改訂 測量学Ⅱ

環境・都市システム系 教科書シリーズ 12

改訂 測量学Ⅱ

  • 岡林 巧 鹿児島高専名誉教授 博士(工学)
  • 堤 隆 鹿児島高専教授 博士(工学)
  • 山田 貴浩 福島高専准教授 博士(工学)
  • 田中 龍児 第一工大教授 博士(工学)

本書は高専および大学の授業で学ぶ内容を平易に解説し,『改訂 測量学Ⅰ』と併せ測量学の基礎が習得できるようにした。改訂にあたり,多角測量の章を追加し,GNSS測量への対応や最近の測量士・測量士補試験への対応も考慮した。

ジャンル
発行年月日
2014/04/30
判型
A5
ページ数
208ページ
ISBN
978-4-339-05525-2
改訂 測量学Ⅱ
在庫あり

定価

2,860(本体2,600円+税)

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  • 内容紹介
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本書は高専および大学の授業で学ぶ内容を平易に解説し,『改訂 測量学Ⅰ』と併せ測量学の基礎が習得できるようにした。改訂にあたり,多角測量の章を追加し,GNSS測量への対応や最近の測量士・測量士補試験への対応も考慮した。

改訂版にあたって

本書『改訂測量学II』は,環境・都市システム系教科書シリーズ『改訂測量学Ⅰ』で測量学の基本を学んだ読者が,実務で行われている測量の技術を学ぶことを目的に執筆したものである。

I章で扱った三角測量,2章で扱った多角測量,3章で扱った路線測量では,読者の理解を助けるため,多くの数値計算例,例題,演習問題を取り上げた。4章では,海岸,河川などの調査および河川の維持管理などに用いられる河川測量を扱った。5章で扱った地形測量,6章で扱った写真測量,7章で扱ったGNSS測量は,測量士補の試験でよく出題されるところでもあり,7章では最近の測量土補の試験問題を演習問題で取り上げた。8章で扱ったリモートセンシングは,今後,環境・都市システム系,土木系,建設・建築系での利用がいっそう期待される分野であり,実例を示して概要を解説した。

改訂にあたり,以下の章の内容に追加修正・削除を行った。

2章の多角測量では,地上測量が旧来の三角測量方式から距離測定と角観測による多角測量方式に変わってきたことや,コンピュータの普及により観測方程式による平均法が主流となってきたことから,この平均法を詳しく説明し,計算例も多く取り上げた。

7章のGNSS測量では,公共測量作業規程準則の改定により,GPSの項目がGPSおよびGLONASSなどの他の衛星も含めた総称として使われているGNSSに変更され,公共測量において,GPS衛星だけでなくGLONASS衛星も併わせた作業が可能になったことから,GPSをGNSSと改めた。

なお,誤差論は『改訂測量学Ⅰ』で述べることとし,本書から削除した。

本書は『改訂測量学Ⅰ』と同様,高専および大学の授業で扱われる内容に絞り,それらについてできるだけ平易に解説を行うという方針のもとに,1,3,4章を岡林が,2章を田中が,5,6,7章を堤が,8章を山田が執筆した。したがって,本書においても多くの重要な事項を紙面の都合上,割愛せざるを得なかった。さらに進んだ理解を望む読者には本書で一通りの基礎を身につけ,内容の豊富なほかの書物を参考にしていただきたい。本書が読者の方々に測量学を理解するうえでお役に立つことができるならば幸いとするところである。

最後に,本奮を執筆するにあたって測量学に関して示唆に富む助言をいただいた澤 孝平 明石高専名誉教授,星 仰 茨城大学名誉教授,平嶋健一 山梨大学名誉教授,徳山高専 上 俊二 教授,鹿児島測量専門学校 南 正義 教授,鹿児島高専 山内正仁 教授,同高専 山田真義 准教授,高知工科大学 新井 広 准教授,福島高専 田村綾子 助教,大分工業高等学校 佐藤啓治 指導教諭,貴重な資料を使用させていただいた国土地理院,日本測量協会,測量器械に関する資料を提供していただいた株式会社 大進 小林清文 次長,出版に関して多大な尽力をいただいたコロナ社の各位に感謝申し上げます。

2014年2月
著者

1. 三角測量
1.1 三角点の配置と配列
1.2 三角点の選点と造標
1.3 角の偏心補正
1.3.1 三角点に測量器械が据え付けられない場合の偏心補正
1.3.2 三角点を視準できない場合の偏心補正
1.4 四辺形の調整
1.4.1 四辺形の角条件に対する調整
1.4.2 四辺形の辺条件に対する調整
演習問題

