生活と家族

ライブラリー生活の科学 3

生活と家族

  • 石川 實 奈良女子大名誉教授・放送大学奈良学習センター 編著
  • 岸本 幸臣 大阪教育大教授 工博 編著

戦後,生活水準の向上と共に,核家族問題,家庭内暴力,晩婚化,少子化問題等,生活と家族の多様化が著しく変化してきた。本書では歴史的経過と共に,現代社会が抱えている生活と家族の問題を鋭く提起した教科書である。

ジャンル
発行年月日
2004/05/17
判型
A5
ページ数
220ページ
ISBN
978-4-339-07803-9
生活と家族
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定価

2,640(本体2,400円+税)

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戦後,生活水準の向上と共に,核家族問題,家庭内暴力,晩婚化,少子化問題等,生活と家族の多様化が著しく変化してきた。本書では歴史的経過と共に,現代社会が抱えている生活と家族の問題を鋭く提起した教科書である。

目     次
 
0 家族の変容と家族をめぐる意識
0.1 伝統的家族意識の衰退と家族の個人化 2
0.1.1 伝統的家族意識の衰退 3
0.1.2 家族機能に関する意識の変化 16
0.1.3 家族モデルの変化 17
0.2 ライフサイクルの変化と意識の変化 19
0.2.1 エンプティ・ネスト期の出現と意識の変化 20
0.2.2 中年期の発見と中年期の意識 24
0.2.3 エンプティ・ネスト期意識と中年期意識の重なり合い 26

1 家族変化の歴史的経緯
1.1 近代家族の成立とゆらぎ 28
1.1.1 近代家族の意味 28
1.1.2 近代家族の成立過程 29
1.1.3 近代家族のゆらぎ 30
1.2 データからとらえた家族の変化 32
1.2.1 家族形態について 32
1.2.2 家族形成に関する規範 36
1.2.3 家族解体に関する規範 40
1.3 家族が果たす役割 42
1.3.1 子どもの基礎的社会化 42
1.3.2 生活の相互保障 44
1.3.3 家族成員のパーソナリティの安定化 45
1.4 近代家族のゆらぎを超えて 46
 
2 現代社会と生活管理
2.1 生 活 様 式 48
2.1.1 日本のライフスタイル 48
2.1.2 生活手段の商品化 52
2.1.3 所得と生活手段 54
2.2 生 活 水 準 56
2.2.1 生産力と購買力 56
2.2.2 生産力の水準 61
2.2.3 消費パワーの広がり 65
2.3 生活単位としての家族 69
2.3.1 労働力再生産の単位 69
2.3.2 現代社会における生活管理 72

3 現代社会と家族機能
3.1 生活財の商品化 75
3.1.1 経済成長と大衆消費社会 75
3.1.2 わが国における大衆消費社会の展開 77
3.2 家族機能の縮小 81
3.2.1 経済発展段階と家族機能 81
3.2.2 わが国における家族機能 83
3.3 性別役割分担 87
3.3.1 経済成長段階と夫婦の役割分業 87
3.3.2 わが国における意識と実態 88
 
4 都市化社会と家族の変質
4.1 職住立地の分化 94
4.1.1 日本における都市化のプロセス 94
4.1.2 都市化と家族 97
4.1.3 都市化と職住立地の分化 103
4.2 都市的コミュニティと生活の情報化 105
4.2.1 都市的コミュニティの特質 105
4.2.2 情報化と都市社会 109

5 現代家族の病理
5.1 現代家族の病理とはなにか? 113
5.1.1 家族病理の判断基準 113
5.1.2 「家族における暴力・虐待」研究の位置づけ 114
5.2 子どもへの暴力・虐待の歴史 115
5.2.1 子どもと社会 115
5.2.2 歴史的にみた子ども 117
5.2.3 母性愛神話の誕生 118
5.3 欧米における「家族における暴力」 119
5.3.1 家族内暴力の社会問題化 119
5.3.2 人権問題としての「女性への暴力」 120
5.4 日本における「家族における暴力」 121
5.4.1 児童虐待が問題にされる以前 121
5.4.2 児童虐待の電話相談について 122
5.4.3 女性たちの生活状況 124
5.4.4 子育ての問題点 124
5.5 潜在化しているさまざまな「家族における暴力」 126
5.6 お わ り に 127

6 家族の多様化と生活変化
6.1 分 析 の 視 点 129
6.2 「家族の多様化」の意味 130
6.3 「生活」の意味 131
6.4 多様化する家族の背景 133
6.4.1 産業化と都市化と個人主義化 133
6.4.2 女性の就労化,高学歴化,晩婚化 134
6.5 家族多様化の形態 136
6.5.1 単身赴任家族 137
6.5.2 DINKS 137
6.5.3 別居夫婦家族 138
6.5.4 夫婦別姓家族 138
6.5.5 同 棲 家 族 140
6.5.6 同 性 愛 家 族 140
6.5.7 「夫」無用家族 141
6.6 家族多様化に伴う生活の変化 142
6.6.1 家族主義的な生活から個人主義的な生活へ 142
6.6.2 「他己」志向的な生活から「自己」志向的な生活へ 145
6.6.3 「相互干渉」的な生活から「私人主義」的な生活へ 147
6.7 多様化する家族の問題と生活防衛に向けて 148
 
7 家族の周期性と選択性
7.1 は じ め に 151
7.2 現代家族が抱える病理 153
7.2.1 核家族化とはなにか ~孤立無援のカップルたち~ 153
7.2.2 核家族化の問題点 155
7.2.3 少子高齢化とエンプティ・ネスト ~高齢者の両極分解~ 157
7.3 家族機能・形態の変化 159
7.3.1 核  家  族 160
7.3.2 さまざまな単身世帯 161
7.3.3 多様な家族の登場 162
7.4 拘束型家族から選択型家族への移行背景 163
7.4.1 家族成長の不確実性 164
7.4.2 選択家族の出現の背景 164
7.4.3 代替的家族としての多様性 165
7.5 新しい家族形態の展望 167
7.5.1 新しい家族形態と弱者の存在 167
7.5.2 新しい家族の受け皿 168
7.6 お わ り に 170

8 実 践 報 告
8.1 住まいと家族 171
8.1.1 住まいは文化 171
8.1.2 江戸期の庶民住宅 172
8.1.3 戦前の戸建住宅 174
8.1.4 戦前の長屋住宅 176
8.1.5 戦後のモダンリビング 177
8.1.6 nLDK住宅 179
8.2 多様化の反映 181
8.2.1 家族の多様化の兆し 181
8.2.2 新しいライフスタイルと住まいの事例 182
8.3 生活の共同化 187
8.3.1 なぜ共同化が必要か 187
8.3.2 コーポラティブ・ハウジング 188
8.3.3 コレクティブ・ハウジング 191

引 用 文 献 193
参 考 文 献 201
索     引 203

石川 實(イシカワ ミノル)

岸本 幸臣(キシモト ユキオミ)