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生産加工・工作機械学

生産加工・工作機械学

機械工学の中核をなす生産加工技術と工作機械の両分野について,その理論と実践を一冊で総合的に学べる教科書。平易な解説と多くの図表,具体例,演習問題を通し,将来の技術者・設計者が実務や開発の現場に臨む力を養う。

発行年月日
2026/03/05
定価
3,630(本体3,300円+税)
ISBN
978-4-339-04720-2
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

読者モニターレビュー【 つねぞう 様(業界・専門分野:工作機械)】

掲載日:2026/03/03

工作機械の設計は「総合格闘技」である。機械工学の基盤となる四力(材料・機械・熱・流体)+制御の知識を総動員して行う必要があるからだ。
本書は「部品を加工する」ことを出発点として、それに必要な工作機械とはどのようなものか、また、工作機械と「四力+制御」がどのように関わっているのかを考える入り口を示してくれる(残念ながら流体力学についての記述はないが)。
もちろん、本書だけで設計のすべてを習得できるわけではないが、これから生産加工や工作機械を学ぼうとする学生にとって、大きな助けとなるはずだ。一人でも多くの学生に、工作機械の設計へ興味を持ってもらえたらと願っている。

読者モニターレビュー【 ビクトール 様(業界・専門分野:機械工学)】

掲載日:2026/03/03

生産加工学や工作機械に関する専門的な知識のみならず、それらに関連する振動工学や材料力学、制御工学そして熱力学の基礎知識の復習もでき、非常に読みやすかった。生産加工・工作機械学といっても、材料を成形する時の加工技術から、ロボットを始めとする工作機械の適切な制御技術まで、幅広い技術を取り上げ紹介しているところが特に良かった。メーカーの生産技術職や、工作機械メーカーへの就職を視野に入れている機械系の学生はぜひ読んでおくべき一冊であると感じた。

amazonレビュー978-4-339-04720-2 生産加工・工作機械学

掲載日:2026/02/24

読者モニターレビュー【 overload 様(業界・専門分野:機械工学(特に機械工作))】

掲載日:2026/02/20

本書は、機械工学における主要学問分野の一つである、機械工作法・生産加工学のうちで、大量高速高能率生産、多品種少量(高品質)生産、試作や機械部品・機械要素の修理修復など一点モノの製作、あるいは他の生産技術である塑性加工(鍛造)や射出成形・鋳造などにおいて必須である金型の製作のいずれでもコアな技術であるという点で、最も重要な生産技術(除去加工)である切削加工を中心として、その周辺技術としての(切削型)工作機械、CAM、生産システム、研削研磨についても扱われている一冊になります。ふた昔前くらいまでは主にコンピュータの性能や価格、使いにくさの問題から、実験的な切削加工に関する研究開発とコンピュータを駆使した(CAD/CAE/)CAM・シミュレーション技術に関する研究開発との分断が大きかったようですが、近年のコンピュータの爆発的な高性能化と低価格化による普及、社会全体のコンピュータリテラシー向上もあって1研究室・研究チーム(あるいは個人)レベルで実験とシミュレーションそれぞれのアプローチを突き合わせることが可能になってきたようですが、そんな現代的な事情が反映された機械工作法・生産加工学のテキストといえそうです。

機械工作法・生産加工学についての科目は、機械工学がメカトロやVR技術などにも裾野を広げ続けている中にあって、ふた昔前よりかはどこの大学・高専等教育研究機関でも減らされている傾向にあるらしいですが、その中でも半期2セメスター四半期4ターム程度は機械工作法・生産加工学関連科目を設けられ得るとして、本書を主に用いる講義科目の前に、出来れば難しい数学や物理学の素養を必ずしも前提としない知識としての機械工作法・生産加工学に関する科目として、例えば「機械工作法(増補)(機械系 教科書シリーズ 3)」(平井 三友・和田 任弘・塚本 晃久 著、コロナ社)や「はじめての生産加工学1 基本加工技術編」(帯川 利之・笹原 弘之 編著、講談社)などを主なテキストとして用いた科目が事前に半期1セメスターあるいは四半期2タームくらいの時間で開講されていると、本書で網羅できていない溶接(あるいはその現在進行形の発展形である積層造形(Additive Manufacturing,AM)技術)、鋳造、鍛造(塑性加工)、射出成形などをカバーできて良いかもしれません。

上述の事情や、機械力学(振動学)、伝熱(工)学、制御工学といった他の機械系主要科目を事前に学んでおいた方が理解がスムーズな箇所が少なくない、という意味では、本書は学部3年次学生向けの授業用テキストを主な使途として編纂されたとのことですが、本書ベースの講義を開講するとしたら3年次後期(第2セメスター、第3・4ターム)くらいが妥当かなとは思います。そのような事情もあるので、無理に学部での講義で本書レベルの内容を教授しようとせず、大学院博士前期(修士)課程の生産加工・工作機械学特論とでも言えそうな授業科目用テキストとしても通用し得ると思います。その場合は必ずしも機械系学科出身者だけでなく、振動・波動論や制御工学くらいは学部で習得している可能性のある電気電子系・情報系・化学工学系あるいは(理論系はともかく)実験系では実験装置の設計製作運用に当たって高度に工学の素養が求められる理学系などの学生に門戸を広げても良さそうです。

あとは各章末の演習問題や例題では、十数年くらい前のものですが過去の院試(おそらく修士課程)の過去問ベースの問題が幾つも挙げられているので、いわゆる院試(修士課程だけでなく博士課程でも)対策でも有用な可能性があります(もっとも、近年の院試は数学+機械系専門科目(いわゆる4力(材料力学・熱力学・機械力学(振動学)・流体力学)+制御工学の中から幾つか選択)+英語の外部試験スコア(TOEICなど)提出+口頭試問、といった具合に筆記試験の(専門科目)選択の幅が狭まっている大学も少なくないと聞くので、機械工作法・生産加工学に準ずる科目で院試を受けられる大学院はあまり多くないかもしれませんが)。

本書で事実上扱われていない放電加工、レーザー加工、AM技術などについては「はじめての生産加工学2 応用加工技術編」(帯川 利之・笹原 弘之 編著、講談社)などで言及があるので、もし各生産技術についてより網羅的な講義が求められる場合にはそちらを副読本・参考図書に加えても良いかもしれません。