レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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高効率薄膜太陽電池の物理と化学 - ペロブスカイトと有機半導体 -
塗布型・軽量・フレキシブルな次世代太陽電池として注目されるペロブスカイト太陽電池と有機薄膜太陽電池について,第一線で活躍の研究者が,基礎物理や材料化学から研究動向まで体系的に解説。分野横断的な理解を可能にした1冊。
- 発行年月日
- 2025/10/10
- 定価
- 5,500円(本体5,000円+税)
- ISBN
- 978-4-339-06675-3
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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読者モニターレビュー【 たーぼー様 (業界・専門分野:自動車部品業界・物性物理学、プラズマ物理学)】
掲載日:2026/01/06
本書は、薄膜太陽電池の高効率化を支える物理・化学の基盤を体系的に整理し、材料科学・デバイス物理・プロセス技術を横断的に理解できる構成となっている。光吸収、キャリア輸送、界面準位、欠陥生成といった物理現象に加え、成膜プロセス、組成制御、結晶性改善など化学的アプローチが丁寧に解説されており、企業技術者が量産プロセス改善や新材料導入を検討する際の実務的な判断軸を得られる。特に界面制御や欠陥低減のメカニズムは、歩留まり向上や信頼性確保に直結する知見として価値が高い。また、ペロブスカイト、有機薄膜材料系の特徴・課題・成熟度が比較されており、「どの技術領域に投資すべきか」「どの材料系が将来の競争力を左右するか」を見極めるための視点が提供されている。また、基礎物性からデバイス構造、製造プロセスまで一貫して俯瞰できるため、研究テーマの優先順位付けや技術ロードマップ策定にも活用しやすい。研究と量産の断絶を埋めるヒントも多く、企業の中長期R&D戦略を支える実務的なリファレンスとしても有用な一冊である。
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amazonレビュー978-4-339-06675-3 高効率薄膜太陽電池の物理と化学
掲載日:2025/12/15
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読者モニターレビュー【 もちすけ 様 (業界・専門分野:光半導体通信)】
掲載日:2025/10/10
太陽電池とくると半導体のエネルギーバンドから始まってPN接合が来て…という順番で半導体デバイスの教科書に光デバイスの一部として入っていることが多いですが、その扱い方ゆえに深いところへの説明をした書物は探すのに苦労しました。本書は第1章・第2章でそのかゆいところに手が届く説明がされており、もうここだけでも太陽電池について必要な知識が得られます。本書の特徴であるペロブスカイト・有機半導体太陽電池は私が太陽電池の教科書輪講を学生時代に行っていた頃はまだ扱っている書物もなく、この分野の進歩のすさまじさを実感しました。その一方で例えばペロブスカイトの説明では結晶格子の説明をきちんと含めていたり、有機半導体の方ではエネルギーバンド図をふんだんに用いて説明していたりと、電気化学や電子工学の基礎があれば十分に読み進められるのが素晴らしい点だと思いました。私は物理側から化学側の内容に触れて新たな発見がありましたが、逆も然りだと思います。巻末の比較的新しい論文も含めた参考文献リストもあるので、この分野にチャレンジする研究者・技術者の必携の一冊となるでしょう。