2. 多角測量
2.1 多角測量方式の種類
2.1.1 単路線方式
2.1.2 結合多角方式
2.1.3 閉合多角方式
2.2 作業順序
2.2.1 計画・準備
2.2.2 踏査・選点
2.2.3 測量標の設置
2.2.4 観測
2.2.5 平均計算
2.2,6 成果品の整理
2.3 観測方程式
2.4 多角網厳密平均の計算式
2.4.1 水平角の観測方程式
2.4.2 距離の観測方程式
2.4.3 水平角と距離の平均計算
演習問題

3. 路線測量
3.1 路線の線形
3.2 線形の構成要素
3.3 単心曲線
3.3.1 名称・記号
3.3.2 単心曲線の基礎式
3.3.3 曲線半径に関する基準
3.3.4 単心曲線の設置法
3.4 クロソイド曲線
3.4.1 クロソイドの要素と性質
3.4.2 クロソイド曲線の設置
3.5 縦断曲線
3.5.1 縦断曲線に関する各種の基準
3.5.2 縦断曲線の設置
演習問題

4. 河川測量
4.1 平面測量
4.1.1 距離標置測量
4.1.2 細部測量
4.2 高低測量
4.2.1 水準基標測量
4.2.2 定期縦断測量
4.2.3 定期横断測量
4.2.4 深浅測量
4.2.5 河川の水位
4.3 流量測定
4.3.1 流速と流玉
4.3.2 流速計測法
4.3.3 浮き測法
4.3.4 堰測法
演習問題

5. 地形測量
5.1 縮尺
5.2 大縮尺の地形測量の手順
5.2.1 計画
5.2.2 踏査・選点
5.2.3 骨組測量
5.2.4 細部測玉
5.2.5 地形・地物の表示
5.2.6 整飾
5.3 小・中縮尺の地形図
5.3.1 小・中鯨尺の地形測量の方法
5.3.2 地図の投影
5.3.3 座標系
5.4 地理情報システム(GIS)
5.4.1 地理情報システムの概要
5.4.2 地理情報システムの機能
5.4.3 地理情報システムのデータ
5.5 トータルステーションによる地形測量
5.5.1 トータルステーション
5.5.2 トータルステーションによる細部測量
演習問題

6. 写真測量
6.1 写真測量の手順
6.2 写真画面のひずみ
6.3 実体視
6.3.1 写真測玉における実体視
6.3.2 実体視の原理
6.3.3 実体視の方法
6.3.4 視差による高低測量
6.3.5 視差差による高低測量
6.3.6 視差差の測定
演習問題

7. GNSSの構成
7.1.1 GNSS衛星
7.1.2 コントロール局
7.1.3 受信・解析装置
7.2 GNSSによる測位方法
7.2.7 単独測位
7.2.2 相対測位
7.3 GNSS測量で得られる地盤高
7.4 誤差を与える要因
7.5 基準点測量におけるGNSS測量
7.5.1 測位方法の適用
7.5.2 新点の選定要件
7.5.3 観測作業における注意事項
7.6 地形測量におけるGNSS測量
7.6.1 測量の方法
7.6.2 TS点の設置方法
7.6.3 細部測量の方法
演習問題

8. リモートセンシング
8.1 リモートセ ンシング とは
8.1.1 リモートセンシングの定義と特徴
8.1.2 リモートセンシングの歴史
8.2 観測方式とリモートセンサ
8.2.1 リモートセンシングの観測方式
8.2.2 プラットフォームの種類と用途
8.3 電磁波の特性とリモートセンシングの関係
8.3.1 電磁波の雀類とリモートセンサの対応
8.3.2 分光反射特性
8.3.3 電磁波の放射特性
8.4 衛星画像のデータ形式
8.4.1 CEOS形式
8.4.2 TIFF形式
8.4.3 GeoTIFF形式
8.4.4 エンデイアン形式
8.5 衛星画像の特徴
8.5.1 可視 ・近赤外センサ画像
8.5.2 SAR画像
8.6 リモートセンシングの応用
8.6.1 植生域への応用
8.6.2 水域への応用
8.6.3 地質学への応用
8.6.4 標高計測への応用
8.6.5 地上距離計測への応用
演習問題

引用・参考文献
演習問題解答
索引

岡林 巧(オカバヤシ タクミ)

堤 隆(ツツミ タカシ)

山田 貴浩(ヤマダ タカヒロ)