レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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低資源・低消費電力で注目される,アナログ回路を用いた機械学習について,基礎的な回路理論から解説。同分野で長年研究を続けてきた著者らが,「回路は工学の言語である」の理念のもと,アナログ回路を用いた脳回路の実現を目指す。
- 発行年月日
- 2023/05/08
- 定価
- 4,950円(本体4,500円+税)
- ISBN
- 978-4-339-02933-8
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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電子情報通信学会 2024年2月号
掲載日:2024/02/28
「電子情報通信学会誌」107巻,2号,2023/2/1,189頁,copyright(c)2023 IEICE
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読者モニターレビュー【 N/M 様 (専門分野:総合情報学(情報科学))】
掲載日:2023/04/28
本書は,脳回路の実現を目指して,機械学習と回路についての記述がなされている.
この書籍のレビューを選んだ理由としては,本書のWebページにて,今何かと話題のAI(人工知能)技術を裏で支える,「機械学習」いうキーワードがタイトルに付与されており,興味をそそられたという動機で応募したが,電子工学の分野について,全くの基礎知識のない私が読むには,かなり困難を極めたのが正直な感想である.そういった特性上,おそらく電子工学や,それに関連した電子回路に関する知識のない方は,私と同じように理解が難しいだろうと,本書をパラパラとめくった時に感じてしまった次第である.これらの理由から,本書の内容を詳細には言及できないことを予め断っておく.
本書で扱われている専門用語の定義から始まり,回路の基礎や各種基本的な法則などが順を追って説明されているので,電子工学の知識のある方にとっては比較的理解しやすいのではないだろうかと思った.逆に,私のような電子工学の知識はないが機械学習に関心のある方は,活性化関数や畳み込みニューラルネットワーク(CNN)などの項目では,比較的理解しやすいのではと思われる.
また,本書を読破することによって,脳回路というものを実現するために必要な各種技術やアルゴリズム(手順)が身につくであろうと思われる.