並列処理シリーズ 2
並列計算機アーキテクチャ
多数のプロセッサに仕事を分担させて並列処理を行うことにより高性能化をめざす並列計算機について,その中心となる相互結合網の構築に役立つ理論を明確にしながら,基礎的な方式や専用マシン,次世代技術にも言及した。
- 発行年月日
- 1991/05/15
- 判型
- A5 上製
- ページ数
- 190ページ
- ISBN
- 978-4-339-02582-8
- 内容紹介
- 目次
多数のプロセッサに仕事を分担させて並列処理を行うことにより高性能化をめざす並列計算機について,その中心となる相互結合網の構築に役立つ理論を明確にしながら,基礎的な方式や専用マシン,次世代技術にも言及した。
1. 並列処理の基礎
1.1 アリゴリズム・ソフトウェア・アーキテクチャ
1.2 並列処理の基本原理
1.3 並列処理の効率
1.4 並列処理の粒度
1.5 プロセス間通信と同期
1.6 数学的基礎
1.6.1 準備
1.6.2 シャフル
1.6.3 シャフルエクスチェンジ
1.6.4 混合基数法
1.6.5 その他の基本置換と置換代数
1.6.6 グラフ理論の基礎
1.6.7 グラフ理論の展開
1.6.8 ペトリネット(PN)の基礎
1.6.9 データフローグラフ
2. 並列計算機の諸方式
2.1 並列計算機の分類
2.1.1 Skillicornの分類
2.1.2 Dasguptaの分類
2.2 VLIWアーキテクチャ
2.3 SIMDアーキテクチャ
2.3.1 プロセッサアレイとMSIMD
2.3.2 パイプラインSIMD
2.3.3 連想アレイプロセッサと直交アレイプロセッサ
2.4 パイプライン方式
2.4.1 命令パイプライン方式
2.4.2 演算パイプライン方式
2.5 シストリックアレイとウェーブフロントアレイ
2.5.1 シストリックアレイ
2.5.2 ウェーブフロントアレイ
2.6 MIMD方式
2.6.1 マルチプロセッサ
2.6.2 MIMD/SIMDハイブリッドとパイプライン化MIMD
2.7 パイプライン,SIMD,MIMDの性能評価
2.7.1 パイプラインとSIMD
2.7.2 MIMD
2.8 データフロー計算機(データ駆動方式)
2.8.1 基本原理とデータフロープログラムグラフ
2.8.2 基本構成とその動作
2.8.3 リダクション方式(要求駆動方式)
2.8.4 データフロー計算機の可能性
2.8.5 データフロー計算機のペトリネットによる解析
3. 相互結合網概説と直接網
3.1 概説
3.1.1 相互結合網の分類
3.1.2 直接網(静的プロセッサ網)
3.1.3 間接網(動的スイッチ網)
3.2 ハイパーキューブとその一般化
3.2.1 2進D-キューブHC(2,D)
3.2.2 γ進D-キューブHC(γ,D)
3.2.3 HC(γ,D)の最適化
3.2.4 混合基数法によるHC(γ,D)の一般化──GHC
3.2.5 ハイパートーラスHT(γ,D)
3.2.6 比較・検討
3.2.7 GHCのルーティングアルゴリズム
3.2.8 GHCの放送アルゴリズム
3.2.9 GHCの平均距離
3.3 階層型直接網
3.4 ハイパーキューブの階層構成
3.4.1 一般的な階層構成
3.4.2 2レベルハイパーキューブの構成と総リンク数
3.4.3 性能解析
4. 超並列向き直接網
4.1 はじめに
4.2 de Bruijn網UB(γ,D)とKautz網UK(γ,D)の構成
4.3 Pladhan網FG(γ,D)の構成
4.4 任意のNへの一般化
4.5 奇数の次数のde Bruijn,Kautz網
4.6 de Bruijn,Kautz網の性質
4.6.1 ルーティングアルゴリズム
4.6.2 放送アルゴリズム
4.6.3 他のトポロジのエンベダビリティ(EB)
4.6.4 フォールトトレランス(FT)
4.6.5 スケーラビリティ(SB)
4.7 2進de Bruijn網UB(2,D)の利用
4.7.1 他のトポロジのエミュレーション(エンベダビリティ)
4.7.2 スケーラビリティとフォールトトレランス
4.7.3 ソーティング網としてのUB(2,D)
4.8 スターグラフ網
5. 間接網(動的スイッチ網)
5.1 直接網から間接網への展開
5.1.1 ハイパーキューブから間接キューブ網へ
5.1.2 de Bruijn網からオメガ網へ
5.2 シャフル網SN(γ,N)
5.3 一般化シャフル網GSN(N,M)
5.4 他の多段結合網との関係
5.5 フォールトトレラントシャフル網
5.6 バッファ付きMIN
5.7 ホットスポット衝突と結合操作
5.8 クロスバ網の性能解析
5.9 一般化シャフル網GSNの性能解析
5.9.1 可能な置換の数
5.9.2 衝突の起こらないルーティング
5.9.3 バンド幅BWと要求受容確率PA
5.9.4 最適化
6. バス結合
6.1 バスの構成と制御
6.2 バスアービトレーション
6.3 キャッシュコンシスタンシ
6.3.1 キャッシュコンシスタンシ問題とその解決法
6.3.2 スヌーピキャッシュ
6.3.3 ディレクトリ法
6.3.4 コンパイラ法
6.3.5 ペトリネットモデル
6.4 多重バスと階層バス
7. 専用並列処理マシン
7.1 数値処理マシン
7.1.1 科学技術における数値処理
7.1.2 並列数値処理アーキテクチャ
7.1.3 超高速特殊目的型プロセッサの例
7.2 画像・図形処理マシン
7.2.1 画像・図形処理における並列性
7.2.2 並列処理アーキテクチャ
7.2.3 代表的な画像処理技法
7.3 記号処理マシン
7.3.1 記号処理マシンの種類と特徴
7.3.2 並列Prologマシン
7.3.3 推論機構とProlog
7.4 関係データベース処理マシン
7.4.1 データーベース処理と並列性の抽出
7.4.2 データベースマシンの分類
7.4.3 データベース処理ハードウェア
7.5 意味ネットワークマシン
7.5.1 意味ネットワーク
7.5.2 意味ネットワークマシンの分類
7.5.3 コネクションマシン
7.6 CADマシン
7.6.1 VLSIのCADの分野
7.6.2 CAD専用並列マシンのアーキテクチャ
7.7 ディジタル信号処理プロセッサ
8. 次世代並列コンピュータ
8.1 超並列コンピュータ
8.1.1 はじめに
8.1.2 超並列マシンアーキテクチャ
8.1.3 超並列用MPUトランスピュータ
8.2 ニューラルコンピュータ
8.2.1 ニューラルコンピュータとは
8.2.2 ニューロンモデル
8.2.3 ニューラルネットモデル
8.3 光(光電子・光ニューロ)コンピュータ
8.3.1 光コンピュータ
8.3.2 光電子コンピュータ
8.3.3 光ニューラルコンピュータ
8.4 ファジィコンピュータ
8.4.1 ファジィコンピュータとは
8.4.2 ファジィ理論
8.4.3 ファジィハードウェア(ファジィチップ)
参考文献
索引