生活のための福祉

ライブラリー生活の科学 6

生活のための福祉

21世紀は福祉革命と生活の時代になる。本書では生活科学という新領域に踏み込んで,今一度わが国の福祉制度の実態を生活者の目線から捉え直し,そこに存在する問題点と今なにを展望することが必要なのかを記述した。

ジャンル
発行年月日
2004/12/20
判型
A5
ページ数
206ページ
ISBN
978-4-339-07806-0
生活のための福祉
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定価

2,420(本体2,200円+税)

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21世紀は福祉革命と生活の時代になる。本書では生活科学という新領域に踏み込んで,今一度わが国の福祉制度の実態を生活者の目線から捉え直し,そこに存在する問題点と今なにを展望することが必要なのかを記述した。

目     次
 
1 社会福祉の視点と枠組み
 1.1 社会福祉の概念規定  1
 1.2 変容する市民生活と社会福祉  3
 1.3 生活の仕組みと生活ニーズ  5
 1.4 多様な生活支援システム  7
 1.5 社会福祉資源の配分システム  9
 1.6 援助提供システムの多元化  10
 1.7 社会福祉の援助資源  12
 1.8 社会福祉の専門職  14

2 福祉と生活保障
 2.1 現代社会の生活様式と生活保障  15
  2.1.1 労働者の生活と「二重の意味での自由」  15
  2.1.2 雇用・所得面からの生活保障  17
  2.1.3 生活と発達を担う社会サービスの保障  19
  2.1.4 空間・環境の側面からの生活保障  21
 2.2 企業社会のなかの生活保障と福祉  23
  2.2.1 戦後日本の家族賃金と片働き型の家族生活構造  23
  2.2.2 企業社会の下での雇用・所得の企業依存  25
  2.2.3 ジェンダー・ギャップのなかの社会サービスの遅れ  27
  2.2.4 企業社会優先のインフラ整備のインバランス  28
 2.3 新世紀の生活様式と福祉の未来  30
  2.3.1 世紀転換期の雇用・所得の地殻変動  30
  2.3.2 企業社会から独立した雇用・所得のナショナル・ミニマム保障  32
  2.3.3 シビル・オプティマムの社会サービス保障  33
  2.3.4 アメニティの生活空間・環境保障  35
 
3 子どもの生活と福祉
 3.1 少子高齢社会の姿と子どもにまつわる福祉問題  37
  3.1.1 少子高齢社会の姿  37
  3.1.2 少子高齢社会を促進している要因  39
  3.1.3 少子高齢社会の福祉問題  40
 3.2 子どもの権利と子ども家庭福祉の理念  43
  3.2.1 子どもと児童  43
  3.2.2 子どもの権利  45
  3.2.3 子ども家庭福祉の基本理念  46
  3.2.4 児童福祉法の基本理念  47
 3.3 こども家庭福祉の基本的枠組み  48
  3.3.1 子ども家庭福祉の構成要素  48
  3.3.2 子ども家庭福祉サービスのターゲット  50
 3.4 子ども家庭福祉の仕組み  51
  3.4.1 子ども家庭福祉を支える法律  51
  3.4.2 子ども家庭福祉サービスにかかわる機関  54
  3.4.3 子ども家庭福祉施設  55
  3.4.4 子ども家庭福祉サービス  57
 3.5 子ども家庭福祉サービスの現代的課題  60
  3.5.1 出生率上昇への貢献  60
  3.5.2 就労と子育ての両立支援  61
  3.5.3 地域子育て支援  61
  3.5.4 子どもの虐待の予防と対応  62
  3.5.5 幼稚園と保育所の関係の整理  63

4 高齢者の住生活と福祉
 4.1 は じ め に  65
 4.2 日本の高齢社会の現状  66
  4.2.1 高齢社会とはなにか  66
  4.2.2 日本の高齢化の特色とその影響  67
 4.3 高齢者の家庭生活  68
  4.3.1 高齢者の生活上の特性  68
  4.3.2 高齢者と家族  69
 4.4 高齢者の住生活と居住環境  72
  4.4.1 高齢者の居住実態  72
  4.4.2 高齢者の住まい方・住環境  73
 4.5 高齢者のための居住支援策  78
  4.5.1 新しい住まい方  78
  4.5.2 高齢者居住・住環境に関する支援策  80
  4.5.3 高齢者の生活支援制度  80
 4.6 これからの高齢社会の住生活  82
  4.6.1 生存権としての住まいの保障  82
  4.6.2 高齢者の住生活の課題  83
 
5 障害者の生活と福祉
 5.1 障害者の生活と保健福祉サービス  86
  5.1.1 障害者の実態  86
  5.1.2 保健福祉サービスとは  86
  5.1.3 障害者の生活ニーズと保健福祉サービス  90
  5.1.4 障害者の生活の場と保健福祉サービス  99
 5.2 ノーマライゼーション  104
  5.2.1 ノーマライゼーションとは  104
  5.2.2 「人間らしく生きる」とは  105
  5.2.3 ノーマライゼーションの実現  107
 5.3 障害のある方と共に  114
  5.3.1 「その人なりの生き方」の実現  114
  5.3.2 本当のニーズ  115
  5.3.3 生活を支える  116
  5.3.4 目を離すな,手を出すな  117
  5.3.5 「共に支える,共に学ぶ」社会  118

6 地域福祉の機能と役割
 6.1 地域社会とは  119
 6.2 福 祉 と は  120
 6.3 地域福祉とは  123
 6.4 地域福祉の歴史  124
 6.5 社会福祉協議会  126
 6.6 共 同 募 金  128
 6.7 いま,なぜ地域福祉なのか  129
 6.8 コミュニティ・ワーク  132
 6.9 ボランティア活動  135
 6.10 福祉教育の推進  136
 6.11 お わ り に  139

7 生活権保障としての福祉
 7.1 社会福祉とは,福祉文化とは  141
  7.1.1 公的責任の原理を踏まえて  141
  7.1.2 生存権保障という最低限度を超える方向性  142
  7.1.3 福祉文化の可能性と役割  143
 7.2 人権としての幸福追求・発展・生活  144
  7.2.1 生存権保障というレベルを超えて  144
  7.2.2 発 展 の 権 利  145
  7.2.3 生  活  権  146
  7.2.4 大阪市ホームヘルパー派遣訴訟  148
 7.3 人権文化の構築に向けて  150
  7.3.1 「国連人権教育の10年」の意義  150
  7.3.2 福祉文化と人権文化の関連性  151
  7.3.3 人権文化の構築と推進  151
 
8 実 践 報 告
 8.1 新たな社会福祉の動向と社会福祉労働  154
  8.1.1 社会福祉基礎構造改革がもたらした福祉労働の現状  154
  8.1.2 介護労働を中心とした福祉労働の実際  160
 8.2 生活を支える社会福祉労働の実際  166
  8.2.1 生活を支えるということ  166
  8.2.2 生活支援と社会福祉労働の専門性  171
 8.3 社会福祉分野で働きたい人のために  174
  8.3.1 社会福祉士および介護福祉士法の制定  174
  8.3.2 学校教育現場の動きとカリキュラム上の課題  176
  8.3.3 職種と資格が必ずしも一致しない名称独占の資格  177
  8.3.4 資格制度の問題点と実践現場での課題  178
 8.4 お わ り に  180
 
引用・参考文献  182
索     引  189

岸本 幸臣(キシモト ユキオミ)