コンピュータ学習の理論と実際 (教師用) - 情報教育の実践 -

コンピュータ学習の理論と実際 (教師用)- 情報教育の実践 -

中学校・高等学校において,情報化社会にどのように対応していくか。本書は,中学・高校の教員がコンピュータを用いて情報教育を実践するための指導方法をまとめたもので,70頁にわたる指導教案を例に,豊富な経験をもとに詳述した。

発行年月日
1992/05/20
判型
B5
ページ数
196ページ
ISBN
978-4-339-02300-8
コンピュータ学習の理論と実際 (教師用) - 情報教育の実践 -
品切・重版未定
当面重版の予定がございません。

定価

3,520(本体3,200円+税)

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中学校・高等学校において,情報化社会にどのように対応していくか。本書は,中学・高校の教員がコンピュータを用いて情報教育を実践するための指導方法をまとめたもので,70頁にわたる指導教案を例に,豊富な経験をもとに詳述した。

第1部 学校教育での「コンピュータ学習」をどのように考えるか
 1章 情報化社会での学校の役割はなにか
  1.1 社会の情報化と学校教育
   1.1.1 情報化と子どもー情報機器とのつきあい
   1.1.2 情報化と学校教育ーすでに子どもは知っている
  1.2 情報化社会に対応できる能力の育成
   1.2.1 子どもが共有している情報ーその中身
   1.2.2 情報の蓄積・保存と取捨選択
   1.2.3 情報を処理して伝達できるー学校教育の課題
  1.3 新しい情報手段についての学習
 2章 コンピュータの教育利用とはなにか
  2.1 教育から見たコンピュータ
  2.2 コンピュータによる教育の可能性
  2.3 コンピュータの教育利用とその課題
   2.3.1 普通教育としての考え方
   2.3.2 今後の社会を見通して
   2.3.3 考えられるいくつかの教育的課題
 3章 「コンピュータ学習」をどのように進めるか
  3.1 社会から見た「コンピュータ学習」への期待
  3.2 「コンピュータ学習」の意味と役割
   3.2.1 「コンピュータ学習」の意味
   3.2.2 子どもを「コンピュータ嫌い」にしない
  3.3 「コンピュータ学習」のカリキュラム開発
   3.3.1 カリキュラムの意味と開発
   3.3.2 カリキュラムの基準と編成
   3.3.3 「コンピュータ学習」に引き寄せて
第2部 「コンピュータ学習」のカリキュラムをどのように開発するか
 1章 カリキュラムの開発にあたって
  1.1 設計のイメージ
  1.2 大枠の設定
 2章 カリキュラムを開発する枠組み
  2.1 法制から見たカリキュラムの開発
  2.2 35単位時間の年間総授業時数
  2.3 情報処理から見た人間とコンピュータ
  2.4 操作技能の習熟を重視
  2.5 指導方法としての「操作型」
 3章 「コンピュータ学習」の教育内容をどう考えるか
  3.1 「コンピュータ学習」の関連用語の意味と内容
  3.2 「コンピュータ学習」の教育内容を選ぶ手順
  3.3 「コンピュータ学習」の構造
   3.3.1 情報活用能力の中身と構造
   3.3.2 「コンピュータ学習」の教育的展開
  3.4 「コンピュータ学習」実践の枠組み
 4章 「コンピュータ学習」の目標と教育内容の確定
  4.1 階層を考えた「コンピュータ学習」の目標
  4.2 「コンピュータ学習」の目標と評価の観点との関連
  4.3 情報活用能力の学力構造
  4.4 確定した教育内容とその構造
   4.4.1 確定した教育内容
   4.4.2 「コンピュータ学習」の目標と内容構成
第3部 「コンピュータ学習」の授業をどのように展開するか
 1章 「コンピュータ学習」の授業計画をどう組み立てるか
  1.1 情報活用能力の育成を目指す指導
   1.1.1 学習全体を通した問題意識の定着
   1.1.2 情報活用能力に必要な知識の学習
   1
.1.3 基礎的な技能の習得
  1.2 情報の処理課程に沿った指導
   1.2.1 人間も情報処理システムのひとつとしてとらえる
   1.2.2 最初の学習はデータの入力から
   1.2.3 教材の学習順序
