音の評価のための心理学的測定法

音響テクノロジーシリーズ 4

音の評価のための心理学的測定法

近年,音刺激と反応の計測技術,実験の技法には大幅な進歩がみられるが,人間を取り扱うことによる測定誤差を排除し,刺激要因と反応間の法則性を確立することが重要である。聴覚実験の実際と被験者の誤差排除のノウハウを紹介。

ジャンル
発行年月日
1998/07/15
判型
A5 上製
ページ数
238ページ
ISBN
978-4-339-01104-3
音の評価のための心理学的測定法
在庫僅少
在庫が少ない商品です。品切れとなっている場合がございます。

定価

3,850(本体3,500円+税)

カートに入れる

購入案内

  • 内容紹介
  • 目次
  • 著者紹介

近年,音刺激と反応の計測技術,実験の技法には大幅な進歩がみられるが,人間を取り扱うことによる測定誤差を排除し,刺激要因と反応間の法則性を確立することが重要である。聴覚実験の実際と被験者の誤差排除のノウハウを紹介。

1. 音響学と心理学的測定法
 1.1 音の定義
  1.1.1 音の測定とは
  1.1.2 音の物理的測定と聴覚研究の進展
  1.1.3 音響研究における心理測定の役割
 1.2 心理測定とは
  1.2.1 測定操作
  1.2.2 音におけるマッチング
  1.2.3 比較と程度ー方法論の限界
 1.3 心理測定における変動要因
  1.3.1 個人差
  1.3.2 時間的変動
  1.3.3 うその反応
  1.3.4 教示
  1.3.5 被験者の測定に対する動機づけ
  1.3.6 測定操作によるひずみ
 1.4 測定の水準
  1.4.1 名義尺度
  1.4.2 序数尺度
  1.4.3 間隔尺度
  1.4.4 比率尺度
 1.5 測定の次元
 1.6 まとめ
 引用文献
2. 精神物理学的測定法
 2.1 調整法
  2.1.1 調整法の実際
  2.1.2 調整法の実例
  2.1.3 まとめ
 2.2 極限法
  2.2.1 極限法の実際
  2.2.2 極限法の実例
  2.2.3 まとめ
 2.3 恒常法
  2.3.1 恒常法の実際
  2.3.2 まとめ
 引用文献
3. 尺度構成法
 3.1 尺度構成法の分類
 3.2 ME法
  3.2.1 はじめに
  3.2.2 べき法則
  3.2.3 ME法の実際
  3.2.4 クロスモダリティマッチング
  3.2.5 ME 法の適用例
  3.2.6 ME 法における問題点
  3.2.7 まとめ
 3.3 評定尺度法
  3.3.1 はじめに
  3.3.2 評定尺度法の実際
  3.3.3 範疇判断の法則(系列カテゴリー法)
  3.3.4 評定尺度法の適用例(係留効果)
  3.3.5 評定尺度法における問題点
  3.3.6 まとめ
 3.4 一対比較法
  3.4.1 はじめに
  3.4.2 Thurstoneの比較判断の法則
  3.4.3 一対比較法の実際
  3.4.4 一対比較法の適用例
  3.4.5 シェッフェの一対比較法
  3.4.6 まとめ
 3.5 SD法
  3.5.1 SD法の原理
  3.5.2 SD法で得られる因子を支配する要因
  3.5.3 SD法の実際
  3.5.4 SD法の整理と解釈
  3.5.5 SD法の適用例と音の因子の不変性
  3.5.6 まとめ
 3.6 多次元尺度法(MDS)
  3.6.1 MDSの原理
  3.6.2 MDSの適用例
  3.6.3 MDSの評価
 引用文献
 参考文献
4. その他の測定法
 4.1 カテゴリー連続判断法
  4.1.1 はじめに
  4.1.2 カテゴリー連続判断法の実際
  4.1.3 カテゴリー連続判断法の適用例
  4.1.4 連続記述選択法
  4.1.5 まとめ
 4.2 アクースティックメニュー
  4.2.1 アクースティックメニューの実際
  4.2.2 アクースティックメニューの適用例:CDプレーヤの音質評価
  4.2.3 音源遮断法
 4.3 音源記述選択法
  4.3.1 音源記述選択法の実際
  4.3.2 適用例
 4.4 適応法
  4.4.1 はじめに
  4.4.2 適用法の実際
  4.4.3 まとめ
 4.5 信号検出理論
  4.5.1 はじめに
  4.5.2 信号検出理論の実例
  4.5.3 まとめ
 引用文献
5. 質問紙法
 5.1 目的
 5.2 質問紙の構成
 5.3 質問紙法の標準化の必要性
 引用文献
 参考文献
 付録
 参考図書
 索引 

難波 精一郎(ナンバ セイイチロウ)

桑野 園子(クワノ ソノコ)