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書籍詳細

  理工系の技術文書作成ガイド

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白井宏 中大教授 Ph.D. 著

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発行年月日:2019/01/18 , 判 型: A5,  ページ数:136頁

ISBN:978-4-339-07820-6,  定 価:1,870円 (本体1,700円+税)

誰が読んでも間違いなく同じ結論に達するためには,どのように技術文書をまとめればよいか。理工系の学生が悩む技術文書や技術論文,実験レポートの論理的な書きかたに,発表のしかたを含めて丁寧にまとめた。

【目次】

1. 何を誰のためにまとめるのか?
1.1 学生実験報告書
1.2 学術研究論文
1.3 技術報告書
1.4 発表資料
1. 何を誰のためにまとめるのか?
1.1 学生実験報告書
1.2 学術研究論文
1.3 技術報告書
1.4 発表資料
1.5 説明書(マニュアル)

2. 研究者・技術者の倫理と知的財産権
2.1 研究者・技術者の倫理
 2.1.1 利益相反
 2.1.2 守秘義務
 2.1.3 公益通報
2.2 執筆者としての倫理
 2.2.1 文書作成術を磨く(守破離)
 2.2.2 剽窃・盗用
 2.2.3 ねつ造
 2.2.4 改ざん
 2.2.5 二重投稿
2.3 知的財産としての研究成果
 2.3.1 著作権法
 2.3.2 特許法
 2.3.3 実用新案法

3. 文献を調査する
3.1 なぜ文献調査が必要か?
3.2 調査文献あれこれ
3.3 文献調査の記録

4. 適した書式
4.1 文章体
 4.1.1 公用文の文章体
 4.1.2 送り仮名
 4.1.3 形式名詞,補助動詞は平仮名で表記
 4.1.4 句読点
 4.1.5 数表現
 4.1.6 使用文字フォント
4.2 用語と記号
 4.2.1 学術用語
 4.2.2 単位
 4.2.3 ダッシュ記号
 4.2.4 量記号
 4.2.5 物理化学定数
4.3 数式と図表
 4.3.1 数式
 4.3.2 関数名
 4.3.3 図表
4.4 転載と参考文献の引用

5. 実験結果や計算結果のまとめかた
5.1 実験結果のまとめかた
 5.1.1 実験の詳細をノートに
 5.1.2 測定精度と有効数字
 5.1.3 雑音の影響
 5.1.4 誤差分布
 5.1.5 標準不確かさ
 5.1.6 実験データの表示
 5.1.7 測定値がある変数に対して変化する場合
5.2 計算結果のまとめかた
 5.2.1 演算精度と有効数字
 5.2.2 標本点数に気をつける
 5.2.3 グラフにメリハリをつける

6. 論文の組立て
6.1 論文の構成
6.2 論文主題とその構成
6.3 草稿を作る
 6.3.1 まずは手書きで
 6.3.2 起承転結を考える
 6.3.3 論文主題部分をまず作る
 6.3.4 結論を作る
 6.3.5 序論を作る
 6.3.6 論文標題を確定する
 6.3.7 論文概要を作る
 6.3.8 参考文献を整理する
6.4 英文の注意
 6.4.1 イギリス英語とアメリカ英語の違い
 6.4.2 書式
6.5 原稿を整える
 6.5.1 流れを大切に
 6.5.2 正しい用語
 6.5.3 断定表現を使う
 6.5.4 できるだけ定量的な評価を
 6.5.5 正確な記述
6.6 何度も読み直しを

7. 投稿から出版まで
7.1 有審査論文の投稿から出版までの流れ
7.2 具体的な作業
 7.2.1 投稿
 7.2.2 著作権譲渡とは?
 7.2.3 査読
 7.2.4 査読報告書
 7.2.5 編集委員会の採録判定
 7.2.6 判定に対する執筆者の対応
 7.2.7 ゲラ校正

8. 発表のしかた
8.1 口頭発表かポスター発表か?
8.2 口頭発表
 8.2.1 発表スライド資料
 8.2.2 十分な練習を
 8.2.3 指示棒の使いかた
 8.2.4 下準備
 8.2.5 いよいよ発表
8.3 ポスター発表
 8.3.1 発表ポスター作成
 8.3.2 下準備
 8.3.3 いよいよ発表
8.4 他人の発表を聞くのも勉強

引用・参考文献
索引

技術文書作成のエッセンスを広く学べる良書であり,理工系学生には座右の書として手元に置いておきたい一冊である.教育と研究の第一線で活躍する著者の豊富な経験に基づき,基礎から実践までが分かりやすくまとめられている.体験学習できる具体例を用いた説明など,読者の興味を切らさない工夫が随所になされた本書は,次の8章で構成される.
1章「何を誰のためにまとめるのか?」では,学生実験報告書から説明書まで,本書で扱う技術文書とその対象がまとめられている.
2章「研究者・技術者の倫理と知的財産権」では,昨今紙上をにぎわせている研究者・技術者倫理が,具体例を交え説明される.研究者・技術者として独り立ちするためにも理解しておきたい.
3章「文献を調査する」では,情報の信頼性や質の重要性が述べられている.スマートフォンを自在に操り,情報過多に陥りやすい世代には,日頃から是非意識してもらいたい.
4章「適した書式」では,文章体,数式と図表,参考文献の引用から,教員でも間違いやすいダッシュ記号やスペースの使い方まで,編集経験豊富な著者ならではの充実した内容となっている.
5章「実験結果や計算結果のまとめかた」では,理解できているようで実は難しい,有効数字や雑音,誤差の概念などが,報告書作成という目的の中で実践的に述べられている.
6章「論文の組立て」では,構成から草稿の作り方など論文執筆の王道が,原稿にふさわしい表現例などを交えて紹介される.また,語学堪能な著者による英文執筆の注意事項も大変参考になる.
7章「投稿から出版まで」では,論文投稿から出版までの一連の流れが分かりやすく紹介される.論文査読を初めて経験する若手研究者にとって,査読報告書に関する記載は有益であろう.
8章「発表のしかた」では,スライド資料やポスターの作成,発表に対する心構えやノウハウなど,実践的な内容が丁寧に紹介されている.
本書を順序立てて読むことで,理工系学生から若手技術者までが必ず経験する技術文書執筆の全体像を容易に把握することができる.また,必要に応じて関連箇所をマニュアル的に読むのも有益である.技術文書の執筆を指導する立場の方にとっても知識の再確認や整理に有用であり,是非御一読頂きたい.

紹介者:大貫進一郎 正員:シニア会員 日本大学理工学部電気工学科
電子情報通信学会誌2019年8月号833頁より抜粋
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