並列処理シリーズ 16
共有記憶型並列システムの実際
近年注目を集めている共有記憶型並列コンピュータの基礎理論を述べ,さらに実際に日本IBMで著者らが研究・開発した並列コンピュータTOP-1について,ハードウェア,OS,アプリケーションなどを詳細にわかりやすく紹介した。
- 発行年月日
- 1993/03/25
- 判型
- A5 上製
- ページ数
- 220ページ
- ISBN
- 978-4-339-02596-5
- 内容紹介
- 目次
近年注目を集めている共有記憶型並列コンピュータの基礎理論を述べ,さらに実際に日本IBMで著者らが研究・開発した並列コンピュータTOP-1について,ハードウェア,OS,アプリケーションなどを詳細にわかりやすく紹介した。
1. 共有記憶型MIMDコンピュータ
1.1 MIMD型コンピュータの分類
1.2 スヌープキャッシュ方式
1.3 スケーラブル共有記憶型並列コンピュータ
1.3.1 ディレクトリー方式
1.3.2 イベント順序の無矛盾性
1.3.3 DASH
1.3.4 ALEWIFE
2. マルチプロセッサアーキテクチャ
2.1 プロセス間通信モデル
2.2 プロセッサ間結合方式
2.3 バス結合共有メモリマルチプロセッサ
2.4 プライベートキャッシュとキャッシュコヒーレンシ
2.5 スヌープキャッシュ
2.5.1 Write-Onceプロトコル
2.5.2 SPURプロトコル
2.5.3 Fireflyプロトコル
2.5.4 Dragonプロトコル
3. TOP-1マルチプロセッサ
3.1 TOP-1ハードウェア
3.1.1 キャッシュシステム
3.1.2 バスおよびメモリ
3.1.3 プロセッサ間同期
3.1.4 ハードウェア統計機構
3.2 ハードウェア統計機構を用いた設計評価
3.2.1 測定の環境および条件
3.2.2 測定結果と考察
4. オペレーティングシステム
4.1 システム管理機能の分散とシステム核の構成
4.2 TOP-1OSのプロセス管理と割込み処理
4.3 マルチプロセッサシステムのメモリ管理
4.3.1 マルチプロセッサにおけるメモリ管理機構の構造
4.3.2 メモリ管理機構のコード
4.4 ユーザマルチプログラミング機能
4.4.1 マルチスレッドプログラミングモデル
4.4.2 スレッドモデルのユーザライブラリとしての実現
4.4.3 スレッドモデルのカーネルでのインプリメント
5. 並列プログラミング言語,処理系とそのアプリケーション
5.1 C言語での並列処理サポート
5.2 Parallel FORTRAN
5.3 マルチプロセッサLisp
5.4 TOP-1における流体問題解析
付録
参考文献
索引