レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
-
-
構想設計の方法論 - ディスラプションからトランジションへ -
価値提供を描き出すストーリーに向けて,代表的な方法論とそれらを順序立てて活用するための考え方を包括的に論じる。加えて,価値提供を方向付ける構想設計の学術的な基盤,それを中長期的な経営の中に位置付けるための指針を描く。
- 発行年月日
- 2026/04/30
- 定価
- 9,350円(本体8,500円+税)
- ISBN
- 978-4-339-04701-1
在庫あり
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
-
読者モニターレビュー【 つねぞう 様(業界・専門分野:工作機械)】
掲載日:2026/04/21
本書は、製品やサービスの設計において「何を作るべきか」を考える段階、つまり構想設計の方法論を、14章・544頁にわたってまとめた本だ。付録の最後には「構想設計とは、決められないことを決めることである」という一文がある。これが本書のすべてを言い表していると思う。
構想設計の手順書やすぐ使えるノウハウ集を期待してこの本を手に取ったなら、おそらく戸惑うだろう。各章末の問いは、就職活動の自己分析や料理のレシピ考案といった題材を使って、物事の考え方そのものを問うてくる。「まず自分の頭で考えよ」という姿勢が全編を貫いており、読み進めるにはそれなりの覚悟がいる。
ただ、設計歴が長く若手の指導に携わっている人には、別の読み方ができる。長年の経験を通じて感覚的に身についていたものを、言葉と構造で整理し直す道具として使えるのだ。まえがきで著者が求める「専門性の殻を打ち破ること」は、積み上げてきたものがある人にこそ響く言葉だと思う。何度か読み返してみようと思っている。








