マルチエージェント学習 - 相互作用の謎に迫る -

マルチエージェント学習 - 相互作用の謎に迫る -

複数のエージェントが協調して環境に適応するには,エージェントは何をどのように学習すべきか。本書はこの問いの答えを豊富な学習メカニズム,研究事例の紹介を通して模索し,初心者から研究者まで役立つ内容をわかりやすく解説した。

ジャンル
発行年月日
2003/04/23
判型
A5
ページ数
204ページ
ISBN
978-4-339-02395-4
マルチエージェント学習 - 相互作用の謎に迫る -
品切・重版未定
当面重版の予定がございません。

定価

2,860(本体2,600円+税)

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複数のエージェントが協調して環境に適応するには,エージェントは何をどのように学習すべきか。本書はこの問いの答えを豊富な学習メカニズム,研究事例の紹介を通して模索し,初心者から研究者まで役立つ内容をわかりやすく解説した。

第I部 マルチエージェントと学習
1.エージェント
1.1 エージェントとはなにか
1.2 エージェントの種類
 1.2.1 反射エージェント
 1.2.2 内部状態に基づくエージェント
 1.2.3 ゴールに基づくエージェント
 1.2.4 効用に基づくエージェント
1.3 学習するエージェント

2.マルチエージェントシステム
2.1 なぜマルチエージェントシステムか
2.2 マルチエージェントシステムの位置づけ
2.3 研究対象:なにを研究するのか
 2.3.1 分散環境
 2.3.2 相互作用
 2.3.3 ミクロ-マクロループ
2.4 利点:マルチはシングルに比べてなにが嬉しいか
2.5 マルチエージェント学習:特徴と分類
 2.5.1 学習の特徴
 2.5.2 学習の分類

3.学習メカニズム
3.1 基本的要素をマスタしよう
 3.1.1 マルコフ決定過程
 3.1.2 政策
 3.1.3 ルールの価値
 3.1.4 行動選択手法
3.2 強化学習:具体的なメカニズムに触れてみよう
 3.2.1 学習アルゴリズムの分類
 3.2.2 ブートストラップ型学習
 3.2.3 非ブートストラップ型学習
 3.2.4 強化学習メカニズム間の関係

第II部 研究事例
4.分散学習:個体レベルの適応
4.1 コミュニケーションなしでの協調
 4.1.1 なぜコミュニケーションなしの協調か
 4.1.2 ブロック押しタスク
 4.1.3 実験
 4.1.4 ディスカッション
 4.1.5 まとめ
4.2 マルチロボットを操作する
 4.2.1 なぜ従来手法ではうまくいかないのか
 4.2.2 実環境における強化学習
 4.2.3 餌集めタスク
 4.2.4 実験
 4.2.5 ディスカッション
 4.2.6 まとめ

5.協調学習:グループレベルでの適応
5.1 協調するにはなにを共有すべきか
 5.1.1 なぜ共有が重要か
 5.1.2 なにを共有するのか
 5.1.3 追跡問題
 5.1.4 実験
 5.1.5 ディスカッション
 5.1.6 まとめ
5.2 協調のための言語と意味の獲得
 5.2.1 言語や意味の起源はなにか
 5.2.2 言語ゲーム
 5.2.3 ロボットによる言語ゲーム
 5.2.4 実験
 5.2.5 ディスカッション
 5.2.6 まとめ

6.社会的学習:組織レベルの適応
6.1 組織学習の概念は通用するのか
 6.1.1 組織学習
 6.1.2 組織学習指向型分類子システム
 6.1.3 CADのプリント基板設計問題
 6.1.4 実験
 6.1.5 ディスカッション
 6.1.6 まとめ
6.2 ヘテロ集団での役割分担
 6.2.1 組織における分業
 6.2.2 役割と問題解決
 6.2.3 役割の獲得
 6.2.4 スチームコンデンサ
 6.2.5 実験
 6.2.6 ディスカッション
 6.2.7 まとめ

第III部 課題と展望
7.マルチエージェント学習の難しさ
7.1 状態空間の爆発問題
7.2 同時学習問題
7.3 不完全知覚問題
7.4 信頼度割当て問題

8.マルチエージェント学習の設計論に向けて
8.1 エージェント単体の設計
8.2 エージェント集団の設計
8.3 設計指針へのサポート

付録
A.参考図書・論文誌・国際会議
 A.1 参考図書
 A.2 論文誌
 A.3 国際会議
B.テストベッド問題
 B.1 なぜテストベッド問題か
 B.2 具体的な問題
C.学習メカニズムに更新式と変数
参考文献
あとがき
索引

会社員 様

非常に参考になりました。マルチエージェント学習についての教科書としては,非常にいいのではないでしょうか。基本的なところから,今後の研究課題まですべて書かれています。特にこれから研究する人にとっては,課題が出ていること,また,参考文献が豊富なので,手元においておくと,使えるのではないでしょうか。一読の価値ありです。

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