.4 有極形通過域チェビシェフ特性
  11.4.5 通過域,減衰域連立チェビシェフ特性
11.5 損失の影響について
12. 減衰および位相等化器の設計概論
12.1 減衰等化器
12.2 位相等化器および群遅延等化器
付録A 定理8.8および系の証明
付録B 定理8.2および系の証明
演習問題解答
参考文献
索引

古賀 利郎(コガ トシロウ)