micro:bitで学ぶプログラミング - ブロック型からJavaScriptそしてPythonへ -

micro:bitで学ぶプログラミング - ブロック型からJavaScriptそしてPythonへ -

ブロックを利用したプログラム作成手順を詳述。JavaScriptのプログラムを併記し,言語にも慣れることを意識して解説。

ジャンル
発行年月日
2019/09/27
判型
B5
ページ数
128ページ
ISBN
978-4-339-02898-0
micro:bitで学ぶプログラミング - ブロック型からJavaScriptそしてPythonへ -
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定価

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初めてのプログラミングを想定し,ブロックを利用したプログラム作成手順を詳しく記述するとともに,JavaScriptのプログラムを併記し,言語にも慣れることを意識して解説。MicroPythonの互換プログラムも準備。

2017年(平成29年)3月に小学校・中学校,2018年(平成30年)3月に高校の学習指導要領が告示された(付録1参照)。2020年以降,小学校では各教科等の中で,プログラミング的思考(論理的に考えていく力)を育成する教育が始まろうとしている。このような状況の中で,筆者らは,2015年以降,新学習指導要領に向けての教員免許状更新講習,高校情報科教員向け教員研修講座,大学の基礎情報教育の内容改訂を実施してきた。

本書は,教員研修講座で作成したテキストを生徒・学生向けの授業用の教科書として利用できるようにしたものである。例題については,新学習指導要領における中学校の技術科,高校の情報科で学ぶ内容も取り入れ,プログラミングを通じて,情報の科学や技術の基礎も学べるようにしている。

本書の1章では,micro:bitの基本操作やプログラミングの基礎について記述している。2章では,関数や配列を利用して,micro:bitによるじゃんけんゲームのプログラムなども紹介している。3章では,micro:bitに搭載されているさまざまなセンサを利用したプログラムを載せている。4章では,無線通信を利用した双方向プログラムや信号機の制御プログラムなど論理的思考力が必要となるプログラムも紹介している。5章では,高校の情報科の学習内容である探索・整列,簡単な自動販売機,さらには,有名な「ハノイの塔」のプログラムを載せている。6章では,ネットワーク通信を利用したプログラムを紹介している。このように,身近な生活での例題(じゃんけん,自動販売機,信号機)や中学校,高校で学ぶ内容を取り上げる一方,高専や大学でも利用することを想定し,より一層論理的な思考力を必要とする発展的な総合演習を載せている。

また,プログラミングに慣れていないことを想定し,1章から4章まではブロックを利用したプログラム作成の手順を詳しく記述している。一方では,1章からビジュアル言語とJavaScriptプログラムを少しずつ併記することによって,プログラミング言語にも慣れることを意識して記述している。なお,本書は例題を通してプログラミングを学ぶことを目的としているので,プログラミング言語の仕様については詳細には解説していない。

以上述べたように,本書は,小学校でのプログラミング学習(プログラミング的思考の育成)を引き継ぎ,micro:bitを利用して生徒や学生が自分の能力に応じて主体的にプログラミングの基礎から応用まで学ぶことができるテキストである。
2019年4月 著者

1. プログラミングの基礎
1.1 micro:bitの基本操作
1.2 プログラムの基礎(順次,繰返し)
1.3 プログラムの基礎(分岐)
演習問題

2. プログラミングの応用(関数,配列)
2.1 じゃんけんゲーム
2.2 数あてゲーム
2.3 グラフの作成
2.4 10進数から2進数への変換
演習問題

3. センサによる計測・制御プログラム
3.1 micro:bitの各種センサと制御
3.2 音センサを使った音の制御
3.3 傾きセンサを使った計測・制御
3.4 地磁気センサを使った計測・制御
3.5 光センサを使った計測・制御
演習問題

4. 無線通信を利用したプログラム
4.1 無線通信の利用
4.2 無線通信を利用したじゃんけんゲーム
4.3 信号機の制御
4.4 無線通信による信号機の制御
演習問題

5. アルゴリズムとプログラム
5.1 探索
5.2 整列
5.3 ハノイの塔
5.4 自動販売機の状態遷移図
演習問題

6. 通信とプログラム
6.1 通信の基本
6.2 ネットワークにおけるアドレッシング
6.3 暗号通信
6.4 エラー検出
演習問題

7. 総合問題
7.1 信号機(スクランブル交差点)
7.2 じゃんけんゲーム(3人対戦)
7.3 ハノイの塔(複数台による表示)
7.4 通信プログラム(不具合問題)

付録1 情報教育の動向と情報科教育
付録2 Pythonでの利用
付録3 ブロック,JavaScript,MicroPython対応表
付録4 JavaScriptプログラム集

引用・参考文献
練習問題・演習問題の解答
索引

高橋 参吉

高橋 参吉(タカハシ サンキチ)

高校情報科の設置当初から検定教科書の作成に係るとともに、大学では初等・中等教育における情報教育、情報倫理教育、プログラミング教育の研究に携わってきました。2019年10月から、NPO法人学習開発研究所の理事(代表)をしています。主に、プログラミング、情報倫理、教育の情報化に関する教育・研究及び教員研修を行っています。

喜家村 奨(キヤムラ ススム)

稲川 孝司(イナガワ タカシ)

「読売新聞」夕刊READ&LEAD(2019年11月5日) 掲載日:2019/11/07

掲載日:2023/04/03

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