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核融合炉入門 - フュージョンエネルギーへの道 -

シリーズ 21世紀のエネルギー 16

核融合炉入門 - フュージョンエネルギーへの道 -

核融合炉開発の現状に至る経緯,実用化に近づきつつある最先端の研究をわかりやすく解説する。第1章だけで核融合炉の概要を把握できるよう構成し, 以降では内容を深め,範囲も広げ, 失敗の歴史や見えにくい事情にも言及した。

発行年月日
2025/05/28
定価
2,860(本体2,600円+税)
ISBN
978-4-339-06838-2
在庫あり

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amazonレビュー978-4-339-06838-2 核融合炉入門 - フュージョンエネルギーへの道 -(シリーズ 21世紀のエネルギー 16)

掲載日:2025/05/30

読者モニターレビュー【 MasaTam 様(業界・専門分野:Robotics/AI/Software Engineering )】

掲載日:2025/05/28

現在ロボティクスやAIの分野のソフトウェアエンジニアで門外漢の私ですが、わかりやすい流れで非常に楽しく読めました。
多様性によるイノベーションが叫ばれる中、日本がフュージョン炉を造る技術のすべてを持っている稀有な国、というのは大きな希望に感じました。丁寧な仕事、積み上げ磨いた技術が実り世界の資源大国になる日を夢見られる、同時に、すぐにではない現実的な未来として想像できる一冊です。

読者モニターレビュー【 R.K 様(業界・専門分野:学生 )】

掲載日:2025/05/20

本書はフュージョン(核融合)発電について、基礎からやや専門的な内容まで幅広く扱ったものである。題から想像できるように、主な内容はフュージョン炉の種類や仕組みとなっており、フュージョン反応の基本やこれまでの開発史も併せて紹介されている。内容が内容であるため、高校の物理基礎から物理程度の前提知識は必須であるが、丁寧な説明と体系的な構成のお陰もあり、業界の人間でない初学者でも知識を深めることが可能となっている。分野への興味の有無によらず、そう遠くない未来に暮らしを支えられる一人としても、是非読んでおきたい一冊である。

読者モニターレビュー【 M.Y 様(業界・専門分野:大学生 )】

掲載日:2025/05/15

SF作品への理解を深めたいという思いからこの一冊を手に取ったものの、最初は理系でもない私に読み進められるか不安でした。しかし、タイトルに【入門】とある通り、本書は中学高校程度の基礎的な知識からでも十分に理解できる構成で、基本的な概要から詳細に向けて、順を追って丁寧に説明されています。また注釈や図解も丁寧なため、専門的な内容にも関わらず無理なく読み進めることができます。

また個人的に、一貫して実用化の観点から書かれている点も嬉しかったです。初めて触れる分野の書籍を読むと、解説が詳細すぎて覚えるべきことが膨大だったり、中々核心にたどり着けなかったりといったことが往々にしてあります。しかし本書ではそのようなことは無く、冒頭からその仕組みについて述べられています。
加えて、実際に新しいエネルギーとして用いるにはどんな技術が必要なのか、コストは、時期は、情勢は......と、フュージョン炉の理論に留まらずそれらを取り巻く事情にまで言及しており、フュージョン炉について過不足なく知ることができるという点で最初の一冊にピッタリだと思います。

本書を読めば、フュージョン炉が夢物語ではなく、今まさに実現しかけている技術であることがわかります。実用化への過程をリアルタイムで楽しめるという観点からも、専攻分野を問わず、少しでも興味があればぜひ手に取って欲しい一冊です。