精密加工学

機械系 教科書シリーズ 16

精密加工学

本書は,精密なものを作るということをテーマに,精密測定,精密工作法,工作機械の3分野の理論の基本的で実用的な部分をまとめたものである。誤差が生じる原因,工具のあり方,工作機械のあり方,加工用工具各論などを解説した。

ジャンル
発行年月日
2003/08/18
判型
A5
ページ数
200ページ
ISBN
978-4-339-04466-9
精密加工学
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定価

2,640(本体2,400円+税)

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本書は,精密なものを作るということをテーマに,精密測定,精密工作法,工作機械の3分野の理論の基本的で実用的な部分をまとめたものである。誤差が生じる原因,工具のあり方,工作機械のあり方,加工用工具各論などを解説した。

目次

1.  序論

1.1  精密加工の必要性・・・1
1.2  加工精度向上の歴史・・・5

2.  精密に加工するには

2.1  精密にならない原因・・・9
 2.1.1 材料の不安定性(除去加工の必要性)・・・9
 2.1.2 工具・工作物の相対運動誤差・・・10
 2.1.3 力による変位・・・11
 2.1.4 切削加工後の残留応力・・・11
 2.1.5 発生熱の影響・・・12
 2.1.6 びびり・・・12
 2.1.7 バリ・・・13
2.2  工具の持つべき性質・・・14
 2.2.1 切れ刃の精密除去能力・・・14
 2.2.2 工具として必要な材質・・・15
 2.2.3 成形加工工具・・・16
2.3  工作機械の持つべき性質・・・17
 2.3.1 創成加工と工作機械の母性の原則・・・17
 2.3.2 回転運動と直線運動・・・18
 2.3.3 回転精度・・・19
 2.3.4 直進精度・・・20
 2.3.5 位置決め精度・・・21
2.4  計測修正加工の重要性・・・23
2.5  びびり防止・・・24
 2.5.1 びびりの種類・・・24
 2.5.2 びびりの防止・・・25
2.6  無方向加工の原理・・・26
 2.6.1 平面ラッピングにおける無方向加工・・・26
 2.6.2 深穴あけドリル加工における工作物回転方式・・・27
 2.6.3 切れ刃の不等分割による真円度向上・・・27
2.7  環境(温度,振動)の重要性・・・28
2.8  特殊な加工方法・・・29
 2.8.1 レーザビームや電子ビームによる微細加工・・・29
 2.8.2 振動切削・・・29
 2.8.3 ピエゾ素子による微小駆動・・・31
演習問題・・・31

3.  精密加工工具と保持具

3.1  切削工具・・・32
 3.1.1 工具の切れ刃形状とその効果・・・32
 3.1.2 円筒加工用工具の形状(バイトの刃先形状とその働き)・・・46
 3.1.3 平面加工用工具の形状・・・54
 3.1.4 穴加工用工具の形状・・・63
3.2  と粒加工工具・・・77
 3.2.1 と粒加工・・・77
 3.2.2 といしによる研削機構・・・79
 3.2.3 ホーニングと超仕上げ・・・87
3.3  遊離と粒加工(ラッピング)・・・90
3.4  工作物のひずみの少ない保持方法・・・95
演習問題・・・98

4.  精密加工工作機械

4.1  高精度運動を得るための基本原理・・・101
 4.1.1 遊び0の機構・・・101
 4.1.2 多点支持・・・103
 4.1.3 アッベの原理・・・104
 4.1.4 ロングスライダとナローガイド・・・105
 4.1.5 ひずみ0保持(組み立て時の締め付け)・・・108
4.2  直線運動機構と構造・・・109
 4.2.1 案内部・・・109
 4.2.2 駆動部・・・118
4.3  主軸の高精度回転機構・・・122
 4.3.1 主軸構造・・・122
 4.3.2 主軸受部・・・125
4.4  本体構造・・・130
 4.4.1 静剛性・・・130
 4.4.2 動剛性・・・133
 4.4.3 熱変形・・・136
演習問題・・・137

5.  機械加工における計測

5.1  計測と精度・誤差・・・140
 5.1.1 ばらつきとかたより・・・141
 5.1.2 精度・・・142
 5.1.3 誤差・・・143
 5.1.4 系統誤差を生じるおもな原因・・・144
5.2  寸法・形状および表面粗さの精度表示と計測・・・148
 5.2.1 寸法・形状精度の表示方法・・・148
 5.2.2 長さの測定・・・154
 5.2.3 長さの測定器・・・155
 5.2.4 角度の測定・・・159
 5.2.5 形状の測定・・・161
 5.2.6 面の肌・・・167
 5.2.7 表面粗さの測定・・・169
5.3  運動精度の計測・・・171
5.4  修正加工方法・・・173
5.5  運動制御・・・175
5.6  ISO9000とトレーサビリティ・・・176
演習問題・・・176
 参考文献・・・179
 演習問題解答・コメント・・・181
 索引・・・186

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