量子力学概論
今や工学系の学生・技術者は,量子力学を基本的に理解し使いこなすことが必要となった。本書は,学生の数学的・物理的知識を考慮して,半年または1年の限られた時間内で固体物性の基礎が学習できるよう教材の配列に配慮した。
- 発行年月日
- 1991/09/30
- 判型
- A5 上製
- ページ数
- 164ページ
- ISBN
- 978-4-339-00139-6
- 内容紹介
- 目次
今や工学系の学生・技術者は,量子力学を基本的に理解し使いこなすことが必要となった。本書は,学生の数学的・物理的知識を考慮して,半年または1年の限られた時間内で固体物性の基礎が学習できるよう教材の配列に配慮した。
1 量子論
2 量子的現象
2.1 熱放射
2.2 ボーアの原子模型
2.3 不連続なエネルギー状態の実験的証明
2.3.1 フランク・ヘルツの実験
2.3.2 シュテルン・ゲールラッハの実験
2.4 光電効果
2.5 コンプトン効果
2.6 ド・ブロイ波と電子回折
演習問題
3 物質波の波動方程式と量子力学の基礎法則
3.1 物質波の波動方程式
3.2 不確定性原理
3.3 量子力学の基礎法則
3.3.1 波動関数の統計的解釈
3.3.2 物理法則の演算子表示
3.3.3 シュレーディンガーの波動方程式
3.4 定常状態と非定常状態
3.4.1 定常状態
3.4.2 非定常状態
演習問題
4 シュレーディンガー波動方程式の解
4.1 凹凸型ポテンシャル(1次元)
4.2 階段型ポテンシャル
4.3 薄いポテンシャル障壁とトンネル効果
4.4 井戸型ポテンシャル(1次元)
4.5 3次元井戸型ポテンシャル
4.6 調和振動子
4.7 水素原子
演習問題
5 角運動量
5.1 角運動量演算子
5.2 角運動量の量子化
5.3 角運動量と磁気モーメント
5.4 スピン角運動量
演習問題
6 多粒子系
6.1 多粒子系の波動関数と波動方程式
6.2 波動関数の対称性
6.3 2電子系波動関数
6.4 多電子原子
6.5 水素分子
演習問題
7 定常状態における摂動法と変分法
7.1 縮退のない場合の摂動法
7.2 縮退している場合の摂動法
7.3 変分法
演習問題
8 時間を含む摂動
8.1 時間的に変化する摂動・・・・・一般式
8.2 調和波の摂動ハミルトニアンによる摂動
8.3 光の誘導放出と誘導吸収
8.4 選択則
演習問題
9 周期的ポテンシャル内の電子
9.1 ブロッホの定理
9.2 クローニッヒ・ペニーの模型
9.3 周期的ポテンシャル内の電子の運動
演習問題
付録
A ラグランジュとハミルトンの運動方程式
B ルジャンドル陪関数
C 物理定数表
演習問題解答
索引