曲げ加工 - 高精度化への挑戦 -

塑性加工技術シリーズ 14

曲げ加工 - 高精度化への挑戦 -

簡単に思える曲げ加工も高い精度を得ようとすれば,極めて難しい加工となる。曲げの基本から始め,板材を中心とした各種の曲げ加工法の原理・特徴,ならびに曲げ加工機械,曲げ型など,曲げ加工技術全般にわたって解説した。

ジャンル
発行年月日
1995/01/10
判型
A5
ページ数
274ページ
ISBN
978-4-339-04363-1
曲げ加工 - 高精度化への挑戦 -
品切・重版未定
当面重版の予定がございません。

定価

4,400(本体4,000円+税)

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  • 内容紹介
  • 目次

簡単に思える曲げ加工も高い精度を得ようとすれば,極めて難しい加工となる。曲げの基本から始め,板材を中心とした各種の曲げ加工法の原理・特徴,ならびに曲げ加工機械,曲げ型など,曲げ加工技術全般にわたって解説した。

1. 曲げ加工概説
1.1 曲げ加工の種類
  1.1.1 曲げ加工の分類
1.2 曲げによる板の変形
  1.2.1 曲げによる幅方向の反り
  1.2.2 板厚内部のひずみ履歴
  1.2.3 板厚の変化
  1.2.4 外表面のひずみ
1.3 均等曲げの解析
  1.3.1 曲げの変形と解析方法
  1.3.2 応力-ひずみ関係式と注意事項
  1.3.3 単純曲げ理論(真直はりの理論)による解析
  1.3.4 平板の理論(その1)
  1.3.5 平板の理論(その2)
  1.3.6 三軸応力の理論
1.4 均等曲げのスプリングバックの解析
  1.4.1 スプリングバックに対する解析方法
  1.4.2 単純理論(真直はりの理論)による解析
  1.4.3 平板の理論
  1.4.4 曲り板の理論
  1.4.5 三軸応力の理論
1.5 垂直力を伴った曲げの解析
  1.5.1 円周方向の引張りを伴った曲げ
  1.5.2 その他の垂直力を伴った曲げ
  1.5.3 スプリングバックの低減に効果的な垂直力の大きさ
引用・参考文献
2. 板材の曲げ
2.1 V曲げ
  2.1.1 V曲げの加工法
  2.1.2 成形過程と製品精度(スプリングバック)
  2.1.3 曲げ加工力
  2.1.4 曲げ加工限度(最小曲げ半径)
2.2 U曲げ
  2.2.1 背圧を用いたU曲げ加工
  2.2.2 精度向上の方法
  2.2.3 曲げ荷重の計算
  2.2.4 ハット曲げ
2.3 U-O曲げ
  2.3.1 概説
  2.3.2 成形過程
  2.3.3 成形品の形状
  2.3.4 圧縮量と精度
  2.3.5 圧縮の効果
  2.3.6 C-U-O-E方式による成形
2.4 圧延曲げ
  2.4.1 板圧延の基礎
  2.4.2 傾斜圧延法
  2.4.3 部分圧延法
  2.4.4 ベンドローリングプロセス
2.5 2方向の曲げ
  2.5.1 V形断面をもつ2方向曲げ
  2.5.2 複曲面状の曲げにおけるひずみ分布
  2.5.3 複曲面状の曲げにおけるスプリングバック
  2.5.4 複曲面成形に対する解析例
2.6 送り曲げ
  2.6.1 送り曲げの概要
  2.6.2 汎用の曲げ型による送り曲げ
  2.6.3 傾斜型による送り曲げ
  2.6.4 送り曲げ用金型の適正形状
2.7 ロール曲げ
  2.7.1 ロール曲げの概要
  2.7.2 ロール曲げの種類
  2.7.3 ロール曲げの理論解析
  2.7.4 端曲げ
  2.7.5 ロールのたわみ
  2.7.6 コーン(円錐)曲げ
  2.7.7 2本ロール
  2.7.8 異形管曲げ
2.8 面内曲げ
  2.8.1 均等曲げモーメントを負荷した場合の弾塑性横座屈限度
  2.8.2 帯板の一端に集中荷重を受ける場合の弾塑性横座屈限度
  2.8.3 弾塑性横座屈に関する加工限度の向上法
  2.8.4 面内曲げ加工の実例
2.9 ゴムダイによる曲げ
  2.9.1 ゴムを工具とした曲げ加工の種類と特徴
  2.9.2 ゴム型の構造
  2.9.3 型材としてのゴムの特性
  2.9.4 V曲げにおける素板の変形過程とゴムダイの挙動
  2.9.5 曲げ加工力
  2.9.6 曲げ製品の寸法精度
  2.9.7 フランジ成形
2.10 ダイレス曲げ
  2.10.1 ダイレス曲げの概要
  2.10.2 線状加熱曲げ法
  2.10.3 熱誘起曲げ
  2.10.4 ピーンフォーミング(ピーニング曲げ)
2.11 新素材の曲げ
  2.11.1 樹脂複合鋼板の曲げ
  2.11.2 複合材料の曲げ
2.12 製品設計上の諸問題
  2.12.1 圧延方向と割れ
  2.12.2 最小曲げ半径と割れ
  2.12.3 せん断縁の曲げ割れ
  2.12.4 曲げフランジの最小高さ
  2.12.5 曲げ角近傍の穴の変形
  2.12.6 曲げ角近傍の輪郭の変形
  2.12.7 切起し部の形状
  2.12.8 曲げ直交部の肉盛上がりと割れ
  2.12.9 折曲げ部の剛性と補強
  2.12.10 抜き方向の指定
  2.12.11 曲げ製品の形状と寸法差
引用・参考文献
3. 形材の曲げ
3.1 形材曲げの特徴
3.2 押付け曲げ
3.3 引曲げ
3.4 圧延曲げ
3.5 たたき曲げ
3.6 引張曲げ
引用・参考文献
4. パイプの曲げ
4.1 パイプの曲げ加工法
4.2 曲げ加工力
4.3 曲げ加工精度とその向上策
  4.3.1 へん平化
  4.3.2 偏肉
  4.3.3 スプリングバック
4.4 加工限界
引用・参考文献
5. 曲げ加工機械と金型
5.1 曲げ加工機械
  5.1.1 曲げ加工の分類と曲げ加工機械
  5.1.2 プレスブレーキにおける駆動方式
  5.1.3 プレスブレーキにおける精度維持の方法
  5.1.4 曲げ加工の自動化・システム化
5.2 金型
  5.2.1 プレスブレーキ用金型
  5.2.2 しごき曲げ用金型
  5.2.3 フォールディングマシン用金型
引用・参考文献
索引