レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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機械設計実務では「こんなときはどうするんだろう?」という教科書には載っていないような疑問にたびたび遭遇します。そんな疑問に,先人たちがどんな回答を出してきたのか,実務と教育に経験豊富な著者がやさしく丁寧に解説します。
- 発行年月日
- 2011/08/18
- 定価
- 2,200円(本体2,000円+税)
- ISBN
- 978-4-339-04615-1
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教師にぜひ読んでほしい教科書 (熊本県立技術短期大学校 川嵜義則 先生)
掲載日:2011/12/28
私はこれまで、専門の制御工学のほか、機械製図、機械実習、機械要素設計、機構学などを担当してきました。機械設計を専門にやってきた人間ではありませんが、思いつくことを述べます。
「学生の時勉強したことは、全く役に立たない」などと話される卒業生が少なからずおられます。これは本意を外すと大変なことであり、要は、「学校で学んだことはその殆どが基礎であり、世の中に出たらそれがそのまま使えることほとんどない」という意味でしょう。もっともその基礎もあまりしっかり学んでいるともいえません。
ところが、教科書を外れて教員が熱く語られた事項は、なぜか記憶に長く残っているのも事実です。特に設計製図については、学生にJIS規格を学ばせることが主体になり勝ちです。
本著は、そのようななかで、常に「なぜでしょう?」、「こんなときどうしますか?」と問いかけ、わかりやすく丁寧に答えています。交通法令を教えながら実際に運転できるまで育てる自動車教習所での効果的な教育と通じるところがあります。このような場所では、なぜ一旦停車?、なぜ徐行?を、そして、君ならどうのように運転しますか?を考えさせるのです。
この教育法の延長には、豊かな創意工夫が生まれてくることでしょう。そのようなことを考えさせくれる本書でした。
教師にぜひ読んでほしい教科書かもしれません。
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このようなすばらしい本を書いていただいたことにお礼を申し上げたい(大学関係者)
掲載日:2011/10/27
私は企業の研究所から大学に転職し、製図を教えることになり途方に暮れておりました。 前職では製図とは離れた仕事をしていたものですから、にわか勉強でいくつかの 教科書に目を通してみたのですが、どれもピンときませんでした。 そのようなとき、「教科書では教えない機械設計製図」を見つけ、読んでみて大変参考になりました。実際に現場で使われていることを知ることで、学生への指導が変わってくると思います。
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「機械設計 2011 Vol.55 No.10」
掲載日:2011/10/10
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日刊工業新聞2011年9月29日 技術科学図書欄
掲載日:2011/10/05
日刊工業新聞2011年9月29日付「技術科学図書欄」に新刊情報が掲載されました。