自生発刃形研削技術の加工精度限界と超精密研削技術への道
研削砥石の脆性破壊を前提とする今日の研削加工においては,砥石の形状精度,研削比の向上に限界がある。超精密研削技術は,上記脆性破壊に代わり延性破壊を前提とする新しい研削加工で,本書は研削加工系の力学の立場から解説する。
- 発行年月日
- 2006/09/15
- 判型
- B5
- ページ数
- 300ページ
- ISBN
- 978-4-339-08394-1
- 内容紹介
- 目次
研削砥石の脆性破壊を前提とする今日の研削加工においては,砥石の形状精度,研削比の向上に限界がある。超精密研削技術は,上記脆性破壊に代わり延性破壊を前提とする新しい研削加工で,本書は研削加工系の力学の立場から解説する。
1.精密研削技術の何が問題か?
2.脆性材料としての研削砥石
3.砥石の損耗形態と砥粒切れ刃の創成
4.砥石の損耗形態と研削作用―砥石切り込み操作形研削方式と研削力操作形研削方式―
5.砥粒切れ刃から見た研削特性―脆性破壊形ドレッシングの場合
6.ツルーイング/ドレッシング工具の現状とこれを用いた研削加工の限界
7.延性モードツルーイングの導入―超精密研削への道
8.超精密研削加工の基礎とその特性
9.超精密大量生産研削加工システムの試み―フェルールの超精密心なし研削加工―
10.超精密大量生産研削加工の事例が示す超精密研削と特性―超精密・高剛性心なし研削盤による研削事例―
11.精密研削加工における生産性の課題
12.研削精度と生産性を支配する研削盤の剛性とは
13.自励びびり振動は何故生ずるか
14.砥石再生形自励びびり振動根の解析解と振動抑制対策
15.砥石再生形自励びびり振動に関する実験と解析モデルの検討
16.超砥粒ホイールによる高速研削の生産性と工作物再生自励びびり振動発生条件の検討―動力学的モデルに基づく推論
17.超精密研削加工における因果律向上への期待