分散システム:P2Pモデル

分散システム:P2Pモデル

分散システムの基礎をわかりやすく説明したのち,分散システムの一形態である完全分散型のP2Pモデルの有用性について解説した。

ジャンル
発行年月日
2014/04/21
判型
A5
ページ数
176ページ
ISBN
978-4-339-02477-7
分散システム:P2Pモデル
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定価

2,420(本体2,200円+税)

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本書は,情報システムにおいて中心的な役割を果たす分散システムの基礎となるアーキテクチャ,概念,理論,方式についてわかりやすく説明したのち,分散システムの一形態である完全分散型のP2Pモデルの有用性について解説した。

1. はじめに
1.1 情報システムの動向
1.2 本書の構成

2. 分散システムの基礎
2.1 分散システムとは
2.1.1 分散システム
2.1.2 同期型と非同期型システム
2.1.3 制御
2.2 プロセス
2.3 イベントの順序
2.4 全体状態
2.5 論理時計
2.5.1 時計
2.5.2 線形時間
2.5.3 ベクタ時間

3. ネットワーク
3.1 プロトコル
3.1.1 OSI参照モデル
3.1.2 TCP/IP とOSI 参照モデル
3.2 ネットワークインタフェース層
3.2.1 ネットワーク形態
3.2.2 信号伝送方式
3.2.3 媒体アクセス制御
3.2.4 フレームの転送形態
3.2.5 イーサネット
3.2.6 その他のデータリンクプロトコル
3.3 ネットワーク層
3.3.1 I P
3.3.2 A R P
3.3.3 I C M P
3.4 トランスポート層
3.4.1 ポート番号
3.4.2 T C P
3.4.3 U D P

4. グループ通信
4.1 グループ
4.2 マルチキャスト
4.2.1 基本マルチキャスト
4.2.2 信頼性のあるマルチキャスト
4.3 メッセージの順序保証
4.3.1 送信順序
4.3.2 全順序
4.3.3 因果順序

5. トランザクション管理
5.1 トランザクション
5.2 同時実行制御
5.2.1 トランザクションの実行方式
5.2.2 直列可能性
5.2.3 アボートからの復旧
5.2.4 二相ロック
5.2.5 デッドロック
5.2.6 時刻印順序方式
5.2.7 楽観的同時実行制御
5.3 コミットメント制御
5.3.1 障害
5.3.2 二相コミットメントプロトコル
5.3.3 終結プロトコル
5.3.4 復旧

6. セキュリティ
6.1 安全なシステム
6.1.1 主体とオブジェクト
6.1.2 オブジェクトの安全性
6.1.3 安全な通信路
6.1.4 分散システムの安全性
6.2 暗号
6.2.1 暗号化と復号
6.2.2 秘密鍵暗号
6.2.3 公開鍵暗号
6.3 認証
6.3.1 ディジタル署名
6.3.2 ディジタル証明書
6.4 アクセス制御
6.4.1 アクセス規則
6.4.2 アクセスマトリクス
6.4.3 アクセス制御方式
6.5 情報流制御
6.5.1 不正な情報流
6.5.2 束モデル
6.5.3 強制アクセス制御モデル

7. フォールトトレラント分散システム
7.1 故障
7.1.1 故障の種類
7.1.2 信頼性と可用性
7.2 多重化方式
7.3 チェックポイント
7.3.1 チェックポイントの取得
7.3.2 ロールバック
7.4 プロセスの複製
7.4.1 プロセスの複製方法
7.4.2 能動的複製化
7.4.3 受動的複製化
7.4.4 準能動的複製化
7.5 合意
7.5.1 合意プロトコル
7.5.2 非同期型システムでの合意
7.5.3 ビザンティン合意
7.5.4 署名付きビザンティン合意

8. P 2 P システム
8.1 P 2 P モデル
8.2 信用可能性
8.2.1 主観的信用可能性
8.2.2 客観的信用可能性
8.2.3 自信度
8.3 エコ分散システムのモデル
8.3.1 消費電力測定実験結果
8.3.2 計算ピアの消費電力モデル

引用・参考文献
索引

amazonレビュー

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榎戸 智也(エノキド トモヤ)