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まちがいだらけの文書から卒業しよう-基本はここだ!- 工学系卒論の書き方

まちがいだらけの文書から卒業しよう-基本はここだ!- 工学系卒論の書き方

本書は,工学系の大学・高専の学生がわかりやすく論理的な文章を書くための論文作成ガイドブックである。よい例,悪い例,改善例を示し,学生が陥りやすいポイントや技術文書特有の表現などを指摘する。卒論指導をする教員にも最適。

発行年月日
2020/03/12
定価
2,860(本体2,600円+税)
ISBN
978-4-339-07822-0
在庫あり

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日刊工業新聞 話題の本(2021年12月22日)

掲載日:2021/12/22

amazonレビュー 978-4-339-07822-0 まちがいだらけの文書から卒業しよう-基本はここだ! - 工学系卒論の書き方

掲載日:2020/06/12

読者モニタレビュー【亀山建太郎 先生(福井工業高等専門学校 機械工学科)】

掲載日:2020/03/06

論文を直す側の感想としては,修正理由についてあまり意識的ではなく,また,その点を学生に伝えられていなかったと反省させられた。
その点本書には「何が悪くてどう直すのか」が具体的に書かれているので,教員が意識的であるためのツールであるとともに,学生に意図を伝えるツールとして有効であると感じた。
ただし,何十ページもある卒論で,全ての訂正についてそのような事をやるのは困難なので,著者のように論文執筆の授業までを行うのは難しいにしても,プレ卒論を添削し,返却時に本書の該当箇所に付箋をつけて渡す,という使い方が適切ではないかと感じた。

読者モニタレビュー【K高専専攻科卒業生様(専門:機械工学)】

掲載日:2020/03/02

高専専攻科をこの三月で卒業する自分としてはあと二ヶ月早く読みたかった本である。これまでに本科・専攻科で二つの卒業論文を提出した。また学会での発表に関連して三度,要旨作成をしている。回数を重ねるごとに上達はしていると思っているが,専攻科卒業論文でも本書で指摘されている間違いをしていた。

本書で説明されている事柄は,学生はもちろん教員も完全には行えていないと感じる。わかりにくいと感じる教科書はこれが原因かもしれない。

書式については多くの学会で規則が制定されているが,表現方法についての規則はほとんど見たことがない。本書では表現方法についても多く(本書によるならば具体的な数を明記すべきである)の例を挙げながら説明してある。

本書の内容がすべての工学系学会の慣例に合うわけではないので,鵜呑みにするわけにはいかない。しかし一度この本を読むことで自分の書く文章がなぜ伝わらないのか,なぜ添削で真っ赤になって返ってくるのかがわかるのではないかと思う。

四月から大学院生となる。これからも論文は何本も書くことになると思うので,手の届くところに置いておきたい。

読者モニター【TE様(高専4年生,物質工学科)】

掲載日:2020/02/25

できればこの本にもっと早く出会いたかった。そう思うような本でした。この本は一般の文章と技術文章の違いから,実際の技術文章の書き方まで詳細に説明していて,非常に分かりやすかったです。特に,例として示されていた文がいずれも実際に技術文章に登場するようなものでリアリティがあり,そのまま自分の書いた文章に落とし込めるような表現が満載でした。また,随所に挿入されているイラストも良いアクセントとなっていて,スムーズに内容を理解できました。

この本で書かれている文章技術は,卒論のみならず,日常の講義や実験で課されるレポートなどにも通ずるものが多々あります。まさに工学系学生の必読書とも言うべき一冊だと思います。