   1.2.4 アプリケーションソフトの学習
   1.2.5 BASICによるプログラムの指導
  1.3 情報化社会に対応できる指導
   1.3.1 コンピュータを利用した情報処理の体験
   1.3.2 情報化社会に対応する関心態度の確立
 2章 「コンピュータ学習」展開の基本条件はなにか
  2.1 「コンピュータ学習」展開の基本条件
   2.1.1 ハードウェアの整備
   2.1.2 ソフトウェアの整備
   2.1.3 使用する機種、応用ソフトの種類
  2.2 「コンピュータ学習」の主体的学習ルール
   2.2.1 パソコン教室の運営
   2.2.2 指導における学習ルール
  2.3 展開案の作成にあたっての条件整備
   2.3.1 子どもの興味・関心をとらえた学習教材
   2.3.2 子どもが主体的に学べる環境
   2.3.3 子どもの主体的な学習を重視した学習展開
   2.3.4 「コンピュータ学習」の展開案・資料の構成
   単元1 情報を情報手段とわたしたち
   単元2 情報手段としてのコンピュータ
   単元3 コンピュータの仕組みと働き
   単元4  アプリケーションソフトによるコンピュータの利用
    4-1 ワープロソフト(一太郎)を使ってみよう
    4-2 表計算ソフト(Lotus1-2-3)を使ってみよう 
    4-3 Lotus1-2-3でデータベース機能を使ってみよう
    4-4 図形処理ソフト(Z'sSTAFF KiD)を使ってみよう
   単元5 プログラムの働きとプログラミング
   単元6 コンピュータによる身近なデータ処理の実際
   単元7 コンピュータの利用とわたしたち
第4部 「コンピュータ学習」の結果をどのように評価するか
 1章 「コンピュータ学習」の評価をするには
  1.1 評価・評定と学習の様子
   1.1.1 評価と評定を区別するー「値打ち」をはっきりさせる
   1.1.2 子どもの学習情報を集める
   1.1.3 集めた情報を数量化する-測定の考えを
  1.2 評価の手順と方法
   1.2.1 評価の手順は3つある
   1.2.2 指導と評価の一本化
   1.2.3 基準の設定に3つの考えがある
   1.2.4 授業の流れに沿った評価の利用
 2章 「コンピュータ学習」のどこをどのように評価するか
  2.1 操作技能の習得を重視
   2.1.1 熟練度という視点だけではない「技能」
   2.1.2 技能の評価に2つの側面
  2.2 情報手段の主体的な活用と評価
  2.3 「コンピュータ学習」での評価の具体的手続き
   2.3.1 「コンピュータ学習」の評価目標・内容を明らかにする
   2.3.2 評価の資料を集める
   2.3.3 集めた資料を解釈する
 3章 「コンピュータ学習」の評価の実際
  3.1 「ワープロ学習」とその学習目標
   3.1.1 全体計画での「ワープロ学習」の位置
   3.1.2 「ワープロ学習」をなぜ選んだか
   3.1.3 「ワープロ学習」の学習目標
  3.2 「ワープロ学習」の評価計画
  3.3 「ワープロ学習」の評価の実際事例
   3.3.1 「ワープロ学習」に入る前の評価事例-診断的評価
   事例1 「ワープロ学習」前の子どもの実態
   事例2 「2人学習」と「1人学習」への意識
   3.3.2 「ワープロ学習」展開中の評価事例-形成的評価
   事例1 コンピュータ経験後の「2人学習」と「1人学習」への意識
   事例2 漢字変換の方法
   事例3 アルファベット入力量
   事例4 一定文字数の入力に要する時間
   3.3.3 「ワープロ学習」の指導終了時の評価事例-総括的評価
   事例1 子どもから見た「授業速度」
   事例2 「ワープロ学習」前半の自己評価
   事例3 「作問テスト」の試み
   事例4 SCテストの試み(Sentence Completion Test)
   事例5 課題作品から学習の成果を見る
   3.3.4 「ワープロ学習」の評価に学ぶ
資料
 1. 「コンピュータ学習」の基礎的用語の整理
 2. 中学校学習指導要領(抄)第8節 技術・家庭 F 情報基礎
 3. VDT作業のための労働衛生上の指針(抜枠)
 4. 著作権法(抄)
 5. ローマ字・かな対応表

石桁 正士(イシケタ マサシ)