認 証 - 標準化における認証と適合評価 -

認 証 - 標準化における認証と適合評価 -

製品・サービスなどが技術的な基準・規格に適合することの証明が,標準化における認証である。この認証を19世紀以来の発展をたどり,世界的な展開の中にとらえて,国際自由貿易での技術的障壁の防除など広い関連にわたって論述。

ジャンル
発行年月日
1995/05/15
判型
A5 上製
ページ数
160ページ
ISBN
978-4-339-07631-8
認 証 - 標準化における認証と適合評価 -
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製品・サービスなどが技術的な基準・規格に適合することの証明が,標準化における認証である。この認証を19世紀以来の発展をたどり,世界的な展開の中にとらえて,国際自由貿易での技術的障壁の防除など広い関連にわたって論述。

1. 序章:標準化と認証
1.1 標準化と社会のかかわり
1.2 国際的な標準化関連活動における認証
1.3 わが国の標準化の特質と課題
1.4 わが国と世界の認証体制の整合
1.5 本書の目指すもの
2. 世界の標準化
2.1 標準化:規格の定義から便益まで
  2.1.1 標準化の主体
  2.1.2 規格の定義
  2.1.3 規格の内容
  2.1.4 規格の目的と効用
2.2 西欧諸国に見る標準化の発展と現状
  2.2.1 英国規格協会の誕生と運営
  2.2.2 ドイツ規格協会の誕生と運営
  2.2.3 フランス規格協会の誕生と運営
  2.2.4 各国の標準化にみる共通点と相違点
2.3 わが国の標準化の誕生と発展
  2.3.1 明治維新以前
  2.3.2 明治時代
  2.3.3 日本標準規格(JES)の誕生
  2.3.4 工業標準化法と日本工業規格:現在の姿に至るまで
  2.3.5 わが国の規格体系の特徴
2.4 国際標準化の要点
  2.4.1 全般
  2.4.2 ISOとIEC
  2.4.3 CENとCENELEC
  2.4.4 その他
2.5 標準化および関連の諸活動における用語
  2.5.1 ISO/IECガイドから抜粋の用語
  2.5.2 適合および関連の一般的概念:規格から認証まで
3. 認証の概念と関連の諸活動
3.1 ISO/IECの理事会委員会による「認証」の検討
  3.1.1 ISO/CASCOの報告書
  3.1.2 ISO/CASCOの最近の活動
3.2 認証行為の全体像
3.3 ISO/IECガイドと認証
  3.3.1 認証および関連の諸活動/諸主題にかかわるISO/IECガイド
  3.3.2 適合決定の諸活動におけるISO/IECガイドの利用
3.4 認証の諸形態(I):製品の適合の第三者認証
  3.4.1 典型的な第三者製品認証システムの概要
  3.4.2 典型的なシステムの修正
3.5 認証の諸形態(II):システムと方法/サービスの適合評価
  3.5.1 システムの適合評価:供給者の品質システム
  3.5.2 方法/サービスの適合評価
3.6 認証・試験・検査機関の適合評価
  3.6.1 認定機関の要件:試験所の認定の場合
  3.6.2 認証機関の容認
  3.6.3 試験所の容認
  3.6.4 検査機関の容認
3.7 認証の実施に関する諸事項
  3.7.1 適合の検証に使うための規格の適正
  3.7.2 監視の諸要素
  3.7.3 認証の相互承認
4. 認証と第三者機関
4.1 製造者の適合宣言から第三者機関の参画へ
  4.1.1 自己認証と製造者宣言
  4.1.2 製造者宣言を使用する理由
  4.1.3 製造者宣言の認知に必要な事項
  4.1.4 製造者宣言の実際
  4.1.5 製造者宣言に第三者機関が参画する理由
4.2 第三者製品認証システムの諸要素
  4.2.1 第三者製品認証の役割の種々相
  4.2.2 第三者製品認証システムの諸要素
  4.2.3 第三者認証の費用
4.3 第三者検査機関
  4.3.1 世界の第三者機関の誕生
  4.3.2 ロイド船級協会
  4.3.3 TUV:ドイツの技術検査協会
  4.3.4 第三者検査機関の一般的な特性
  4.3.5 わが国における第三者検査の小史
5. 国際的な認証の体制
5.1 ガット,スタンダード協定と認証
  5.1.1 ガットの誕生からウルグアイ・ラウンドの終結まで
  5.1.2 非関税障壁とスタンダード協定の成立
  5.1.3 スタンダード協定と認証
5.2 EC(EU)における試験・認証の整合
  5.2.1 ECの市場統合からEUへの改称まで
  5.2.2 域内市場統合における技術的な整合と規格への「ニュー・アプローチ」の政策:その推移
  5.2.3 適合評価手続のモデュール方式とCEマーキング
  5.2.4 ISO/CASCOの製品認証型式とECのモデュール方式との対比
  5.2.5 ECにおける試験・認証の相互承認:EOTCの役割
5.3 国際的な認証の整合へのわが国の寄与
6. 品質保証システムの認証とその国際的な展開
6.1 製造物の品質達成の検証:その方式の変遷
6.2 ISO9000シリーズ規格と各国の採択
  6.2.1 ISO9000シリーズとBS5750
  6.2.2 BSIと品質システムの審査登録
  6.2.3 各国のISO9000シリーズ規格採択
6.3 わが国の品質システムの審査登録体制
6.4 品質システムの認証と製品の認証
7. 安全と認証
7.1 品質の要諦としての安全
  7.1.1 安全とはなにか
  7.1.2 安全工学
  7.1.3 リスク管理
7.2 安全と標準化
  7.2.1 安全の事前評価と標準化
  7.2.2 安全にかかわる標準化での行政と第三者機関の関与
7.3 製造物責任(PL)
  7.3.1 わが国の製造物責任法の成立
  7.3.2 製造物責任の問題点
  7.3.3 製造物責任への対処
7.4 安全とその評価:包括的な展開
8. 標準化における認証と行政における認証
8.1 標準化における認証と法における認証
8.2 わが国の許認可,規制および行政における認証
  8.2.1 許認可の制度と認証
  8.2.2 許認可と規制
  8.2.3 基準・認証制度の改善処置:法に基づく認証の例
8.3 技術的な規格と法的な責任
  8.3.1 DIN(ドイツ規格協会)の場合
  8.3.2 BSI(英国規格協会)の場合
  8.3.3 ISOの場合:適合決定の責任に関すること
8.4 任意型規格と認証の責任
9. 終章:認証と国のアイデンティティ
9.1 150年前にさかのぼる認証
9.2 世界に広がる認証
9.3 文化の多様化と認証
9.4 国のアイデンティティと認証
引用・参考文献
索引

小野寺 眞作(オノデラ シンサク)