改訂 内燃機関

機械系 大学講義シリーズ 23

改訂 内燃機関

  • 廣安 博之 広島大名誉教授・元近大教授 工博
  • 寳諸 幸男 元広島大教授・元近大教授 工博
  • 大山 宜茂 元日立カーエンジニアリング理事 工博

1986年初版の内容に加えて,燃料供給方式・燃焼方式の改善と,新セラミック材料,電子制御技術の適用による精密制御を実現し,有害排気ガスと合わせてCO2ガスの低減や燃費率の大幅な向上に寄与した最新の技術を網羅している。

ジャンル
発行年月日
1999/05/20
判型
A5
ページ数
240ページ
ISBN
978-4-339-04067-8
改訂 内燃機関
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1986年初版の内容に加えて,燃料供給方式・燃焼方式の改善と,新セラミック材料,電子制御技術の適用による精密制御を実現し,有害排気ガスと合わせてCO2ガスの低減や燃費率の大幅な向上に寄与した最新の技術を網羅している。

1 緒論
 1.1 内燃機関の歴史
 1.2 内燃機関の作動原理
 1.3 内燃機関の分類と特徴
  演習問題
2 内燃機関の熱力学
 2.1 温度、熱量、比熱
 2.2 ボイル、シャールの法則と完全ガスの状態式
 2.3 熱力学の第一法則、第二法則
 2.4 ガスの状態変化と仕事
  演習問題
3 サイクルと熱効率
 3.1 理論空気サイクルの定義
 3.2 オットーサイクル
 3.3 ディーゼルサイクル
 3.4 サバテサイクル
 3.5 ガスタービンサイクル
 3.6 ミラーサイクル(アトキンソンサイクル)
 3.7 各理論空気サイクルの熱効率の比較
  3.7.1 圧縮比すなわち圧縮圧力が等しい場合
  3.7.2 最高圧力および出力が等しい場合
  3.7.3 最高圧力および最高温度が等しい場合
  3.7.4 膨張比を変えた場合
 3.8 実際のサイクル
  3.8.1 ポリロープ指数を考慮した空気サイクル
  3.8.2 燃料ー空気サイクル
  3.8.3 吸排気損失の影響
  3.8.4 燃料過程の影響
  3.8.5 実際のサイクル
  演習問題
4 燃料及び燃焼
 4.1 内燃機関の燃料
 4.2 石油の精製
 4.3 ガソリン機関用燃料
 4.4 ディーゼル機関用燃料
 4.5 燃焼の基礎
 4.6 火花点火機関の燃焼
 4.7 圧縮点火機関の燃焼
  演習問題
5 性能と計測
 5.1 図示平均有効圧力と図示出力
 5.2 正味出力と正味平均有効圧力
 5.3 機械効率
 5.4 熱効率
 5.5 仕事、出力およびトルク
 5.6 出力に及ぼす大気条件の影響
  5.6.1 地上出力性能に対する補正
  5.6.2 火花点火機関の高空性能
 5.7 指圧計
  演習問題
6 吸気および排気装置
 6.1 4サイクル機関の容積効率
  6.1.1 容積効率と充てん効率
  6.1.2 吸気弁マッハ数
  6.1.3 吸気管の脈動および慣性効果
 6.2 混合気の分配
 6.3 弁装置
  6.3.1 弁
  6.3.2 カムと弁ばね
  6.3.3 弁の開閉時期
 6.4 2サイクル機関の作動
  6.4.1 掃気の方法
  6.4.2 掃気方式
 6.5 過給
  6.5.1 過給機付機関のサイクル
  6.5.2 過給方式
  演習問題
7 火花点火機関 
 7.1 機関の要求混合比
  7.1.1 混合比が機関性能に及ぼす影響
  7.1.2 要求混合比
 7.2 均一混合機関
  7.2.1 燃焼室と混合気形成
  7.2.2 燃焼供給装置
 7.3 層状給気機関
  7.3.1 混合気形成
  7.3.2 シリンダ内直接燃焼噴射装置
  7.3.3 空燃比の設定
 7.4 ロータリ機関
 7.5 点火装置
  7.5.1 火花ギャップにおける放電特性
  7.5.2 可燃混合気の火花点火と燃焼
  7.5.3 バッテリ式点火装置
  7.5.4 マグネト点火装置
  7.5.5 点火プラグ
  7.5.6 多シリンダ機関の点火順序
  演習問題
8 圧縮点火機関
 8.1 燃焼噴射装置
  8.1.1 燃焼噴射の役割
  8.1.2 独立式噴射ポンプ
  8.1.3 分配形噴射ポンプ
  8.1.4 共通式噴射ポンプ
  8.1.5 噴射ノズル
 8.2 噴射特性
 8.3 噴霧特性
  8.3.1 微粒化の過程
  8.3.2 油粒の大きさ
  8.3.3 噴霧の到達距離
 8.4 燃焼室の形式
  8.4.1 直接噴射式燃焼室
  8.4.2 予燃焼室式燃焼室
  8.4.3 渦室式燃焼室
  8.4.4 空気室式燃焼室
  8.4.5 各燃焼室の比較
  演習問題
9 内燃機関の環境対策
 9.1 自動車と環境問題
  9.1.1 大気環境
  9.1.2 地球温暖化
  9.1.3 大気汚染問題の推移
 9.2 排出ガス規制
 9.3 排出ガス測定装置と測定法
  9.3.1 資料ガスのサンプリング
  9.3.2 計測器
 9.4 ガソリン機関排出ガスに影響する諸因子
  9.4.1 有害ガスの発生に対する混合比の影響
  9.4.2 機関条件の影響
 9.5 ガソリン機関の排出ガス対策
  9.5.1 三元触媒システム
  9.5.2 リーンバーンシステム
 9.6 ディーゼル機関の排出ガス規制とその対策
  9.6.1 ディーゼル機関の排出ガス
  9.6.2 テストモードと規制
  9.6.3 機関の排出ガス対策
  9.6.4 その他の排出ガス対策
  演習問題
10 内燃機関の力学
 10.1 ピストン
  10.1.1 ピストンの運動と速度、加速度
  10.1.2 ピストンに作用する力
  10.1.3 ピストンピンに作用する力
 10.2 クランク軸
  10.2.1 クランク回転力
  10.2.2 クランク軸の強度
 10.3 はずみ車
  10.3.1 はずみ車の目的
  10.3.2 はずみ車の寸法
 10.4 機関のつり合い
  10.4.1 単シリンダ機関のつり合い
  10.4.2 多シリンダ機関のつり合い
 10.5 クランク軸の振動とその防止方法
  演習問題
11 潤滑油および潤滑法
 11.1 潤滑の問題
 11.2 潤滑油
 11.3 潤滑法
 11.4 ピストンリング
  演習問題
12 内燃機関の冷却
 12.1 内燃機関の熱勘定
 12.2 ピストンの膨張と熱応力
 12.3 冷却システム
  12.3.1 液冷式冷却法と放熱量
  12.3.2 空冷式冷却法と放熱量
  12.3.3 遮熱構造
  演習問題
   演習問題の回答
   索引

廣安 博之(ヒロヤス ヒロユキ)

寳諸 幸男(ホウショ ユキオ)

大山 宜茂(オオヤマ ヨシシゲ)