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Pythonによるアルゴリズム設計

Pythonによるアルゴリズム設計

ある目的を解決するアルゴリズムを複数紹介し,アルゴリズムの違いで処理速度の変化を体感できる。大規模データを取り扱う際はアルゴリズムにより処理速度が変わるため,その概念を理解してPythonで実装できるようにした。

発行年月日
2022/09/26
定価
2,860(本体2,600円+税)
ISBN
978-4-339-02930-7
在庫あり

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読者モニターレビュー【 miya 様 (ご専門:プログラミング教育 )】

掲載日:2022/09/20

高校で情報Ⅰが必修となり、のち大学入試科目になること、そして2023年4月から基本情報技術者の試験から言語が消えてアルゴリズム重視に変更になることを考えると、教材探しに苦戦している人はとても多いと考えられる。
アルゴリズムは、フローチャート(今どきフローチャート?と思ったのは事実)だけで理解できないので、やはりPythonなどを使った実習で動作確認しないといけない。
取り上げられているアルゴリズムは「王道」のものが中心で、Pythonだとライブラリで実装されているためにわざわざ自分で手を動かすことはないのだが、だからこそ自分で考えて実装(と失敗)をしてみるべきものである。

読者モニターレビュー【 そら 様 (ご専門:ソフトウェアエンジニア )】

掲載日:2022/09/12

全体に対する印象
東京都市大学の講義を基に作成された1冊ということで、講義単位くらいのちょうど良い章立てが良かったです。学部生やエンジニア初心者の方でアルゴリズムについてあまりよく知らない読者向けに書かれていると思います。情報処理の一部問題の資格対策になる可能性もあると感じました。

理解の手助けになったポイント
各アルゴリズムの説明で、フローチャート、擬似コード、ノードとエッジ(グラフの場合)、リストの箱など複数の方法で解説されていたのが印象的でした。Pythonの実際のコードも書かれているのでわかりやすいですが、コードの前に具体的な数字を用いて初期状態からの変遷を視覚的に追えるので、独学の際にも重宝する参考書だと感じました。アルゴリズムだけでなく関連用語も丁寧に定義の説明があるので、他の本を参照することなく1冊で理解が完結する点もおすすめです。