レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

CFDで移動現象論111例題 - Ansys Fluentによる計算解法 -

CFDで移動現象論111例題 - Ansys Fluentによる計算解法 -

化学系CFDのメジャーソフトAnsys Fluentによる,化学工学の主要科目である移動現象論に焦点を当てた解説本である。流れ,伝熱,物質移動の三つの観点から構成,特に解析解との比較という点に留意した内容である。

発行年月日
2023/11/22
定価
4,180(本体3,800円+税)
ISBN
978-4-339-06666-1
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

読者モニターレビュー【 とんすけ 様(業界・専門分野:化学メーカー)】

掲載日:2023/11/24

業務でCFDを扱う予定があるものの、計算の設定方法が分からず二の足を踏んでいた私にはうってつけの本でした。
単純な流れ解析に始まり、業務に役立つ混相流解析や反応計算までもが網羅されており、着実にステップアップできます。
どの計算も軽量ですぐに収束するので、計算スキームやモデルオプション・パラメータを変更した際の計算負荷や計算結果の相違も簡単に確認でき、手を動かしながら流体解析手法の理解を深めることができそうです。
著者サイトには設定手順・計算結果に加えて解析解あるいは文献結果をまとめたExcelファイルがあるので、結果比較までの模擬OJTを通じて一連の解析業務を学べます。

読者モニターレビュー【 かわうそ 様(業界・専門分野:重工メーカー)】

掲載日:2023/11/09

化学工学における代表的な現象論を流体解析対象として構築し、結果を評価する手法が見に付く良書です。
ただし本を読むだけで解析設定を作成して結果を可視化できるかというと難しく、著者の解説動画が用意されている36例題を優先して取り組むことを推奨します。
一般にソフトウェアベンダーの講習は実務に寄ったものが多く、着目したい現象を基礎的なモデルに落とし込む技能はなかなか習得しづらいため、本書はそういった需要に応えられるものと思われます。
裏を返すと実務上必要となる形状作成・メッシュ作成・結果処理に関するスキルの習得には焦点が当てられていません。この点については著者のウェブサイトにある自習資料集を活用すれば補填できます。

書評掲載 Chem-Station(略称:ケムステ)様HP 化学書籍レビュー

掲載日:2023/11/08