レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

新 測量学 - 基礎から実践まで -

新 測量学 - 基礎から実践まで -

本書では,これから土木・建築分野の専門的な工学体系を学びはじめる人に対して,測量を学問体系として学び,それを実践的な技術に展開していくプロセスをわかりやすく解説した。また,測量士・測量士補の国家試験に対応している。

発行年月日
2025/10/17
定価
3,300(本体3,000円+税)
ISBN
978-4-339-05283-1
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

読者モニターレビュー【 ZOOK 様 (業界・専門分野:建設コンサルタント)】

掲載日:2025/10/17

この新 測量学は前著「近代測量の理論と実践」の改訂、改題したものであるが、大学等向けのテキストや測量士補等の資格試験の参考書として書かれたものである。
特に長年建設コンサルタントとして公共工事の現場技術業務を仕事にしている私でさえ、測量の基本の原点へ戻してくれる一冊となっている。
初めて測量士補の試験を受験する方々にとっては、試験内容の全体像が掴める事ができると思う。
最近でのGNSS測量に関する記載や地図編集に関する項目があるので読んでみても興味がそそられる。
我々の業務では特に第7章の応用測量、第8章の工事測量の範囲が業務のメインとなっているが、第8章・工事測量にて丁張りの説明がとても新鮮だった。
他の測量に関する書籍では、お目見えする項目が無いのだが、きちんと図示による丁張りの説明が分かりやすい。
さらに第9章では測量業務における積算や第10章では測量機器の取扱いの解説があるのがありがたい。
ぜひ、初学者や工学系の学生にお薦めしたい一冊である。

読者モニターレビュー【 尺取り虫 様 (業界・専門分野:哲学)】

掲載日:2025/10/15

本書は測量に対する教科書的に書かれた書物であるが、「測量を学問体系として学び、それを実践的な技術に展開してゆくプロセス」を学ぶと謳うように、徹底して原理から応用の理解へと進む記述で一貫しており、単なる暗記的な学習以上の学びをもたらすようになっている。また、UAV写真測量等最新のトピックも幅広く扱いながら、第9章測量業務の積算では費用の算出といった経理に至るまで、測量にまつわる広範な内容が、コンパクトにまとめられている。リモートセンシングには一章を割くなど、測量のみならず多様なジャンルへの興味を惹起し、測量の世界の奥深さを知り、次の学びへと誘う良質な入門書と言えよう。

読者モニターレビュー【 あっき〜 様 (業界・専門分野:品質管理)】

掲載日:2025/10/06

測量士試験を念頭に読み進めたが、初学者でも測量の全容をつかめる構成になっており、入門書として有用だった。各項目は数ページ程度で簡潔にまとめられ観測方程式等の数式紹介も簡潔で自習を促すスタンス。測量業務積算や測量機器の紹介など実務的な内容もあり測量全体の俯瞰に役立つと思う。初学者にとって測量を体系的に学ぶためのマイルストンとして位置づけられる一冊だと感じた。