レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
-
-
電気技術者の常識として必要な電気事業法と関連法規,電気事業の安全,電気設備技術基準など法律の全体像を理解できるよう心がけた。また電力需給,電気料金などの概要をはじめ,電力系統の運用など,実務に直結する内容を紹介した。
- 発行年月日
- 2025/06/02
- 定価
- 3,080円(本体2,800円+税)
- ISBN
- 978-4-339-00996-5
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
-
読者モニターレビュー【 Umehara 様 (業界・専門分野:原子力工学、機械工学)】
掲載日:2025/08/22
本書『電気法規と施設管理』は、広範にわたる電気法規の簡潔な解説と、実務に則した施設管理の解説から構成された一冊です。
法規の文章は難解で、苦手意識を持つ人も少なくないでしょう。しかし本書では、図表や箇条書きにより簡潔かつ分かりやすく示されており、適用ケースによって規定内容が変化する電気法規も、理解がしやすいように書かれています。
施設管理に関する章では、電力会社で勤めた経歴を持つ著者により、実務に直結する知識がまとめられています。
本書の構成のおかげで、これまで漠然とした知識しかなかった私でも、電気設備技術基準の解釈を体系的に把握し、全体像をしっかりと掴むことができました。
さらに、豊富な引用文献から、さまざまな関連書籍へと学びを広げることも可能です。
資格勉強はもちろん、実務に携わる方々の座右の書としても、手元に置いておきたい本書となっています。
-
読者モニターレビュー【北山 匡史 様 三菱電機(株)(業界・専門分野:電力システム工学)】
掲載日:2025/06/23
本書は、電気事業法、電気工作物の保安とそれに関わる電気主任技術者、電気工事士の資格と役割、電気設備技術基準(電気設備の技術基準の解釈)について体系的に学ぶことを学ぶこと主眼としている。
単なる法規に関する条文解説にとどまらず、電気事業の歴史的変遷、エネルギー情勢や電力需給の動向、電気設備に関する基本事項について簡潔に触れ、法規や施設管理の意義を総合的に理解できる構成となっている点が本書の特徴である。一般的な解説書には見られない視点であり、法規を単なる暗記科目ではなく、実務と結びついた知識として捉える助けとなる。
さらに、電気設備に関するトラブル事例とその対策も取り上げられており、実践的な内容も充実している。安全で効率的な電気設備管理を実現するための意義と実務をバランス良く学べ、法規遵守の重要性を実感できるだろう。
本書は、電気工学を学ぶ大学生・高専生をはじめ、電気主任技術者や電気工事士の資格取得を目指す受験者、現場で設備管理に携わる技術者、施設運営管理者など、電気設備に携わるすべての方にとって、一読に値する一冊である。