微生物資源工学

微生物資源工学

微生物プロセスはエネルギー消費が少なく,環境にやさしいため,微生物は鉱物やエネルギー資源を扱う分野においても極めて重要な役割を担っている。本書はこれらの分野を対象に微生物学の基礎から応用までを述べたものである。

ジャンル
発行年月日
1996/09/30
判型
A5 上製
ページ数
208ページ
ISBN
978-4-339-07639-4
微生物資源工学
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定価

2,970(本体2,700円+税)

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微生物プロセスはエネルギー消費が少なく,環境にやさしいため,微生物は鉱物やエネルギー資源を扱う分野においても極めて重要な役割を担っている。本書はこれらの分野を対象に微生物学の基礎から応用までを述べたものである。

1. 序論
2. 微生物の基礎
2.1 微生物の役割
  2.1.1 微生物の存在
  2.1.2 微生物の働き
2.2 微生物の特徴
  2.2.1 原核生物と真核生物
  2.2.2 微生物の種類
2.3 微生物の生理
  2.3.1 微生物の細胞構成と栄養
  2.3.2 増殖とその速度の測定
2.4 微生物の代謝
  2.4.1 異化と同化
  2.4.2 エネルギー代謝
  2.4.3 糖の代謝
  2.4.4 トリカルボン酸回路
  2.4.5 呼吸と発酵
  2.4.6 炭酸固定(同化)
2.5 液相での微生物反応の速度論
  2.5.1 量論
  2.5.2 反応熱
  2.5.3 回分培養
  2.5.4 連続培養
  2.5.5 増殖パラメータの決定法
引用・参考文献
3. 硫黄酸化細菌・鉄酸化細菌
3.1 バクテリアと資源開発
3.2 硫黄酸化細菌・鉄酸化細菌の増殖に及ぼす因子
3.3 硫黄酸化細菌・鉄酸化細菌の硫黄および鉄酸化機構
  3.3.1 無機硫黄化合物の酸化
  3.3.2 Fe2+の酸化
  3.3.3 Cu+,Sn2+,UO2,Mo5+の酸化
  3.3.4 金属イオンの還元
3.4 鉄酸化細菌・硫黄酸化細菌の応用
  3.4.1 硫化鉱物のバイオリーチング
  3.4.2 非硫化鉱物のバイオリーチング
  3.4.3 ウラン鉱石のバイオリーチング
  3.4.4 含Fe2+液のイオンの吸着と溶離
  3.4.5 微生物による石炭からの硫黄分の除去
  3.4.6 硫化水素の処理
3.5 遺伝子操作
  3.5.1 遺伝子操作の有効性
  3.5.2 鉄酸化細菌・硫黄酸化細菌に対する研究例
  3.5.3 鉄酸化細菌に対する水銀耐性ベクター
引用・参考文献
4. バイオリーチングの速度解析
4.1 微生物の吸着機構
4.2 吸着微生物の増殖速度モデル
  4.2.1 Gormelyらのモデル
  4.2.2 Kargi-Weissmanのモデル
  4.2.3 小西らのモデル
4.3 バイオリーチングの速度
  4.3.1 回分操作
  4.3.2 連続操作
4.4 酵素および二酸化炭素の供給速度
引用・参考文献
5. バイオソープションとバイオミネラリゼーション
5.1 バイオソープション
  5.1.1 バイオソープションの種類
  5.1.2 金属イオンの吸着と溶離
  5.1.3 微生物によるウランの吸着
  5.1.4 バイオマスによるバイオソープション
5.2 バイオミネラリゼーション
  5.2.1 バイオミネラリゼーションの種類
  5.2.2 バイオミネラリゼーションの応用
引用・参考文献
6. EORにおける微生物の利用
6.1 石油採収法の概要
  6.1.1 油層の形式
  6.1.2 一・二次採収法
  6.1.3 石油増進採収法
6.2 微生物EOR
  6.2.1 歴史的背景
  6.2.2 微生物の利用方法
  6.2.3 MEORによって期待される効果と作用機構
6.3 地下培養法における微生物の生息環境条件
  6.3.1 培養条件
  6.3.2 培地
  6.3.3 孔隙内増殖と移動
6.4 室内実験による評価法
  6.4.1 細菌の探索
  6.4.2 増殖条件の検討
  6.4.3 有用性評価
  6.4.4 模擬油層による油回収実験
6.5 フィールドテスト
引用・参考文献
7. 微生物による環境保全
7.1 海洋油汚染
  7.1.1 海洋油汚染とは
  7.1.2 石油の成分
  7.1.3 微生物の種類
  7.1.4 微生物濃度
  7.1.5 栄養塩濃度
  7.1.6 海水温度
7.2 土壌汚染
  7.2.1 概況
  7.2.2 炭化水素化合物の微生物分解
  7.2.3 有機塩素化合物の微生物分解
  7.2.4 その他の化合物の微生物分解
  7.2.5 今後の課題
引用・参考文献
索引

千田 佶(チダ タダシ)