蒸気原動機

新編機械工学講座 22

蒸気原動機

蒸気動力の概要およびボイラ,蒸気タービン,蒸気機関の基礎事項を最近の進歩に合わせて平易に解説し,最後に蒸気タービンの設計をカーチスタービンの数値計算例で示し,設計演習にも利用できるようにした。

ジャンル
発行年月日
1973/01/30
判型
A5
ページ数
274ページ
ISBN
978-4-339-04085-2
蒸気原動機
品切・重版未定
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定価

3,190(本体2,900円+税)

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蒸気動力の概要およびボイラ,蒸気タービン,蒸気機関の基礎事項を最近の進歩に合わせて平易に解説し,最後に蒸気タービンの設計をカーチスタービンの数値計算例で示し,設計演習にも利用できるようにした。

1. 蒸気動力の概要
1.1 動力界における蒸気原動機
1.2 蒸気原動所の概要
1.3 蒸気原動所の熱力学の基礎
1.4 蒸気原動所の基準サイクルと熱効率
1.5 蒸気サイクルの熱効率向上法
  1.5.1 ランキンサイクル
  1.5.2 再熱サイクル
  1.5.3 再生サイクル
  1.5.4 再熱再生サイクル
  1.5.5 複合サイクル
1.6 単位容量と蒸気条件の選定
  1.6.1 単位容量
  1.6.2 蒸気条件
1.7 実際の蒸気原動所
2. ボイラ
2.1 ボイラの概要
  2.1.1 ボイラ設備の概要
  2.1.2 ボイラの分類
  2.1.3 ボイラの性能値
  2.1.4 ボイラの構造規格と設置傾向
2.2 ボイラの種類と構造
  2.2.1 丸ボイラ
  2.2.2 水管ボイラ
  2.2.3 自然循環式水管ボイラ
  2.2.4 強制循環式水管ボイラ
  2.2.5 貫流ボイラ
  2.2.6 特殊ボイラ
  2.2.7 動力用原子炉
2.3 燃料および燃焼装置
  2.3.1 ボイラ用燃料
  2.3.2 発熱量,所要空気量および燃焼ガス量
  2.3.3 燃料の燃焼法と燃焼過程
  2.3.4 火格子燃焼装置
  2.3.5 微粉炭燃焼装置
  2.3.6 液体および気体燃料燃焼装置
  2.3.7 火炉(燃焼室)
2.4 ボイラの熱損失,伝熱および水循環
  2.4.1 ボイラの熱損失と効率および熱勘定
  2.4.2 ボイラにおける伝熱と熱計算
  2.4.3 蒸発伝熱面の熱負荷と水循環
2.5 過熱器と再熱器
  2.5.1 過熱器の種類と構造
  2.5.2 過熱器官の材料
  2.5.3 蒸気温度の調節
  2.5.4 再熱器
2.6 節炭器と空気予熱器
  2.6.1 節炭器
  2.6.2 空気予熱器
  2.6.3 低温腐食と対策
2.7 通風と集じん
  2.7.1 通風
  2.7.2 集じん装置
2.8 ボイラ用水と水処理
  2.8.1 ボイラ用水と不純物
  2.8.2 水質規準
  2.8.3 給水処理
  2.8.4 ボイラ水処理
  2.8.5 給水ポンプ
2.9 ボイラの自動制御
  2.9.1 ボイラの自動化の目的と種類
  2.9.2 ドラム水位の制御
  2.9.3 蒸気圧力の制御
  2.9.4 蒸気温度の制御
2.10 付属品
  2.10.1 必需付属品
  2.10.2 その他の付属品
3. 蒸気タービン
3.1 段
3.2 蒸気タービンの分類
  3.2.1 蒸気の作動方式による分類
  3.2.2 蒸気の流れる方向による分類
  3.2.3 使用蒸気の状態による分類
  3.2.4 用途による分類
  3.2.5 車室および軸配列による分類
3.3 最近のタービン実例
  3.3.1 超臨界圧復水タービン
  3.3.2 原子力用蒸気タービン
  3.3.3 自家発電用蒸気タービン
  3.3.4 ユングストロームタービン
  3.3.5 舶用タービン
3.4 蒸気タービンの熱力学理論
