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永久磁石同期モータ - PMSMの基礎から設計・制御・評価まで -

永久磁石同期モータ - PMSMの基礎から設計・制御・評価まで -

永久磁石同期モータ(PMSM)の制御と設計の基礎から,具体的な制御システム・モータ設計手法・特性評価法までを解説。できるだけ多くの設計事例や実験結果を含め,理論だけではなく具体的なイメージを持てるように配慮した。

発行年月日
2024/07/26
定価
5,500(本体5,000円+税)
ISBN
978-4-339-00991-0
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

読者モニターレビュー【 Den様(業界・専門分野:制御工学)】

掲載日:2024/07/29

本書は永久磁石同期モータ(PMSM)について書かれており、初学者だけでなくモータの開発に携わっている方々も勉強になる内容となっています。本書を読み始めるにあたり、電磁気や制御工学などの前提知識は説明されていないため、忘れている人は復習する必要があります。本書では設計から評価までPMSMについて全体的に書かれていますが、特に制御に多くのページが費やされており、数学的モデルやベクトル制御、直接トルク制御のみならず、モータのパラメータを同定する手法やセンサレス制御についても記載されており、図が多用されているためとてもわかりやすいです。特にセンサレス制御では位置・速度を推定する手法だけでなく、電流を推定する手法も記載されており非常に勉強になりました。また、数多くの文献を参照しているので、それらを参照すればより理解が深まると思います。総じて、本書はPMSMの全般について学ぶことができ、非常に良書であると考えます。本書をご購入予定の方々のご参考になれば、非常に幸いです。

読者モニターレビュー【 MD 様(業界・専門分野:パワーエレクトロニクス・モータドライブ )】

掲載日:2024/07/24

本書では永久磁石同期モータの制御と設計を学ぶことができます。モータ制御に関しては基本的な数学モデルやそれに基づくベクトル制御,直接トルク制御が記載されています。特に直接トルク制御に関しては詳しく記載されています。設計に関してはPMASynRMや自動設計に関しても記載があり,構造や解析結果に関する図が多く記載されています。さらに,専門書ではあまり記載されていないモータ特性評価方法の記載もあります。本書のみですべてを理解することは難しいですが,本書で全体的なイメージを掴んでから個々の技術は引用・参考文献を参照することで,初学者のみならず技術の復習を志向する場合においても,永久磁石同期モータに関してより理解を深められると感じました。また,300ページ程度の本の中に情報が詰まっているため,本書を理解するためには1行1行丁寧に読む必要があるとも感じました。特に機械損測定などの文献が参照されている箇所は実務で重要なことが書かれていると感じました。