土質力学

土木系 大学講義シリーズ 7

土質力学

本書は,他の教科書とはいささか異なり,地盤と土質力学を関連付けて現象を説明し,土質力学がどのように工学的問題に利用されるのかをわかりやすく記述している。また,締固めや破壊解析,カムクレイについても詳しく記述している。

ジャンル
発行年月日
2004/04/30
判型
A5 上製
ページ数
280ページ
ISBN
978-4-339-05046-2
土質力学
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定価

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本書は,他の教科書とはいささか異なり,地盤と土質力学を関連付けて現象を説明し,土質力学がどのように工学的問題に利用されるのかをわかりやすく記述している。また,締固めや破壊解析,カムクレイについても詳しく記述している。

第1章 土質力学の概観
 1.1 地盤と土
  1.1.1 土質力学の対象と範囲
  1.1.2 地盤とは
  1.1.3 地盤の情報源
  1.1.4 地盤の生立ちと地質年代
  1.1.5 地盤表層部の変化
 1.2 土,そのとらえ方
  1.2.1 土の構成
  1.2.2 力の分担
  1.2.3 間げき流体の運動
  1.2.4 飽和土と不飽和土
  1.2.5 粒状体として見た土
 1.3 広域的地盤情報と局所的地盤情報
 1.4 土構造物の設計と土質力学のテーマ

第2章 地盤と土の記述
 2.1 はじめに
 2.2 地盤構成
  2.2.1 地盤の成層状態
  2.2.2 地盤構成の調査
  2.2.3 地盤情報を読む基礎知識
 2.3 土の構成と記述
  2.3.1 構成相間の記述
  2.3.2 地盤中の応力状態
 2.4 土粒子群の記述
  2.4.1 粒径分布
  2.4.2 粘土鉱物
  2.4.3 ファブリックと構造

第3章 土構造物と基礎の設計課題
 3.1 はじめに
 3.2 土構造物の設計課題
 3.3 基礎構造物の設計課題
 3.4 坑土圧構造物の設計課題
 3.5 地中構造物の設計課題
 3.6 構造力学との接点

第4章 乱した土の性質と地盤情報の読み方
 4.1 土の状態
 4.2 乱した粘性土の状態量
  4.2.1 コンシステンシー限界
  4.2.2 液性限界試験
  4.2.3 液性限界試験の力学的背景
  4.2.4 塑性紙数と液性指数,その工学的利用
  4.2.5 収縮限界試験
 4.3 乱した砂質土の状態量
  4.3.1 相対密度
  4.3.2 最大密度試験
  4.3.3 最小密度試験
  4.3.4 相対密度と安息角の工学的利用
 4.4 土の分類
 4.5 再び地盤情報の読み方

第5章 土の締固め
 5.1 はじめに
 5.2 締固め現象
 5.3 現象の理解
 5.4 室内締固め試験
 5.5 静的圧縮特性との関係
 5.6 締固め曲線に及ぼす要因
  5.6.1 締固め仕事量の影響
  5.6.2 土粒子径による影響
 5.7 工学的特性の改善
 5.8 現場締固め

第6章 地盤中の水の流れと圧密
 6.1 はじめに
 6.2 水の流れを生み出す要因
 6.3 細管の中の流れ
 6.4 透水係数
 6.5 飽和地盤の流れの基礎方程式
 6.6 飽和地盤中の定常流れ
 6.7 飽和地盤中の非定常流れ
 6.8 流れ場の地盤内応力状態
 6.9 いくつかの境界値問題
  6.9.1 Dupuitの仮定
  6.9.2 矩形断面の堤防内の浸透問題
  6.9.3 台形断面のフィルダム内の浸透問題
  6.9.4 掘抜き井戸
  6.9.5 深井戸
 6.10 圧密
  6.10.1 一次元圧密方程式
  6.10.2 等時曲線
  6.10.3 放物線等時曲線による一次元圧密方程式の解法
  6.10.4 フーリエ級数を用いた解
  6.10.5 沈下量―時間関係の予測

第7章 地盤の変形解析
 7.1 はじめに
 7.2 応力とひずみ
  7.2.1 応力とひずみの定義
  7.2.2 応力成分
  7.2.3 モールの応力円
  7.2.4 主応力面と主応力
  7.2.5 全応力モール円と有効応力モール円
  7.2.6 応力で表示された力のつりあい式
  7.2.7 ひずみ成分
  7.2.8 モールのひずみ円
  7.2.9 不変量
  7.2.10 応力とひずみの対応
 7.3 弾性体の応力ひずみ関係
 7.4 二つの弾性解
  7.4.1 ブシネスクの応力解とその利用
  7.4.2 ブシネスクの変位解とその利用
 7.5 地盤の変形解析

第8章 地盤の破壊解析
 8.1 はじめに
 8.2 破壊問題の類型化
 8.3 土の破壊強度
 8.4 破壊解析法
  8.4.1 崩壊(破壊)荷重が満たすべき条件
  8.4.2 地盤破壊の解析法
  8.4.3 破壊解析法理解のための準備
 8.5 上・下界定理
  8.5.1 計算手順
  8.5.2 適用例
 8.6 すべり線法
  8.6.1 基本式の導入
  8.6.2 適用例
 8.7 極限つりあい法
  8.7.1 解析原理
  8.7.2 適用例
  8.7.3 分割法
  8.7.4 分割法の計算手順
 8.8 いくつかの境界値問題
  8.8.1 慣用的分類による破壊問題
  8.8.2 坑土圧構造物の破壊問題,二つの土圧理論
  8.8.3 基礎の破壊問題,二つの支持力公式

第9章 土の挙動とモデル化
 9.1 はじめに
 9.2 土の強度の源
 9.3 限界状態
 9.4 土の強度の予測
  9.4.1 土の非排水強度
  9.4.2 土の排水強度
  9.4.3 モール・クローンの破壊規準
 9.5 土の弾性特性
 9.6 土の弾塑性モデルと土の挙動予測
  9.6.1 カムクレイモデル
  9.6.2 粘土の応力ひずみ曲線の予測
 9.7 土の動的載荷に対する挙動
  9.7.1 動的載荷
  9.7.2 実験事実
  9.7.3 液状化強度

第10章 地盤係数を求める試験
 10.1 土質試験の目的
  10.1.1 試料の確保と試料の力学挙動の把握
  10.1.2 境界値問題の条件設定
  10.1.3 原位置から室内までの試料の変化
  10.1.4 不かく乱試料とかく乱試料の挙動の差――乱れの影響と評価
 10.2 室内試験
  10.2.1 はじめに
  10.2.2 物理特性
  10.2.3 透水特性
  10.2.4 圧縮・圧密特性
  10.2.5 変形特性および強度パラメータ

参考文献
索引

日下部 治(クサカベ オサム)