VLSIデザインオートメーション入門

VLSIデザインオートメーション入門

著者が企業での経験を生かし,学生向けに論理設計から実装設計,テスト設計など,設計の工程に沿ってDA技術を一貫した考えのもとに執筆した。アルゴリズムから実践的な設計のフローまで,製品開発の現場でも役立つよう工夫した。

ジャンル
発行年月日
1999/03/18
判型
A5
ページ数
206ページ
ISBN
978-4-339-02361-9
VLSIデザインオートメーション入門
在庫僅少
在庫が少ない商品です。品切れとなっている場合がございます。

定価

2,860(本体2,600円+税)

カートに入れる

購入案内

  • 内容紹介
  • 目次
  • レビュー
  • 著者紹介

著者が企業での経験を生かし,学生向けに論理設計から実装設計,テスト設計など,設計の工程に沿ってDA技術を一貫した考えのもとに執筆した。アルゴリズムから実践的な設計のフローまで,製品開発の現場でも役立つよう工夫した。

1 設計とDA
1.1 設計とは
1.2 設計におけるさまざまな課題
 1.2.1 設計対象の複雑さ
 1.2.2 製品の進歩と新しいDA技術の出現
 1.2.3 開発期間の短縮
1.3 DAの意義と役割
 1.3.1 DAの目的
 1.3.2 DAの性能
1.4 コンピュータ設計の手順
 1.4.1 方式設計
 1.4.2 論理設計
 1.4.3 実装設計
 1.4.4 テスト設計
1.5 DAシステムの構成
 1.5.1 ハードウェア
 1.5.2 ソフトウェア
 1.5.3 設計データベース
1.6 DA技術の概要
 1.6.1 設計のさまざまな側面とDA
 1.6.2 シミュレーションの役割

2 LSIの種類と構成方式
2.1 LSIの種類と集積度
 2.1.1 LSIの種類
 2.1.2 集積度と動作速度
2.2 LSIの構成方式
 2.2.1 汎用LSIとカスタムLSI
 2.2.2 マスクパターンの作成
 2.2.3 ハンドクラフト方式
 2.2.4 自動設計指向のLSI構成方式
 2.2.5 IPを利用する設計
2.3 LSIの開発とDAシステム
 2.3.1 LSIの設計フロー
 2.3.2 セルパターンの設計
 2.3.3 マスクパターンの図形演算
 2.3.4 設計規則検証
 2.3.5 電気的特性検証
 2.3.6 論理接続検証

3 論理DA
3.1 論理の表現
 3.1.1 ゲートレベル記述
 3.1.2 機能レベル記述
 3.1.3 ハードウェア記述言語
 3.1.4 VHDLの概要
 3.1.5 論理合成
3.2 論理シミュレーション
 3.2.1 論理シミュレーションの進歩
 3.2.2 論理シミュレーションの処理方式
 3.2.3 論理シミュレーションの適用方法
 3.2.4 論理シミュレーションの動作環境
3.3 ディレイチェック
 3.3.1 コンピュータの速度と信号ディレイ
 3.3.2 クロックスキュー
 3.3.3 ディレイチェックの方法
 3.3.4 ディレイ要因
 3.3.5 ディレイチェックの適用
 3.3.6 論理回路のグラフ表現とパス
 3.3.7 ディレイチェックシステムの構成

4 レイアウトDA
4.1 レイアウト設計とレイアウトモデル
 4.1.1 配置モデル
 4.1.2 配線モデル
4.2 階層型レイアウト
 4.2.1 チップの階層構造
 4.2.2 分割・統合レイアウト
 4.2.3 階層型レイアウト設計の手順
4.3 フロアプラン
 4.3.1 対話型フロアプラン
 4.3.2 自動フロアプラン
4.4 配置アルゴリズム
 4.4.1 配置の処理手順
 4.4.2 配置評価の基準
 4.4.3 初期配置
 4.4.4 配置改善
 4.4.5 シミュレーティッドアニーリング法
4.5 遺伝的アルゴリズム
 4.5.1 遺伝的アルゴリズムの基本と特徴
 4.5.2 遺伝的アルゴリズムの処理フロー
 4.5.3 配置問題への適用
4.6 配線アルゴリズム
 4.6.1 配線問題と手法
 4.6.2 チャネル配線法のモデル
 4.6.3 トラック割当てアルゴリズム
 4.6.4 幹線の分割
 4.6.5 チャネルの処理順序
 4.6.6 迷路法配線のアルゴリズム
 4.6.7 迷路法配線の特徴と改良
 4.6.8 線分探索法
 4.6.9 チップ配線への適用例

5 診断DA
5.1 診断DAの必要性と目的
5.2 診断DAシステムの基本機能
 5.2.1 テストの種類と故障モデル
 5.2.2 故障シミュレーションとテストパターン生成
 5.2.3 故障検出率
5.3 テストパターン生成アルゴリズム
 5.3.1 ランダム法
 5.3.2 1次元経路活性化法
 5.3.3 多重経路活性化法
5.4 故障シミュレーションアルゴリズム
 5.4.1 並列法
 5.4.2 演繹的手法
 5.4.3 コンカレント法
5.5 診断容易化設計法
 5.5.1 可制御性と可観測性
 5.5.2 スキャンパス診断方式

6 チップ設計への適用例
6.1 チップ開発とDA開発
6.2 設計されたチップの概要
6.3 DAシステムへの要求仕様とインプリメンテーション
 6.3.1 論理設計方式と検証の戦略
 6.3.2 論理とディレイのコンカレント検証
 6.3.3 インクリメンタル設計
 6.3.4 ディレイ不良対策のビジュアル化
 6.3.5 高速動作のための配線設計
6.4 タイミング指向レイアウト方式の具体例
 6.4.1 論理構造保存配置手法
 6.4.2 ディレイ最適化配線方式
 6.4.3 幅広配線・層指定配線のアルゴリズム
6.5 DAシステムの適用と進捗管理

参考文献
索引

電子工学系の学生 様

書籍の評価を「良い」としたのはVLSIの計算機援用設計分野の研究を行う者にとってこの本程優れた入門書は他に無いと思っている為です。詳細な設計行程やアルゴリズム解説が載っており,ある意味初学者のBible的な存在の書籍であると思っています。

amazonレビュー

寺井 秀一(テライ ヒデカズ)