レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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数値流体解析の基礎 - Visual C++とgnuplotによる圧縮性・非圧縮性流体解析 -
圧縮性・非圧縮性流れの代表的な基礎解法を中心に,基礎理論,計算スキーム,さらに数値計算のための定式化と実際のコーディングというステップを踏みながら,難解で敬遠されがちな数値流体解析の理解を容易にすべく配慮した教科書。
- 発行年月日
- 2020/01/23
- 定価
- 3,960円(本体3,600円+税)
- ISBN
- 978-4-339-04664-9
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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amazonレビュー 978-4-339-04664-9 数値流体解析の基礎 - Visual C++とgnuplotによる圧縮性・非圧縮性流体解析 -
掲載日:2020/06/12
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読者モニタレビュー【M.K.様(大学院生,航空宇宙システム制御専攻)】
掲載日:2020/02/03
流体は粘性・圧縮性の有無により,その基礎方程式や解析手法が大きく異なります。そのためCFD(数値流体力学)に関する書籍は,流体の性質や解析手法によって内容を絞ったものが多く見られます。(「〇〇性流体力学」「〇〇法」等)
この書籍では,学部3・4年生程度のレベルを想定しており,CFD入門者が幅広く有限差分法・有限体積法をメインに触れることができます。(3.1節 において``有限要素法は他書に譲り,本書では有限差分法と有限体積法に限って解説する''としています)
具体的な内容は,始めに流れの基礎方程式を導出し,数値解法の基礎を簡潔に説明します。その後,非粘性圧縮性流れ・非圧縮粘性流れの解析手法を,豊富な図解と式展開を用いて解説する形になっています。
特に手法が乱立しているように見受けられるCFDの分野では,この書籍のように一貫した姿勢で解説されていると,私のような初学者が体系的に学びやすいと感じます。
他書と比較すると,空間再構築について詳しく紹介されている点・TVD法に関する解説が詳しい点・プログラムが上記のサイトで配布されているため,C++ と gnuplot の環境構築さえすれば容易に手元で実行できる点において優れていると思いました。