レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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信号解析,スペクトル解析,高速フーリエ変換,制御工学,線形システム理論を学ぶ基礎として必須であるフーリエ解析を簡単な英文で解説する。重要語には日本語を併記し,解析で使用するMATLABのコードも紹介。
- 発行年月日
- 2023/05/11
- 定価
- 2,860円(本体2,600円+税)
- ISBN
- 978-4-339-06127-7
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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MathWorks「MATLAB/Simulink 関連書籍」英語で学ぶ フーリエ解析とその応用
掲載日:2023/05/30
MathWorks様にプロモーション用ページを制作いただきました。
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読者モニターレビュー【 やまけー 様 (ご専門:関数解析学・ソフトウェア技術者 )】
掲載日:2023/05/23
本書は工学部生向けのフーリエ解析の専門書であり、英語で執筆されているのも大きな特徴である。
フーリエ解析周辺の応用面もたくさん例として挙げられておりさすが工学部生向けだと感じた。
本書で使用されている英語のレベルとしては、高校生でも基本的には読める程度の平易な文章であり、専門用語や、熟語に関しては日本語訳が記載されいることもあり、極力意味を調べるために読書から離れない工夫がされている。
また、数学的な内容としては、高校数学からの丁寧な復習から始まっており、数学が苦手な読者にも配慮されていると感じた。一般的な数学科では扱うフーリエ解析ではフーリエ級数と連続的なフーリエ変換を扱うことが多いが、本書では、さらに離散フーリエ変換や高速フーリエ変換もグラフなどで視覚的にもわかりやすく扱われており内容も充実している。演習問題も多く、手を動かして内容を定着させることができる点も魅力的に感じた。
総合して、数学や英語がが苦手な工学部生にでもおすすめできる良書だと感じた。
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読者モニターレビュー【 つかなか 様(ご専門:電気機器・制御工学)】
掲載日:2023/05/16
全体を通して平易な数式を用いて解説されており、学部生など初学者や、学び直しをしたい技術者のいずれにも有効な一冊です。
本書はフーリエ解析に関する基礎事項(1~6章)と、フーリエ解析の応用例など(7~10章)に大きく分けられます。本書では、高速フーリエ変換(6章)や、ラプラス変換とフーリエ変換の違い(10章)など、初心者には理解の届き辛い内容に対して、図表や例によって丁寧に解説をされているのが特に印象的です。
また、一部の英語表現には注釈が付記されています。これらの注釈箇所は英語論文などで目にする様な表現が多く、英語の技術文書を記述する際には参考にすることが可能です。
本書は幅広いトピックに触れながらも、読み切るのに高度な数学的知識や前提知識は必要としていません。したがって、フーリエ解析を理解・実用する上での足がかりに大変適していると思われます。
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読者モニターレビュー【 こいずみりく 様(ご専門:機械工学、振動、音響)】
掲載日:2023/05/09
フーリエ解析に興味関心がある理工系学部生、若手技術者に本書を特にお薦めします。本文が英語で書かれてますが、専門用語には訳がつき、重要な表現には注釈が付されていますので、それほど負担なく読めるはずです。また、文体も易しいので本書は技術英語の入門としてもうってつけだと思います。
フーリエ解析の教科書としての中身は、入門的な内容と工学的応用とをバランスよく盛り込んだ章立てとなっています。各論もとても丁寧で、例えばFFT(高速フーリエ変換)における計算上のキモであるバタフライ演算が図解付きで分かりやすく書き込まれている点には満足を覚えました。
また、各章末には本文の理解を補う基本・応用の演習問題が十分な量あり、MATLABによる数値計算も含まれているので実践的です。本文の数式と併せて、自分の手を動かすことにより、工学的に重要なフーリエ解析の考え方を身につけることができるでしょう。