生活と文化 - 生活文化論へのいざない -

ライブラリー生活の科学 9

生活と文化 - 生活文化論へのいざない -

本書は先行の生活文化論研究に,最も今日的な課題となっている「余暇をめぐる課題」,「現代生活における生命の問題」,「映像文化をめぐる課題」,「自己表現と主体性」などを加え,生活文化の新しい分野を興味深く解説している。

ジャンル
発行年月日
1999/05/10
判型
A5
ページ数
232ページ
ISBN
978-4-339-07809-1
生活と文化 - 生活文化論へのいざない -
在庫僅少
在庫が少ない商品です。品切れとなっている場合がございます。

定価

2,750(本体2,500円+税)

カートに入れる

購入案内

  • 内容紹介
  • 目次
  • 著者紹介

本書は先行の生活文化論研究に,最も今日的な課題となっている「余暇をめぐる課題」,「現代生活における生命の問題」,「映像文化をめぐる課題」,「自己表現と主体性」などを加え,生活文化の新しい分野を興味深く解説している。

1 生活文化の研究と教育
 1.1 「生活文化」概念の検討
 1.2 生活を考える
 1.3 文化を考える
 1.4 新カント学派の文化科学について
 1.5 生活文化の研究領域
 1.6 生活文化の研究方法ー文化人類学からのアプローチ
 1.7 生活文化の教育方法ー生活文化学のカリキュラム
2 生活と様式
 2.1 美的生活とデザイン
  2.1.1 デザインの意味について
  2.1.2 ウィリアム・モリスと尾形光琳
  2.1.3 デザインの3領域
  2.1.4 グッドデザインのGマーク
  2.1.5 モリスの「もの」造りの考え方
 2.2 美的生活と民具
  2.2.1 民具の領域
  2.2.2 民具の役割
  2.2.3 生活文化としての民具ーまとめにかえて
 2.3 美的生活と流行
  2.3.1 流行の非合理性
  2.3.2 対象認識と感性的判断と流行判断
  2.3.3 流行伝達のあり方
  2.3.4 20世紀前半のファッション
  2.3.5 20世紀後半んこ問題
 2.4 美的生活と色彩
  2.4.1 色彩と人の行動
  2.4.2 衣生活と色彩
  2.4.3 食生活と色彩
  2.4.4 住環境と色彩
3 生活の美
 3.1 生活文化史を考える
  3.1.1 生活文化史を学ぶ意味
  3.1.2 生活文化史の研究方法
  3.1.3 畳と日本人の住様式
  3.1.4 電気冷蔵庫のデザインと衛生観念
 3.2 服飾文化史を考える
  3.2.1 はじめに
  3.2.2 服飾文化史の意味
  3.2.3 服飾文化史の研究方法
  3.2.4 服飾文化史から人間研究ーむすびにかえて
 3.3 服飾文化と美的生活
  3.3.1 美的生活と服飾
  3.3.2 ダンディの精神
  3.3.3 ダンディの装い
  3.3.4 バルザックのダンディズム
  3.3.5 ボードレールの美意識
 3.4 住文化の歴史を考える
  3.4.1 インテリアの領域 
  3.4.2 日本のインテリアの歴史
  3.4.3 西洋のインテリアの歴史
 3.5 住文化と美的生活
  3.5.1 伝統的な住文化と美的生活
  3.5.2 現代の住文化と美的生活
 3.6 食文化の歴史を考える
  3.6.1 食文化の形成に働く要因
  3.6.2 稲作の伝播と米食の歴史
  3.6.3 日本料理の歴史
  3.6.4 祝祭の食文化誌
 3.7 食生活文化の特性とその美的要素
  3.7.1 食文化と食生活文化
  3.7.2 食生活文化に関する科学的視点と美的要素
  3.7.3 わが国における食生活の文化的、美的評価因子の変容
  3.7.4 食生活文化を愛した文化人ー向田邦子の場合
4 情報と文化
 4.1 生涯生活時間をめぐる課題
  4.1.1 はじめに
  4.1.2 人生80年70万時間のタイム・バジェット(time budget)
  4.1.3 タイム・バジェット政策の基本理念について
  4.1.4 リカレント・タイム・バジェットの七つの利点
  4.1.5 日本でも意識はリカレント・タイム・バジェットの時代
 4.2 生活構造をめぐる課題
  4.2.1 はじめに
  4.2.2 生活の構造要因としての生命と文化
  4.2.3 生命と文化との構造的関連ー一般原則とそれからの逸脱
  4.2.4 現代生活における生命と文化
 4.3 映像文化をめぐる基本的課題ー映像の公共性についての考察ー
  4.3.1 序論
  4.3.2 視覚的人間の誕生
  4.3.3 開かれた劇空間
  4.3.4 平民のための平民の劇場
  4.3.5 空間からの離脱
  4.3.6 現代のラスコー「ビデオライブラリー」ーテレビ映像の公共性
 4.4 自己表現(パフォーマンス)をめぐる課題
  4.4.1 文化の種類と自己表現ー高コンテキスト文化vs低コンテキスト文化
  4.4.2 パフォーマンスおよびパフォーマンス学の定義と歴史
  4.4.3 パフォーマンスと主体性の問題ーセルフをどう扱うか
  4.4.4 パフォーマンス学の方法論
  4.4.5 幸福のためのパフォーマンス
 参考文献
 索引

鍵和田 務(カギワダ ツトム)