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構想設計の方法論 - ディスラプションからトランジションへ -

設計工学フロンティアシリーズ 1

構想設計の方法論 - ディスラプションからトランジションへ -

価値提供を描き出すストーリーに向けて,代表的な方法論とそれらを順序立てて活用するための考え方を包括的に論じる。加えて,価値提供を方向付ける構想設計の学術的な基盤,それを中長期的な経営の中に位置付けるための指針を描く。

発行年月日
2026/04/30
定価
9,350(本体8,500円+税)
ISBN
978-4-339-04701-1
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

読者モニターレビュー【 開原 将貴 様(業界・専門分野:ソフトウェアエンジニア)】

掲載日:2026/05/14

本書では、構想設計を事業や組織の中で形にしていく方法について、市場、事業、組織など様々な切り口から包括的に論じられています。実務上の折り合いや困難についての記述には手触り感があり、構想設計を現実の企業活動の中で推進していくための視野が広がりました。個人的には、近年の事業環境におけるソフトウェアの役割を俯瞰して捉えられた点も印象に残っています。今後も自身の視座や経験の変化に合わせて読み返したい一冊です。分野や役割を問わず、構想設計に関わる全ての方にお勧めできます。また、前書『設計論 - 製品設計からシステムズイノベーションへ -』と併せて読むことで、構想と設計をより深く捉えられると感じています。

読者モニターレビュー【 電迅 様(業界・専門分野:電気・電子)】

掲載日:2026/04/27

製品の価値とはなにか、面白く人々に売れる製品とは何か迷っている際にこの本に出合いました。
めったに本は読まないので他の技術書と比較はできませんが、個人的にこの本は手軽に読むのは難しい物だと感じます。
基本的にものづくりの考え方や開発システムを説いており、最後まで文字たっぷりです。
方法論と言うくらいですから、やんわりと感じていた考え方を片っ端から言語化しているような内容で、ここまで書くかと感動しました。
工業的というより経営的や社会的、哲学的な側面が強く、物理的な物の設計しかしてこなかった私は理解するのに四苦八苦しています。
ものすごい情報の密度ですが、必要十分な図が挿入されており章の終わりにまとめもありますから、じっくり読めば理解する事自体は難しくないかもしれません。
組織として価値ある物を作っていく人や、論理的に物の価値を生み出そうと考えている人にはお勧めです。
一回読んだだけではすべてを汲み取れるわけもないので、また何度か読み返してみようと思います。

読者モニターレビュー【 つねぞう 様(業界・専門分野:工作機械)】

掲載日:2026/04/21

本書は、製品やサービスの設計において「何を作るべきか」を考える段階、つまり構想設計の方法論を、14章・544頁にわたってまとめた本だ。付録の最後には「構想設計とは、決められないことを決めることである」という一文がある。これが本書のすべてを言い表していると思う。

構想設計の手順書やすぐ使えるノウハウ集を期待してこの本を手に取ったなら、おそらく戸惑うだろう。各章末の問いは、就職活動の自己分析や料理のレシピ考案といった題材を使って、物事の考え方そのものを問うてくる。「まず自分の頭で考えよ」という姿勢が全編を貫いており、読み進めるにはそれなりの覚悟がいる。

ただ、設計歴が長く若手の指導に携わっている人には、別の読み方ができる。長年の経験を通じて感覚的に身についていたものを、言葉と構造で整理し直す道具として使えるのだ。まえがきで著者が求める「専門性の殻を打ち破ること」は、積み上げてきたものがある人にこそ響く言葉だと思う。何度か読み返してみようと思っている。