ME教科書シリーズ D-1
核医学イメージング
核医学イメージングは,RIで標識した物質を生体に投与し,臓器の機能情報,代謝情報を画像化する。本書は,核医学の前臨床に必要不可欠な技術基盤,すなわち,放射性医薬品,核医学画像装置,核医学データ処理の3項目を解説する。
- 発行年月日
- 2001/02/18
- 判型
- B5
- ページ数
- 182ページ
- ISBN
- 978-4-339-07161-0
- 内容紹介
- 目次
核医学イメージングは,RIで標識した物質を生体に投与し,臓器の機能情報,代謝情報を画像化する。本書は,核医学の前臨床に必要不可欠な技術基盤,すなわち,放射性医薬品,核医学画像装置,核医学データ処理の3項目を解説する。
1. 放射性同位元素
1.1 同位元素とは…1
1.2 放射性同位元素の寿命…2
1.3 放射壊変…2
1.4 放射線の性質…3
1.5 放射能,放射線の単位…4
1.6 放射性同位元素の製造…5
1.7 放射性医薬品に用いられる放射性同位元素…7
2. 放射性医薬品
2.1 放射性医薬品とは…9
2.1.1 インビトロ(試験管内)放射性医薬品…9
2.1.2 インビボ(生体内)放射性医薬品…9
2.2 用いる測定機器から見た放射性医薬品…10
2.2.1 アンガーカメラ,SPECT用放射性医薬品…10
2.2.2 PET用放射性医薬品…12
2.3 放射性医薬品各論…14
2.3.1 相互作用がないことを利用する放射性医薬品…15
2.3.2 物理的相互作用を利用する放射性医薬品…16
2.3.3 生理(異物排泄)機能を利用する放射性医薬品…16
2.3.4 生理機能や非特異的組織親和性を利用する放射性医薬品…18
2.3.5 生化学反応への親和性を利用する放射性医薬品…19
2.3.6 情報伝達機能に親和性を有する放射性医薬品…24
2.3.7 疾患に伴う変化に選択的な放射性医薬品…28
2.3.8 治療を目的とする放射性医薬品…30
2.3.9 おわりに…32
3. 核医学画像処理装置
3.1 はじめに…33
3.2 基本原理…36
3.3 シンチレーションカメラの基本構成…38
3.3.1 検出器…42
3.3.2 データの収集…44
3.3.3 補正機能…52
3.3.4 データの表示と記録…53
3.3.5 コリメータ…54
3.4 基本機能…59
3.4.1 空間分解能…62
3.4.2 視野均一性…63
3.4.3 空間直線性…65
3.4.4 エネルギー分解能…66
3.4.5 感度…69
3.5 S P E C T…72
3.5.1 SPECTの分解能…74
3.5.2 SPECTの感度…77
3.5.3 アーチファクト…78
3.5.4 サンプリング数…81
3.5.5 吸収補正…82
3.5.6 散乱補正…86
4. 核医学データ処理装置
4.1 はじめに…90
4.2 核医学データ処理装置の構成…91
4.3 基本性能…94
4.4 基本処理…95
4.4.1 フィルタ処理…96
4.4.2 ROIとカーブ処理…103
4.4.3 SPECT画像再構成…104
4.5 画像表示…109
4.6 解析処理…113
5. P E T
5.1 原理と特徴…118
5.1.1 消滅γ線の発生と検出…118
5.1.2 同時計数法の特徴…119
5.1.3 ポジトロン製剤…122
5.1.4 PETの測定対象…124
5.2 PET装置の概要…125
5.2.1 検出器ユニット…125
5.2.2 多層リング…128
5.2.3 データ収集部…129
5.2.4 その他のPET装置…132
5.3 装置の基本性能…134
5.3.1 平面内分解能…134
5.3.2 軸方向分解能(スライス半値幅)…136
5.3.3 散乱フラクション…137
5.3.4 感度…137
5.3.5 計数率特性…138
5.3.6 画像のSN比…139
5.4 データ補正と画像再構成…140
5.4.1 偶発同時計数補正…141
5.4.2 計数損失補正と減衰補正…141
5.4.3 散乱線補正…142
5.4.4 感度補正…143
5.4.5 吸収補正…144
5.4.6 画像再構成…146
5.5 画像の定量化と臨床応用…151
5.5.1 クロスキャリブレーション…151
5.5.2 入力関数の測定…152
5.5.3 定量値の計算…154
5.5.4 代表的な検査方法…155
5.5.5 今後の動向…159
引用・参考文献…160
索 引…167