  3.4.1 流体の定常流動における一般エネルギ式
  3.4.2 ノズルからの噴出速度
  3.4.3 流出量およびノズル段面積
  3.4.4 限界条件
  3.4.5 ノズルの形状
  3.4.6 先細ノズルの実験
  3.4.7 超過膨張と不足膨張
  3.4.8 傾斜ノズルにおける蒸気流動
  3.4.9 ノズル効率と速度係数
  3.4.10 末広ノズル出口蒸気速度の図式計算
3.5 ラトー段の速度比,周辺効率および線図効率
  3.5.1 段の流入速度を無視する場合
  3.5.2 段の流入速度を考慮する場合
3.6 衝動断線図効率の図式計算
  3.6.1 ラトー段の場合
  3.6.2 2列動翼カーチス段の場合
3.7 反動段の速度比と周辺効率
3.8 反動翼からの蒸気流出方向
3.9 半径流形反動タービンの速度比と周辺効率
3.10 タービンの諸損失
  3.10.1 動翼入り口における損失
  3.10.2 翼車の回転損失
  3.10.3 漏えい損失とラビリンスパッキン
  3.10.4 パーソンスタービン段の翼先端における蒸気漏えいと段効率
  3.10.5 タービン入り口および排気損失
  3.10.6 放熱および伝熱損失
  3.10.7 湿り蒸気による損失
  3.10.8 機械損失
3.11 内部効率と再燃係数
  3.11.1 内部効率
  3.11.2 再熱係数
3.12 有高効率と熱効率
3.13 パーソンス定数
3.14 蒸気消費率と総蒸気消費量
3.15 ウイランス線
3.16 翼高さの求め方
  3.16.1 ラトー段の場合
  3.16.2 反動翼の場合
3.17 タービン翼形の求め方
3.18 タービンの制御
  3.18.1 調速装置一般
  3.18.2 絞り調速とノズル締切り調速
  3.18.3 速度変動率
  3.18.4 非常調速機
  3.18.5 速度変換装置
  3.18.6 背圧タービン,抽気タービン等の制御
  3.18.7 非常装置および各種保安装置
3.19 遠心調速機のC-曲線
3.20 タービン円板の遠心応力(Grammelの図式解法)
3.21 タービン翼車の危険速度とその図式解法
  3.21.1 回転軸の危険速度
  3.21.2 タービン翼車危険速度の図式解法
3.22 タービン主要部の構造
  3.22.1 ノズル
  3.22.2 動翼
  3.22.3 タービン翼車
  3.22.4 タービン車室
  3.22.5 パッキン
  3.22.6 軸受
  3.22.7 軸継手
4. 往復式蒸気機関
4.1 往復式蒸気機関の展望
4.2 構造概略
4.3 弁および弁機構
4.4 作動原理
4.5 弁線図
4.6 逆転装置
4.7 馬力の計算および蒸気消費率
4.8 蒸気機関の実例
5. 復水器
5.1 一般
5.2 混合復水器
5.3 表面復水器
6. 蒸気タービンの設計
6.1 計画条件
6.2 設計方針
6.3 タービン熱力学計算
  6.3.1 最初の仮定
  6.3.2 効率計算
  6.3.3 翼形の決定
  6.3.4 翼高さの計算
  6.3.5 翼形式の決定
  6.3.6 ノズルおよび翼高さの修正
  6.3.7 翼根部および翼車の翼みぞ
6.4 動翼強度
  6.4.1 翼各部の重量
  6.4.2 翼各部の遠心力
  6.4.3 翼各部の遠心応力
6.5 減速歯車の計画
  6.5.1 基本計画
  6.5.2 K-valueの計算
  6.5.3 Buckinghamの式による強度計算
  6.5.4 Lewisの式による強度計算
  6.5.5 歯車主要寸法の決定
  6.5.6 歯車軸受荷重と軸受圧力
6.6 タービン円板強度計算
  6.6.1 タービン円板の分割
  6.6.2 第1次計算
  6.6.3 補正計算
  6.6.4 種々の場合に対する円板の遠心応力
  6.6.5 応力分布
6.7 タービン計画図
6.8 タービン翼車危険速度図式解法
参考文献
索引

角家 悟一(カドヤ ゴイチ)

河合 彊(カワイ ツトム)