レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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環境問題は喫緊の課題である。今も人類によって自然環境は大きく破壊されつつあるが,科学技術をさらに発展させれば,人類は自然と共生することができるようになるのか。本書では,よい環境とは何か,よい社会とは何かを考えていく。
- 発行年月日
- 2022/04/28
- 定価
- 2,860円(本体2,600円+税)
- ISBN
- 978-4-339-06660-9
在庫あり
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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「読売新聞」夕刊READ&LEAD(2022年6月21日)
掲載日:2022/06/21
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日刊工業新聞 技術科学図書(2022年5月27日)
掲載日:2022/05/27
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読者モニターレビュー【 あめ色玉ねぎ 様(ご専門:システム工学)】
掲載日:2022/04/12
昨今、カーボンニュートラルやSDGsなどが話題に上がり、地球規模での環境問題が改めて見直されている。そのような中で、現代人にとって環境問題への知見は最早教養レベルになりつつある。本書は、そんな現代に生きる全ての人が読むべきと言っても過言ではない環境社会学の入門書である。
エネルギーや生態学をはじめとして、全体を通して科学的な内容が多いが、専門的な内容はグラフや図等を用いながらわかりやすく解説されているため、通読するのに理系的な専門知識は不要である。また、章ごとに内容が完結しているため順不同で読むことができ、一つひとつが簡潔にまとめられているので隙間時間にも読みやすい。
本書で取り扱われているのは環境問題に留まらず、人類が環境と共生し、より良い社会を作るためにはどういうことが必要となるか、ということが全体のメインテーマとなっている。疫病に戦争と、先行きが不透明で前途多難な時代において、地球規模で問題と向き合い自然と共生しながら社会をより良くしていくためにも、現代社会の構成員である全ての人に読んでもらいたいと思える一冊であった。