土木系 大学講義シリーズ 16
交通工学
本書は,交通工学の基礎的な内容を網羅し,平易に記述したものであり,交通需要の予測,道路の幾何構造設計,交通現象の基本特性,交通容量および交通渋滞,交通事故,道路交通環境,交通の制御・運用等について説明している。
- 発行年月日
- 1993/09/30
- 判型
- A5 上製
- ページ数
- 254ページ
- ISBN
- 978-4-339-05055-4
- 内容紹介
- 目次
本書は,交通工学の基礎的な内容を網羅し,平易に記述したものであり,交通需要の予測,道路の幾何構造設計,交通現象の基本特性,交通容量および交通渋滞,交通事故,道路交通環境,交通の制御・運用等について説明している。
第1章 序論
1.1 交通
1.2 交通工学の定義と本書の立場
1.3 本書の内容
第2章 交通および施設整備の推移
2.1 交通の推移
2.1.1 国内総輸送量の推移
2.1.2 国内輸送機関別の輸送量推移
2.1.3 輸送機関別・距離帯別輸送量の状況
2.1.4 都市規模別交通手段利用特性
2.1.5 自動車保有の状況
2.1.6 運転免許の保有状況
2.2 道路交通の推移と道路整備
2.2.1 道路交通の推移
2.2.2 道路整備の現況
第3章 交通計画の方法
3.1 概説
3.2 交通計画の策定手段
3.3 計画目標の設定および関連するいくつかの前提
3.4 調査および現況解析
3.4.1 調査
3.4.2 現況解析─法則性の整理
3.4.3 問題発見・整理
3.5 将来交通需要予測
3.6 計画代替案の作成
3.7 計画の評価
3.7.1 計画の評価主体と評価項目
3.7.2 評価プロセス
3.7.3 評価方法
第4章 交通需要の予測
4.1 交通需要予測の種類と予測のプロセス
4.1.1 需要予測手法の種類
4.1.2 4段階推定法の予測プロセス
4.2 発生・集中交通量の推移
4.2.1 生成交通量の予測
4.2.2 ゾーン別発生・集中交通量の予測
4.3 分布交通量の推移
4.3.1 現在パターン法
4.3.2 重力モデル法
4.3.3 介在機会モデル
4.3.4 モデル適用時の留意点
4.4 交通手段別交通量の予測
4.4.1 トリップエンドモデル
4.4.2 分担率曲線法
4.4.3 関数モデル法
4.5 配分交通量の予測
4.5.1 分割配分法
4.5.2 転換率曲線
第5章 道路の計画─路線計画─
5.1 道路の機能と種類
5.1.1 道路の機能
5.1.2 道路の機能分類
5.2 道路網の計画
5.2.1 道路網パターン
5.2.2 道路網の構成と網密度
5.2.3 道路網の配置
5.3 路線計画
5.3.1 路線計画の手順
5.3.2 予備調査
5.3.3 概略計画
5.3.4 路線選定
5.3.5 道路設計
5.3.6 路線計画時の留意事項
第6章 道路の幾何構造設計
6.1 道路の種類
6.1.1 道路の区分
6.1.2 道路区分表現の関連指標
6.2 道路の横断構成
6.2.1 道路構成要素とその基準値
6.2.2 車道と車線
6.2.3 中央帯
6.2.4 路肩
6.2.5 停車帯
6.2.6 自転車道,自転車歩行者道および歩道
6.2.7 植樹帯および環境施設帯
6.2.8 副道
6.3 道路の線形と視距
6.3.1 平面線形
6.3.2 縦断線形
6.3.3 視距
6.3.4 平面線形と縦断線形の組合せ
6.4 平面交差
6.4.1 平面交差の形状
6.4.2 交差点間隔
6.4.3 右折車線
6.4.4 左折車線
6.4.5 導流化
6.4.6 横断歩道
6.5 立体交差
6.5.1 立体交差の要件
6.5.2 立体交差の種類
第7章 交通現象とその表現
