産業システム制御

産業システム制御

本書は制御対象の多様性と複雑さ,対象ごとの制約条件,制御システム導入の効果,さらに制御システムの導入コストと運用上の問題を例示し,実システムの制御では何が問題かが理解できるようにつとめた。

ジャンル
発行年月日
1994/12/31
判型
A5
ページ数
304ページ
ISBN
978-4-339-08355-2
産業システム制御
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定価

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本書は制御対象の多様性と複雑さ,対象ごとの制約条件,制御システム導入の効果,さらに制御システムの導入コストと運用上の問題を例示し,実システムの制御では何が問題かが理解できるようにつとめた。

第1章 産業システム制御とその発展過程
 1.1 産業活動と制御
 1.2 制御とは
 1.3 近代工業生産とシステム制御
 1.4 近代産業における制御技術の系譜
 1.5 日本の近代工業とシステム制御
  1.5.1 戦前の自動制御
  1.5.2 戦後および高度成長期のシステム制御
  1.5.3 現状と今後の課題
第2章 システム制御の基本と生産活動の構成
 2.1 産業用制御システムの構成
  2.1.1 産業用制御システムの基本的考え方
  2.1.2 産業制御システム実現の基本的方針
 2.2 産業における生産活動の構成
  2.2.1 製造工業における生産作業の構成
  2.2.2 生産コストの構成とコスト低減
  2.2.3 最近の製造工業に要求される諸条件
 2.3 産業用資源
  2.3.1 産業活動と資源
  2.3.2 資源枯渇に対する対策、省資源
 2.4 産業用エネルギー
  2.4.1 産業用エネルギーの種類と消費形態
  2.4.2 産業用エネルギー源の構成
  2.4.3 産業用エネルギーの将来、省エネルギー
  2.4.4 新エネルギー、自然エネルギーについて
 2.5 産業用設備、インフラストラクチュア
  2.5.1 近代生産と設備
  2.5.2 設備生産性、設備の寿命
  2.5.3 設備の事故と設備診断
  2.5.4 日本の設備技術
  2.5.5 インフラストラクチュア
 2.6 産業活動における労働
  2.6.1 生産活動と労働
  2.6.2 産業における労働体制、労働法規
  2.6.3 人間と機械システムとの機能の比較と分担
  2.6.4 高度化するシステム制御と労働における問題点
  2.6.5 労働災害について
 2.7 環境管理
  2.7.1 産業公害防止と環境管理
  2.7.2 公害防止規定の概略
  2.7.3 自然破壊防止、エコロジー保護、CO2放出の問題
第3章 産業システム制御の理論的基本
 3.1 はじめに
 3.2 制御操作の基本理念
 3.3 制御対象と制御操作
  3.3.1 制御対象の分類
  3.3.2 制御操作法の分類
 3.4 制御モードに基づく制御操作システムの構成
  3.4.1 開ループ制御
  3.4.2 閉ループ制御
  3.4.3 制御操作システムの構成
  3.4.4 制御対象の数式表現、モデリング、システム同定
  3.4.5 ディジタル制御における連続性の問題
 3.5 制御理論について
  3.5.1 制御理論とその種類
  3.5.2 古典制御理論
  3.5.3 現代制御理論
  3.5.4 数理計画法による最適化技術
 3.6 制御理論の新しい進展について
  3.6.1 古典制御理論の機能の拡張
  3.6.2 現代制御理論の進展
  3.6.3 古典制御理論と現代制御理論の違い
  3.6.4 その他の新しい制御理論
  3.6.5 AI型制御技術
第4章 実システムの制御
 4.1 実システムの特質と生産における制御の位置づけ
  4.1.1 実システムの特質
  4.1.2 生産における制御システムの位置づけ
 4.2 実システムにおける制御対象とシステム構成
  4.2.1 実際の制御対象とその特性
  4.2.2 実際の制御システムの構成
 4.3 実システム制御の計画、運用上の諸問題
  4.3.1 生産上の要求に基づく目標設定
  4.3.2 制御システム運用上の注意事項
  4.3.3 制御システムの効果と生産上の制約条件
  4.3.4 制御システムの導入コスト
  4.3.5 システム化生産の特質と運用上の問題点
 4.4 制御システム導入の手順
  4.4.1 制御システムの計画から運用までの順序
  4.4.2 計画、設備段階
  4.4.3 導入の意志決定、製作、試運転調整
  4.4.4 運用、評価、システムメンテナンス
  4.4.5 要員の配置、教育、訓練
  4.4.6 制御システム導入のための体制について
 4.5 制御理論の実システムへの応用
  4.5.1 よい制御システム設計のための実務的考察
  4.5.2 制御理論適用法の現状
  4.5.3 各種制御理論の適用実績
  4.5.4 これからの制御理論活用の推進について
 4.6 産業制御システムの要素技術
  4.6.1 計測技術
  4.6.2 シーケンス制御
  4.6.3 サーボ機構
  4.6.4 プロセス計装システム
  4.6.5 電動機制御
  4.6.6 制御用コンピュータの使われ方
  4.6.7 データ伝送システム
  4.6.8 インタフェース
第5章 生産管理システム
 5.1 はじめに
 5.2 生産管理システムとは
 5.3 生産管理システムの機能構成
