効用分析の数理と応用

効用分析の数理と応用

工学における設計や経営科学・政策科学における意思決定を支援することを目的として,人間の価値観を定量化してモデル化し,意思決定メカニズムを分析するための理論と方法論および種々の実システムへの応用を展開する。

ジャンル
発行年月日
1997/11/25
判型
A5
ページ数
196ページ
ISBN
978-4-339-03168-3
効用分析の数理と応用
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定価

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工学における設計や経営科学・政策科学における意思決定を支援することを目的として,人間の価値観を定量化してモデル化し,意思決定メカニズムを分析するための理論と方法論および種々の実システムへの応用を展開する。

  第1章 期待効用理論と効用関数
1.1 リスク下の意志決定
 1.1.1 期待効用仮説
 1.1.2 単属性効用関数の同定
 1.1.3 リスクに対する態度
1.2 多属性効用関数
 1.2.1 効用独立性・加法独立性と分解表現
 1.2.2 凸依存性の分解表現
 1.2.3 凸依存性の解釈
 1.2.4 2属性効用関数を構成する手順
1.3 グループ効用関数
 1.3.1 グループ正規関数と複数の意思決定者間の凸依存性
 1.3.2 グループ効用理論における効用独立性と凸依存性の解釈
  第2章 価値関数
2.1 確実性下の可測価値関数
 2.1.1 選好強さと正選好差構造
 2.1.2 選好差独立性・弱選好差独立性と分解表現
 2.1.3 選好構造差独立性と分解表現
 2.1.4 単属性可測価値関数の同定
2.2 期待効用理論に対する反例
2.2.1 Allaisの反例(確実性効果)
 2.2.2 希求水準効果
 2.2.3 慣性効果
 2.2.4 Ellsburgの反例
2.3 期待効用モデルの変形
 2.3.1 主観的重み付き効用モデル
 2.3.2 プロスペクト理論
2.4 リスク下の価値関数
 2.4.1 正選好差構造
 2.4.2 価値関数と重み関数の表現形式
 2.4.3 リスク下の価値関数の解釈
 2.4.4 リスク下の価値関数の数学モデルとしての性質
 2.4.5 リスク下の価値関数の記述的モデルとしての性質
2.5 不確実性下の価値関数
 2.5.1 Dempster-Shaferの基本確率
 2.5.2 リスク下の価値関数モデルに対する基本確率の導入
 2.5.3 不確実性下の価値関数の性質および期持効用モデルとの比較
 2.5.4 優越性の公理の問題点と拡張
  
  第3章 合理的意思決定のパラドックス
3.1 パラドックスとは
3.2 選好の非独立性
3.3 確率の非加法性
3.4 選好の非推移性
 3.4.1 非推移的無差別
 3.4.2 選好サイクル
 3.4.3 選好反転現象
3.5 フレーム効果
  第4章 非線形期待効用モデル
4.1 はじめに
4.2 非線形モデルとは
 4.2.1 リスク下の意思決定
 4.2.2 不確実性下の意思決定
4.3 リスク下の非線形モデル
 4.3.1 推移的モデル
 4.3.2 非推移的モデル
4.4 不確実性下の非線形モデル
 4.4.1 加法的モデル
 4.4.2 非加法的モデル
  第5章 応用
5.1 環境影響評価への応用
 5.1.1 道路からの環境影響
 5.1.2 2属性効用関数の同定
 5.1.3 凸依存性を考慮した多属性効用関数
 5.1.4 2属性効用関数による道路環境影響の評価
5.2 グループ効用理論による競合グループの集団意思決定モデル
 5.2.1 グループ不効用関数を用いた集団意思決定モデル
 5.2.2 凸依存性を考慮したグループ効用関数
 5.2.3 グループ不効用関数に基づく道路環境保全対策の評価
5.3 リスク評価への応用事例
 5.3.1 評価モデル
 5.3.2 公共的リスクの評価
 5.3.3 効用関数
 5.3.4 空港計画の騒音問題
5.4 その他の応用事例
 5.4.1 エネルギー
 5.4.2 環境,水資源・地域計画
 5.4.3 製造業,サービス業
 5.4.4 医療
 5.4.5 公共政策
 5.4.6 一般
参考文献
索引

田村 坦之(タムラ ヒロユキ)

中村 豊(ナカムラ ユタカ)

藤田 眞一(フジタ シンイチ)