7.1 自動車交通流の表現
7.1.1 車両の挙動と時間-距離図
7.1.2 交通状態諸量の計測方法
7.1.3 交通流の巨視的状態諸量
7.2 交通流率・密度・平均速度相互の関係
7.2.1 交通密度と平均速度(k-v相関)
7.2.2 交通流率と密度(q-k相関)
7.2.3 交通流率と平均速度(q-v相関)
7.3 流体モデルと追従モデル
7.3.1 流体モデルによる説明
7.3.2 追従モデルによる説明
7.4 到着台数および車頭時間の分布
7.4.1 到着台数分布
7.4.2 車頭時間分布
7.5 交通量・速度の特性
7.5.1 交通量の特性
7.5.2 速度の特性
7.6 信号交差点停止線通過時の車頭時間
7.7 歩行者交通流および自転車
7.7.1 歩行者交通流の特性
7.7.2 自転車交通
第8章 道路の交通容量
8.1 概説
8.2 単路部の交通容量
8.2.1 基本交通容量
8.2.2 可能交通容量
8.2.3 設計交通容量
8.2.4 設計基準交通量
8.3 平面交差点の交通容量
8.3.1 飽和交通流率と有効青時間
8.3.2 飽和交通流率の基本値
8.3.3 飽和交通流率の影響要因およびその補正
8.3.4 各種影響容易による補正値
8.4 合・分流部の交通容量
8.4.1 ランプ本体の交通容量
8.4.2 流入ランプ接続部の交通容量
8.4.3 流出ランプ接続部の交通容量
8.5 織込み区間の交通容量
第9章 交通渋滞
9.1 交通渋滞発生の場面
9.1.1 自然渋滞と突発渋滞
9.1.2 典型的ボトルネック(あい路)
9.2 渋滞時の交通現象特性
9.2.1 交通流特性の不連続性
9.2.2 あい路上流部のq-k相関
9.2.3 粗密波の空間変動特性
9.2.4 粗密波の車線間同期現象
9.2.5 車線利用率
9.2.6 交通流変動の周期性
9.3 交通混雑・渋滞の分析および検出
9.3.1 流体モデルによる衝撃波の分析
9.3.2 交通量累加曲線の利用による渋滞の推定
9.3.3 渋滞発生時の超過需要と最大渋滞長
9.3.4 渋滞状態の識別
9.4 混雑・渋滞の影響
9.4.1 交通事故と交通渋滞
9.4.2 排出ガス量
第10章 交通事故および道路交通環境
10.1 交通事故
10.1.1 わが国の交通事故の発生状況
10.1.2 交通事故発生状況の国際比較
10.1.3 交通事故防止対策の策定
10.1.4 交通事故分析
10.2 道路交通環境
10.2.1 大気汚染
10.2.2 道路交通騒音
第11章 交通の制御・運用
11.1 交通信号制御
11.1.1 目的および信号設置要件
11.1.2 信号制御の基本事項
11.1.3 単独制御
11.1.4 路線系統制御
11.1.5 広域信号制御
11.2 交通管制システム
11.2.1 システムの基本機能構成
11.2.2 一般道路における交通管制システム
11.2.3 高速道路における交通管制システム
11.3 交通運用
11.3.1 目的および意義
11.3.2 各種交通運用の方策
11.3.3 一方通行
11.3.4 中央線変移
11.3.5 駐停車規制
11.3.6 バスレーン
第12章 交通調査
12.1 パーソントリップ調査
12.1.1 調査内容
12.1.2 調査方法
12.2 物資流動調査
12.2.1 調査内容
12.2.2 調査方法
12.3 自動車起終点調査
12.3.1 調査内容
12.3.2 調査方法
12.4 交通量調査
12.4.1 人手による交通量調査
12.4.2 車両感知器による交通量調査
12.5 速度調査
12.5.1 地点速度調査
12.5.2 区間速度調査
終章─結びとして
参考文献
索引