  5.3.1 生産計画
  5.3.2 製品計画、製品設計
  5.3.3 工程計画、工程設計
 5.4 生産管理システムの構成と生産の実行
  5.4.1 生産管理作業と情報連絡の概略
  5.4.2 生産の実行とオンライン工程管理
  5.4.3 生産管理システムとプロセス制御システムとの統合
  5.4.4 生産管理システムの構築コスト、故障対策
 5.5 生産管理システムの実例
 5.6 生産管理システムの効果と位置づけ
第6章 産業用汎用プロセス、装置の制御
 6.1 はじめに
 6.2 巻上機およびクレーンとその制御
  6.2.1 巻上機の機能と制御
  6.2.2 クレーンの種類と用途
  6.2.3 クレーンの運転制御における問題点、クレーンの自動化
 6.3 コンベア、搬送機器とその制御
  6.3.1 コンベアの機能、ベルトコンベア
  6.3.2 ベルトコンベアの運転制御
  6.3.3 各種の搬送装置とその制御
 6.4 ハンドリング、産業ロボット、建設機械とその制御
  6.4.1 ハンドリングの種類と自動化の難しさ
  6.4.2 産業ロボットの種類と適用対象
  6.4.3 これからの産業ロボット、安全対策
  6.4.4 建設機械の自動化
 6.5 ポンプ、送風機とその制御
  6.5.1 ターボポンプの種類と基本特性、その制御法
  6.5.2 送風機の種類とその制御
 6.6 機械加工とその制御、放電加工
  6.6.1 機械加工の概要、工作機械のNC(数値制御)
  6.6.2 マシニングセンタ(machining centre,MC)
  6.6.3 工作機の自動運転制御とその問題点
  6.6.4 放電加工
 6.7 溶接とその制御
  6.7.1 アーク溶接プロセスの特性と溶接作業
  6.7.2 アーク溶接の制御、自動溶接とその課題
  6.7.3 抵抗溶接とその制御
 6.8 プラスティックの成形加工とその制御
  6.8.1 プラスティックの成形加工の種類
  6.8.2 射出成形プロセスの制御とその課題
 6.9 工業加熱とその制御
  6.9.1 工業加熱の種類、プロセスの特性と制御
  6.9.2 加熱制御システムの実例
 6.10 化学プロセスとその制御
  6.10.1 化学プロセスの基本
  6.10.2 化学プロセスの特性と制御上の問題点
  6.10.3 化学プロセスの新しい制御技術
第7章 おもな工業生産における制御
 7.1 はじめに
 7.2 電力の発生と供給における制御
  7.2.1 電力の需給と供給体制
  7.2.2 水力発電とその制御
  7.2.3 火力発電とその制御
  7.2.4 電力系統とその安定化制御
  7.2.5 電力関係の制御における注意事項
 7.3 工業用水の供給、環境管理設備とその制御
  7.3.1 工業用水とその供給システム
  7.3.2 工業用水の処理とその制御
  7.3.3 環境管理設備とその制御
 7.4 石油精製、石油化学における制御
  7.4.1 原油の精製と石油製品の概要
  7.4.2 常圧蒸留プロセスとその制御
  7.4.3 石油化学工業とその製品、コンビナート
  7.4.4 ナフサの熱分解プロセスとその制御
 7.5 無機化学工業、非鉄金属工業における制御
  7.5.1 無機化学工業、非鉄金属工業の概要
  7.5.2 アンモニア合成プロセスとその制御
  7.5.3 セメント製造プロセスの制御
  7.5.4 アルミニウムの製造プロセスとその制御
  7.5.5 半導体用単結晶シリコンの製造プロセスとその制御
 7.6 紙・パルプ工業における制御
  7.6.1 紙・パルプ製造プロセスの概要
  7.6.2 パルプ製造プロセスとその制御
  7.6.3 抄紙プロセスとその制御
  7.6.4 紙・パルプ製造における省エネルギー、環境管理
 7.7 鋼の製造とその制御
  7.7
.1 鉄鋼材料の用途と製造プロセスの概要
  7.7.2 銑鉄の製造プロセス(製銑工程)とその制御
  7.7.3 鋼の精錬プロセス(製鋼工程)とその制御
  7.7.4 連続鋳造(連鋳)プロセスとその制御
 7.8 鋼材の製造とその制御
  7.8.1 鋼材の種類と圧延法、圧延機
  7.8.2 AGC(自動厚さ制御)
  7.8.3 ホットストリップミルとそのシステム制御
  7.8.4 その他の鋼材圧延における制御
 7.9 加工、組立システムの自動化、FA
  7.9.1 機械加工の自動化の推移とFMS
  7.9.2 組立工程の自動化
  7.9.3 FAのシステム構成
  7.9.4 FAシステムの実際例
  7.9.5 FAシステムの将来
 7.10 印刷における制御、印刷技術の応用
  7.10.1 印刷工程と印刷法の概要
  7.10.2 製版工程とその制御
  7.10.3 印刷機とその制御
  7.10.4 印刷技術の応用
第8章 制御系構築のためのシステムエンジニアリング
 8.1 システムエンジニアリングとは
 8.2 システムエンジニアリングの特質と問題点
  8.2.1 システムエンジニアリングの特質
  8.2.2 システムソフトウェア製作とその環境
  8.2.3 システムソフトウェア製作上の問題点
 8.3 ソフトウェアエンジニアリングの現状
  8.3.1 制御システムメーカにおけるソフトウェア製作体制
  8.3.2 システムソフトウェアの保守、再利用
  8.3.3 制御システム設計の支援ツール
 8.4 制御システム構築における技術者の養成と教育
第9章 よい制御システムのために
参考文献
索引

野坂 康雄(ノサカ ヤスオ)